ヴォーカル交代が吉と出た VAN HALEN ー 5150
ヴォーカルの交代はバンドの一大イベント
古今多くのバンドが様々なメンバーチェンジを行なってきました。
その変化が吉となるものもあれば、凶となるものもあります。
大抵、前の歌い手とニューシンガーのギャップがどれほど大きいかが、その結果に大きな影響を与えると言えるのではないでしょうか。
スティーヴ・ペリー~スティーヴ・オージェリー~アーネル・ピネダと変遷したジャーニーのヴォーカル交代はギャップを最小限に抑えた好例と言えるかもしれません。
スティーヴの雰囲気を踏襲したため、少々の低迷があったものの、いまだに一線で活躍を続けることが出来ています。
しかし世の中にはヴォーカルの交代により失速し消えていったバンドはいくらでも存在するのも事実です。
やはり、バンドの顔はヴォーカリストである、というのは動かしようのない事実となっています。
で、ここではヴァン・ヘイレンのヴォーカル交代劇について語ってみたいと思います。
ヴァン・ヘイレンの紹介
先にヴァン・ヘイレンの歴史を振り返っておきたいと思います。
ヴァン・ヘイレンは、1978年、VAN HALEN(炎の導火線)で衝撃のデビューを飾っています。
何が衝撃だったかというと、ギタリストで、このバンドの中心人物であるエドワード・ヴァン・ヘイレン(通称エディ)が世に出たということに尽きるでしょう。
ロックギターの世界で、最初に革命を起こしたのはジミ・ヘンドリックスと言われることがありますが、2番目の革命を起こしたのがこのエディというのも定説のようになっています。
アルバムの発売と同時に、一体、どうやってこれを弾いているんだ、と世界のギターキッズの度肝を抜いて見せたのが、この彼らの1stアルバムなのです。
この点で際立っているのが2曲目のインストゥルメンタル、ERUPTION(暗闇の爆撃)。
今となってはロックギターの奏法としては当たり前になっているタッピング(当時はライトハンド奏法と呼ばれた)を印象的に含め、今までの曲では聞くことの出来なかったエッセンスを楽曲に取り入れることに成功したのです。
しかし特筆すべきなのは、強烈にかっこいいギターソロだけはありません。
きらびやかな装飾音、ハイセンスでキレのいいバッキング、アイデアたっぷりのプレイの数々。
こうしたことからして、僕の中でのこのアルバムは完全なギター・アルバムだと考えています。
実際当時150万枚売れて、wikiによると1996年の時点でアメリカで1000万枚を超えるセールスとなっているそうです。
これだけ売れてる理由は、恐らく世代を超えたギタリスト、ギターキッズたちの一つの指標となっているからではないでしょうか。
これは、逆を言えば、このセールスは楽曲のよさというよりも、ギターテクに依存しているのではないか、というのが僕の意見ということになります。
もちろん、バンドの一体感、デヴィッド・リー・ロス(通称デイヴ)のワイルドなヴォーカルと明るいキャラ、アレックス・ヴァン・ヘイレンのタイトで引き締まったドラムス、楽曲のノリを作り出してるマイケル・アンソニーのベースなどを否定するつもりは毛頭ありません。
しかし、エディの、ギタリストとしての飛びぬけた才能が、僕にそう思わせるのも事実なのです。
その後1979年にVAN HALENⅡ(伝説の爆撃機)、1980年にWOMEN AND CHILDREN FIRST(暗黒の掟)、1981年にFAIR WARNING(戒厳令)、1982年にDIVER DOWN(ダイヴァー・ダウン)、と毎年のようにアルバムをリリースし、人気を高めていきます。
そしてここからが僕にとってもリアルタイムでのヴァン・ヘイレンということになりますが、次のアルバムの先行シングルJUMP(ジャンプ)のリリースにより、一気にその魅力に取り付かれました。
そして1984年リリースのVAN HALENの1984というアルバムは彼らの人気を決定付け、世界的ヒットとなった名盤となっています。
ついにこのアルバムで全米チャート2位にまで上り詰めます。
ちなみにそのとき第1位に君臨していたのはMICHAEL JACKSONのTHRILLERです。(別記事でも述べていますが、JOURNEYのFRONTIERSも同じ被害に遭っています。)
そして最終的にこのアルバムも1000万枚を超えるセールスを記録することになりました。
1984のヒットの理由はいろいろあると思いますが、やはりシンセを多用して80年代を代表する曲の一つとなったJUMP(ジャンプ)の大ヒット(初の全米No.1獲得。)や続くI’LL WAIT(アイル・ウェイト)とPANAMA(パナマ)、HOT FOR TEACHER(ホット・フォー・ティーチャー)などキャッチーな楽曲によるものではないでしょうか。
