NEMOPHILA(ネモフィラ)カバー動画第一弾

IRON MAIDENの「The Trooper」をバンドで演奏してみた♪

どこから語っていいものか迷うところですが、やはり彼女たちのブレイクのきっかけとしてネモフィラのYouTubeチャンネルを第一に挙げてみたいと思います。

 

ネモフィラは2019年8月に5人のバンド活動が開始したわけですが、バンドとしてのデビューシングルが出る少し前の2020年2月8日にバンドのYouTubeチャンネルを作っています。
その後、さまざまな動画をアップしていくのですが、やはり最強のインパクトがあったのは、第一弾カバーソングと言ってよいでしょう。

 

その第一弾がIRON MAIDEN(アイアン・メイデン)の1984年リリースの4thアルバム、PIECE OF MIND(頭脳改革)からの2ndシングル The Trooper(明日なき戦い)です。
自分たちのオリジナル曲よりも先に、カバー曲、それも洋楽メタルバンドの楽曲を公開するとは、なかなか目の付け所が良いと思います。
これによって、世界のメタルファンの注目を集めることになりました。
この記事を書いている時点で154万回再生を記録しています。

 

それにしても選曲が渋すぎますよね。
5人の誰もまだ生まれてない頃の楽曲ですよ。
それも硬派なヘヴィメタルのクラシック曲です。
これは海外のファンの注目を集めても当然だと思います。
こんなオールドメタル曲を日本の20代の女の子たちが演奏してるって、もはやギャップ萌えするしかないでしょう。
結果として、曲へのコメントに外国人のモノが多くなっています。
そして、高評価もしっかり勝ち取ってます。
単に目新しい、っていうだけでなく、演奏がガチであるところがこの高い評価、好コメントの根本的な理由ではないでしょうか。
元々、ヘヴィメタルには言語や国境の壁が低いと思われますが、それに加えて、YouTubeという、まさしく国境のないメディアの発達によって、一気に拡散していっていると思われます。

 

個人的には僕はアイアン・メイデンはなぜか完全スルーで来たので、特にこの曲に対しての思い入れはありません。
それでも、このカバー曲のパフォーマンスは非常に楽しむことができました。

 

まずはぜひともこのカバーをご鑑賞ください。

 

何といっても、まず目を引くのはmayuちゃんのヴォーカル能力でしょう。
男性モノの楽曲ですが、見事に歌い上げてます。

歌い上げるヴォーカル mayuちゃん

歌は当然英語詩ですが、全くものともせずに迫力ある歌いっぷりです。
あのデスヴォイスはありませんでしたが、ハスキーな声を絞り出して歌うのは魅力いっぱいです。
女の子で本家ブルース・ディッキンソンをここまで歌いこなしたら、もう完全に合格点ではないでしょうか。
持ってる声質がメタルにピッタリで、まさにガールズメタルバンド界が待ってた逸材と言えると思います。
趣味はダンス、ということで、この曲ではあまりわかりませんが、体の動きにキレがあるのはそのおかげかもしれません。

 

そして、やはりツインギターも魅力の一つです。
まずイントロで先にエレキを引き出すのが葉月ちゃん

ストレートロングの似合う 葉月ちゃん

趣味はお菓子とパン作り、イラストも上手に書けます。
そして普段は伊達メガネをかけ、おっとりお嬢さん風ではあるものの、音楽的には完全なメタラーです。

 

この曲でも、7弦ギターを自在に操り、本家に負けないプレイとサウンドを生み出しています。
相方のSAKIちゃんとの相性はピッタリで、ギターのハモリも完璧で、ツインギターの一角を担っています。

 

そしてもう一人のギタリストはSAKIちゃんです。

すでに演奏歴10年の中堅 SAKIちゃん

 

こちらも安定したプレイを見せていますね。
ギタリストデビュー10年、多くのバンドでのプレイも経て、最年長としてバンドのまとめ役の存在感があります。
趣味はホラー映画鑑賞、と言うことで、ホラー映画クラシックのチャイルドプレイの人形にちなんでちゃっきーとも呼ばれてます。
でも、ちゃっきーで検索をかけると、あの怖い人形のチャッキーの顔が大量に出てくるので、僕は困ってますw

 

そしてベースがハラグチサン

コメントで「かわいい」が多いハラグチサン

通称ハラちゃんと呼ばれているこのベーシストも、なかなかの本格派です。
5弦ベースを指弾きで弾きまくってバンドの重低音グルーヴに貢献しています。
趣味はNetflixという、今どきの子です。
バンドのアイドル枠は彼女に決まりでしょう。
あと、ハラグチサンまでは名前になっているので、正確にはハラグチサンさんと呼ぶべきか迷うとこです。
まあ、ハラちゃんと言っておけば間違いないでしょう。

笑顔でバンドサウンドを支える大黒柱 たむちゃん

そして最後はバンドの要のドラマー、演奏歴8年ほどになる むらたたむ さんです。
バンドの中で一番幼く見えますが、おそらくSAKIちゃんに次いで二番目にキャリアが長いです。
昨年出産してお子さんのできたお母さんドラマーですが、その見かけとは裏腹に非常に激しいドラミングを繰り広げてます。
あの手数王とも言われる菅沼 孝三氏の指導を受けた野口雅彦氏の指導を受けた、ということで、納得のおかずたっぷりドラミングを見せてくれます。

 

そんな5人が集まったネモフィラですが、すでにバンドの一体感は十分に感じられる動画になっていますね。
何といっても、すごくバンド演奏を楽しんでいる、というのが伝わってくるのではないでしょうか。
小さなスタジオで、5人向かい合って演奏している、というのもあると思いますが、アイコンタクトの際はいつも笑顔がこぼれてます。
もう、見てるこっちまで楽しくなってくるプレイですね。

 

このYouTubeのカバー動画で、数々の海外メタルファンの注目だけでなく、50~60代のHM/HRファンのおっさんたちまでが引き込まれています。
コメント欄にも、英語でのコメントに混じって、「おっさんですが・・・」といったコメントが多数あふれています。
完全につかみはオッケーと思いますね。
そして、単に出オチではないのがこのバンドの魅力です。
演奏はもちろんカバーなのでリラックスしてノビノビやってますが、その中に垣間見えるスキルは、もはや余裕さえ感じられます。
そんな演奏を若い女の子たちが楽しみながらプレイしている様子は、多くのおっさんたちの心を鷲掴みにしているのは間違いないでしょう。

 

とんでもないガールズバンドが現れた、と思うのは僕だけではないでしょう。
そして、彼女らの魅力は単にカバー曲の演奏だけにあるのではありません。
オリジナル曲が、これまたかっこよいのです。

 

次は、デビューシングルについてお話ししたいと思います。