もちろんMTVでかかりまくるいいPVを作ったというのも見逃すことはできません。
つまり、これまでとの違いは、ギターテクが中心にあった楽曲が、より一般受けするキャッチーな方向へと変換したからではないかと思うのです。
確かにこのアルバムは相変わらずギタープレイは凝っているものの、全体的にキャッチーで聞きやすい、覚えやすい楽曲がそろっている気がしています。
ですからアルバム6枚目にして、ギタリストだけでなく、一般大衆にも受け入れられる名盤を作り出すことができたと言うことができるでしょう。(もちろん本人たちが大衆受けを狙ってそうしたのかどうかは定かではありませんけど。)
ヴァン・ヘイレンのヴォーカル交代劇
ところが、ここからが本題になります。
なんとこのアルバムを最後にヴァン・ヘイレンのフロントマン、デイヴが脱退するのです。
自身のソロEP、CRAZY FROM THE HEAT(クレイジー・フロム・ザ・ヒート)がそこそこヒットしたのがきっかけなのか、ささやかれた不仲説が原因なのか定かではないが、いずれにしても彼はバンドを去ることになりました。
ヴァン・ヘイレンといえばあのデイヴのだみ声と僕の中でイメージが固まっていたため、ヴォーカルの交代は大きな不安要素となったのは間違いありません。
そして新しいヴォーカル候補として聞こえてきたのがなんとモントローズにいたサミー・ヘイガーです。
モントローズについては何も知らなかったが、ソロで出してたI CAN’T DRIVE 55は非常に気に入ってました。
特にPVはフェラーリ(512BBと思われる)をかっ飛ばして、俺は制限時速55マイルなんて守れーぜ!と歌い上げるコミカルなもので、とても楽しめるものです。
加えて、サウンドはアメリカン・ハードロックの王道で、ぜひ高速に乗るときはお供したい楽曲の一つとなってました。
そんなサミーがヴァン・ヘイレンに加入するというわけです。
もちろん彼のハイトーンヴォイスは魅力的で、ハードロックにはぴったりだと思いました。
だが、声質やキャラクターがデイヴとはあまりにも違いすぎて、ヴァン・ヘイレンがヴァン・ヘイレンではなくなるのではないか、という不安が拭えなかったのです。
さてこの交代が吉と出るか凶と出るか。
先行シングルでやってきたWHY CAN’T THIS BE LOVE(ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ)を聞いて、心配は吹っ飛びます。
もちろん、これまでのヴァン・ヘイレンとは違ってました。
しかし、新生ヴァン・ヘイレンは新たな魅力にあふれていたのです。
これは期待できる、そう直感した僕はニューアルバム5150を予約し購入することにしたのです。(これが人生2枚目のCDとなりました。)
では今日は1986年リリースのVAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)の7thアルバム、5150をご紹介したいと思います。
アルバム5150の楽曲紹介
オープニングを飾るのは、GOOD ENOUGH(グッド・イナフ)。
“HELLO,BABY♪”
アルバムのオープニングは、この挑戦的なサミーの声に始まります。
そしてサミーのその呼びかけに答えるように、エディのいななくようなギターのアーミングプレーで楽曲は幕を開けます。
そこにはデイヴの姿は消えうせていたが、完成したヴァン・ヘイレンサウンドがありました。
安心した。
心配は杞憂に終わりました。
サミーはしっかりとヴァン・ヘイレンサウンドに溶け込んでいたのです。
もともと歌はうまいと思っていましたが、ヴァン・ヘイレンのヴォーカリストとしても見事に合格点を叩き出してくれたのです。
デイヴとは違いますが、ヴォーカルがサミーになっても、やはりアメリカンハードロックサウンドとなってます。
相変わらずエディのバッキングやオブリが冴えまくり、当然のようにギターソロも、エディらしい一発を決めてくれています。
途中の、“Hey! Waitress!”のバックの演奏も変わらないヴァン・ヘイレンサウンドになっています。
また、アレックスのドラムが、かなりデジタルな音になってますが、ばっちりいいノリを生み出しています。
新生ヴァン・ヘイレンのオープニングにふさわしいロックナンバーとなりました。
2曲目は、WHY CAN’T THIS BE LOVE(ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ)。
シンセ独特の音使いを持った、ポップでキャッチーな楽曲です。
このシンセの使い方って、他じゃほとんど聴けないのではないでしょうか。
エディの、オリジナルです。
曲全体を貫くこのシンセサウンドが、楽曲自体もオリジナリティのあるものにしています。
ただ惜しむらくは、エディは一人だってことでしょうか。
当然ながらシンセとギターは同時に演奏は出来ないのです。
5150ツアーの時には、エディがキーボードを弾いて、サミーがギターを弾くかたちでやってました。
しかし、こちらとしては、ちょっとしたバッキングさえも特長のあるエディのギターが聴きたいのです。
まあ、CDという媒体では多重録音なんてお手のものなので問題なしということにはなりますけど、ライヴが惜しい、といったところでしょうか。
ギターソロもハイテクではないが、サミーのヴォーカルとの掛け合いなどもあり、なかなか聴かせてくれます。
非常にキャッチーで爽やかないい曲になってました。
新生ヴァン・ヘイレンの挨拶代わりの一曲として、とても素晴らしい楽曲を聴かせてくれました。
この曲はアルバムの先行シングルで、ビルボード誌シングルチャートで第3位、同誌Mainstream Rockチャートでは堂々のNo.1に輝きました。
3曲目は、GET UP(ゲット・アップ)。
疾走感あふれるハードロックチューン、になってます。
テンションMAXでのバリバリロックしています。
アレックスのドラムが暴れまくっていますし、サミーのヴォーカルも力強くてよいです。
しかし、なんていってもエディのギタープレイが聴き所満載となってます。
イントロから、何か起こりそうな雰囲気をアーミングで見事に表現しています。
ドラムが入ってきてからのギタープレイがアルバムで一番ヘヴィでかっこいいと思いますね。
ノリノリではじけまくったロックンロールを聞かせてくれました。
4曲目はDREAMS(ドリームス)。
全9曲の中で、最高の輝きを放っていると僕が感じている楽曲です。
キーボードとギターのユニゾンで始まるとても美しいイントロ。
これだけで、鳥肌がたちます。
そこにドラム、ベースが加わると、軽快なロックソングが始まって行きます。
そして歌はサミーが自慢のハイトーンヴォイスで軽やかに歌い上げています。
歌詞の世界もサミーが持ってきたようで、ハードロック界の白樺派、と当時の雑誌で誰かが書いてたのを思い出します。
白樺派が何かよくわかりませんが(^^)、歌詞を見る限り、これまで多かった能天気な歌詞とは対照的な、情景が脳裏に浮かぶ叙情的で、愛や夢について語る、高尚な歌詞となっています。
そして、「夢は流した涙で出来てるのさ」、「結局のところ、愛は夢で出来てるのさ」、といった素敵で詩的な内容がサミーの声で美しく歌い上げられます。
そしてそれにからむようにエディのキーボードやギターが旋律を奏でています。
ギターソロも得意のタッピングを織り交ぜた、この美しい楽曲を引き立て盛り上げるよう構成されています。
そして大サビ後のラストのソロでは、がっつりタッピングを聞かせ、クライマックスへ見事につなぎます。
そしてエンディングの、「愛は夢で出来ている」、というフレーズで歌い終わり、アウトロはエディの美しいキーボードで美しく締めくくられます。
もう、何百回聴いたかわかりませんが、いまだに色あせません。
80年代を代表する美しい楽曲に認定したいと思います。
この曲がセカンドシングルでカットされたとき、全米No.1確定だと思いましたが、意外に伸びずに22位どまり、という残念な結果に終わってしまいました。
チャートを上りきらなかった主要な原因は、PVを作成しなかったからだと僕は本気で信じています。
この曲世界にぴったりのPVを用意してたら、間違いなくNo.1を獲得していたに違いありません。(個人の見解です。)
とにかくDREAMS(ドリームス)はヴァン・ヘイレンの楽曲の中で、最高傑作と僕は思っています。
極論すれば、この曲を世に出したという理由だけで、デイヴからサミーへの交代劇は吉だった、と断言していいほど、僕には思い入れのある曲になっています。
アルバムから2ndシングルとしてカットされたこの曲は、ビルボード誌シングルチャート第22位、Mainstream Rockチャートでは第6位を記録しました。
5曲目はSUMMER NIGHTS(サマー・ナイツ)。
イントロでたっぷり聴けるエディのギタープレイが心地よいです。
シンプルなのに、聴かせてくれる絶妙なプレイです。
ギター1本でこんな世界を作ってくれるってやはりエディは只者ではないと思います。
サミーがゆったり歌い上げるその隙を狙って入ってくるエディのオブリがいちいちかっこよいです。
ギターソロでも弾きまくっています。
夏の夜にぴったりな、ゆったりロックンロールの楽曲になっています。
この曲はアルバムからの5thシングルで、シングルチャートには入りませんでしたが、Mainstream Rockチャートでは第33位を記録しました。
6曲目はBEST OF BOTH WORLDS(ベスト・オブ・ボース・ワールズ)。
これも、ちょっと目立たないものの、やはりギターリフには光るものがあふれています。
サビのサミーのヴォーカルもいいし、その裏のギターリフも非常に作り方がうまいと思える。
地味にいい曲になってます。
地味なのに4thシングルとしてカットされ、シングルチャートにはチャートインはしなかったが、Mainstream Rockチャートでは第12位と地味にヒットしている。
7曲目は、LOVE WALKS IN(ラヴ・ウォークス・イン)。
これは美しいバラードです。
シンセがたっぷり使われて、楽曲を見事に彩っています。
やはり、エディの音作りやメロディ作りはすばらしいですね。
またサミーのヴォーカルも素晴らしいです。
この美しいバラードでも見事に歌い上げています。
ギターソロはハイテクではありませんが、メロディアスな心地よいサウンドをエディは聴かせてくれています。
旧ヴァン・ヘイレンではありえない名曲となってると思います。
この曲は3rdシングルとしてカットされ、シングルチャートで第22位、Mainstream Rockチャートでは第4位まで上昇しました。
8曲目はアルバムのタイトルトラック、5150。
イントロのギターリフがゾクゾクするほどかっこいいです。
サビも軽快でカラッとしてて、爽快な楽曲になってます。
途中でテンポアップするところが素晴らしいですね。
展開が非常に良く出来ています。
その中で、ギターリフとオブリが強い主張をしているのもヴァン・ヘイレンならではです。
そしてギターソロも、とてもエディらしい見事なものとなってます。
ソロ後にイントロのリフが再びっていうところでもう一回ゾクゾクできます。
最後のサミーのシャウトもご機嫌です。
非常に痛快な楽曲となっており、さすがにタイトルソングだけのことはあります。
アルバムのラストはINSIDE(インサイド)。
なんとも猥雑な雰囲気漂う楽曲です。
サミーのヴォーカルがフィーチャーされてる感じですね。
途中の血管がぶち切れそうなハイトーンシャウトが非常に心地いいです。
ギターソロは、この楽曲にふさわしく、弾きまくっています。
猥雑なまま、アルバムは終了。
ある意味この辺が新しい終わり方といえるかもしれません。
こうしてアルバムを聴いてみると、サウンド的にはやはりヴァン・ヘイレンそのものになっています。
1984までのアルバムと違って今回初のCDで聴くヴァン・ヘイレンだからか、非常に楽器のクリアさが際立っていると感じましたが、バンドの一体感はそのままでしたね。
そしてエディのギターも相変わらず随所でその魅力を振りまいています。
加えて、エディのキーボードもいっそう磨きがかかって効果的に楽曲を盛り上げています。
当時、ある雑誌でエディに関して、結局天才は何をやっても天才なのだ、書かれていたが、やはりそうなのかもしれません。
まとめとおすすめポイント
で、結論に入りたいと思いますが、この1986年リリースのVAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)の7thアルバム、5150はビルボード誌アルバムチャートで、ついに念願の全米No.1を獲得します。
また、アメリカだけで600万枚を売り上げました。
そして1988年のOU812、1991年のFOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE(F@U#C%K)、1995年のBALANCE(バランス)まで、サミーが加入後の4作品はすべて全米アルバムチャートの第1位を獲得しています。
この実績だけ考えると、このヴォーカル交代劇は成功した、吉だった、と言ってよいでしょう。
多くの人にヴァン・ヘイレンのヴォーカルとして、サミー・ヘイガーは認められたのです。
なのでこの新生ヴァン・ヘイレンを僕は強くプッシュしたいと思います。
ただ、デイヴ時代のほうが良かった、という意見があるのも当然です。
わたしはどちらもそれぞれいいところがあると考えています。
で、結局は好みの問題なので、どっちがいい、悪いとは答えを出すことは不可能でしょう。
でも、交代を経た後も、今でもバンドとして活動している、という事実が一番大事なのではないでしょうか。
ヴォーカルの交代劇はその後も続き、サミーの後はGary Cherone(ゲイリー・シェローン)、その後デイヴが返り咲いています。
そのような変化がありながらも、バンドが今だに多くの人から愛され、活動している、それが重要なのです。
そして、今僕たちは好きなときにデイヴの、サミーの、ゲイリーのそれぞれのヴァン・ヘイレンのアルバムを楽しむことができます。
このような優れたアルバム、楽曲たちを残してくれたことに大きな感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、過去の名作を楽しむと同時に、新作を待ち望めるのです。
エディは闘病中ですが、まだまだやってくれるでしょう。
なんてったって息子のウルフギャングがベースで加入しているのです。
まだまだ親父のかっこいいところを見せたいにちがいないでしょう。
チャート、セールス資料
1986年リリース
アーティスト:VAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)
7thアルバム、5150
ビルボード誌アルバムチャートNo.1 アメリカで600万枚のセールス
1stシングル WHY CAN’T THIS BE LOVE(ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ) ビルボード誌シングルチャート第3位、同誌Mainstream RockチャートNo.1
2ndシングル DREAMS(ドリームス) シングルチャート第22位、Mainstream Rockチャート第6位
3rdシングル LOVE WALKS IN(ラヴ・ウォークス・イン) シングルチャート第22位、Mainstream Rockチャート第4位
4thシングル BEST OF BOTH WORLDS(ベスト・オブ・ボース・ワールズ) Mainstream Rockチャート第12位
5thシングル SUMMER NIGHTS(サマー・ナイツ) Mainstream Rockチャート第33位
エディの訃報にショックを受け、ここ最近、Van Halen以外聴いてない日々…ネットで色々な方のVan Halenのアルバムレビューを探して拝見しているなかで、こちらにたどり着きました。
僕は「1984」が出たあたりがちょうどリアルタイムで洋楽にハマりだした頃で、確か中学三年生。
僕もサミーの「I can’t drive 55」や「Two sides of love」とか、Footlooseのサントラに入ってた曲(曲名失念…)が好きだったので、サミーがVan Halenに加入したと聞いた時はホントに衝撃でした。
デーブのイメージがあまりにも強かったですし。
で、しばらくして…Van Halenのアルバムが出る、と雑誌か何かで見てはいたものの、当時の部活が忙しくて深く気には留めておらず、たまたま部活の先輩と入った喫茶店の有線放送か何かで…「おっ!?」と耳に留まるイントロが流れ、明らかに「サミーだ!」と分かるボーカル…「Why can’t this be love」でした。
今でもその時のことが忘れられません。
雑誌でアルバム発売日を確認して、タワーレコードへ向かい、レコードを購入してカセットテープへダビングしてから毎日聴きまくりました。
”Hello baby!” も衝撃でしたし、”Dreams” を初めて聴いた時は鳥肌立ちました。
何なんだ、この高揚感!
僕の周りは「デーブの方が良かった」という声が多かったのも事実ですが、そんなのどうでも良いんですよね。
初めて聴いた “Why can’t this be love” にその場で引き込まれ、アルバム購入して初めて聴いた “Dreams” の高揚感…あの時の衝撃は最高だったなぁ、という個人的な思い出話でした。
僕は楽器が出来ませんし、テクニックとかも良く分かりませんけど、「ヴォーカル交代が吉と出た」以降の内容を読ませて頂き、当時の思いがふつふつと湧き上がってきたので、つい…
長文・駄文、失礼致しました。
めるなんさん、コメントありがとうございます。
内容から察するに、ほぼ同世代のようですね。
あの時代のヴァン・ヘイレンで育った我々にとっては、今回のエディの悲報は本当にショックだったですね。
なんか、あの時代のスターたちが次々とこの世を去るのを見なきゃいけないのは本当につらいです。
でも、アーティストがいなくなっても楽曲の思い出は僕らが生きている限り不滅ですよね。
めるなんさんのように楽曲と共に忘れられない思い出が紐づけられている、ってのは僕も、また多くの人も同じではないでしょうか。
記事にも書いているように、5150が人生2枚目のCDです。
キラキラと輝く盤面も印象的でしたが、それ以上に全くノイズのないクリアな音質こそが最大の魅力でした。
当時はCDプレイヤーをラジカセにつないで聞いていたので、本当の意味で良いサウンドだったとは言えないと思いますが、高1の僕にとっては最高にイカしたサウンドだったのです。
とりわけ、CDで聞くドリームスの素晴らしさと言ったらたまりませんでしたね。
僕にとってサミーへのヴォーカル変更が吉と思えたのは、ちょうどレコードからCDへの変更と重なったのも一つの理由だったかもしれません。
当時の思い出をこうして共有できるのもとてもうれしいです。
めるなんさんの、ヴァン・ヘイレンへの熱い思い、当時の衝撃、僕にもとても伝わりました。
コメントいただきありがとうございました。