爽やかなガールズポップ THE BANGLES - DIFFERENT LIGHT( シルバースクリーンの妖精)

THE BANGLES(バングルス)との出会い





1986年、一つのガールズバンドがチャートを上がってきました。
ピアノで始める爽やかな楽曲だったが、どこかで聴いたようなメロディが含まれてました。
でも、とてもいい曲だし、ヴォーカルの女の子がめっちゃかわいいし、声も甘ったるくて非常に耳障りがいい

 

あっという間にチャートを駆け上ったこの曲、MANIC MONDAY(マニック・マンデー)により、僕は一気に彼女ら、つまりTHE BANGLES(バングルス)が大好きになってしまったのである。

THE BANGLES(バングルス)とは

バングルスの母体となるのは、1980年、ロサンゼルスで活動を始めたトリオバンドである。
この3人とは、リズムギター&ヴォーカルのSusanna Hoffs(スザンナ・ホフス)と、 リードギター&ヴォーカルのVicki Peterson(ヴィッキー・ピーターソン)、ドラム&ヴォーカルのDebbi Peterson(デビー・ピーターソン)のピーターソン姉妹です。

 

当初この3人組は、The Supersonic Bangs、後にThe Bangsと名乗って活動しています。
音楽性はペイズリー・アンダーグラウンド・ムーヴメントに影響を受けたものでした。
ペイズリー・アンダーグラウンドとは、80年代初頭にロサンゼルスで興った、60年代のサイケデリック・サウンドから影響を受けたインディ・バンドの音楽シーンのことと言われています。

 

そして、1981年にはGetting Out of Handという曲でシングルデビューを果たしています。
その後、Annette Zilinskas (アネット・ズィリンスカス)というベーシストを迎え、1982年にEPを制作、そこからThe Real Worldというシングルをリリースしています。
その際、The Bangsという同名のバンドが既にあることがわかり、THE BANGLES(バングルス)というバンド名に変更し、EPのタイトルもそれに合わせてTHE BANGLES(バングルス)に変更されました。

 

その後、べーシストのアネット・ズィリンスカスはバンドを脱退し、代わりにMichael Steele(マイケル・スティール)が加入。
彼女は元々The Runaways(ザ・ランナウェイズ)に属していました。
ザ・ランナウェイズとは1970年代に活躍した、ガールズバンドの草分け的な存在で、バングルスの大先輩に当たりますね。

 

こうして、バングルスの4人のメンバーが定着することになりました。

 

そして、ついにデビューアルバムを制作します。
1984年、 All Over the Place(気分はモノクローム)で、Columbia Recordsからデビューとなります。
このアルバムから、 “Hero Takes a Fall“や”Going Down to Liverpool“をシングルカットしています。
どちらもアメリカではチャートインしていませんが、アルバムの評価は悪くありませんでした。

 

1stアルバムはビルボード誌アルバムチャートで第153位でしたが、多くのチャンスへの扉を開きました。
まず、 Cyndi Lauper(シンディ・ローパー)や、  Huey Lewis and the News(ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース)のツアーのオープニングアクトとしてライヴを重ねています。
そして何よりも、彼女らのそうした活動は、あのPRINCE(プリンス)の目に留まったのです。

 

プリンスはバングルスの1stアルバムを気に入っており、楽曲提供を申し出ます。
その曲が、僕が初めてバングルスと出会った大ヒット曲、MANIC MONDAY(マニック・マンデー)だったわけです。

 

そして、この曲を含む2ndアルバムが制作されます。

 

では今日は1986年リリースの、THE BANGLES(バングルス)の2ndアルバム、DIFFERENT LIGHT( シルバースクリーンの妖精)をご紹介したいと思います。

DIFFERENT LIGHT( シルバースクリーンの妖精)の楽曲紹介

オープニングを飾るのが、例の曲、MANIC MONDAY(マニック・マンデー)です。

 

これは、何とも心地のよいポップソングだと思いますね。
イントロの、あの軽快なピアノによるメロディ。
非常に秀逸です。

 

そして、ヴォーカルのスザンナ・ホフスの魅力的なこと
PVで見た彼女は、少しエキゾティックではありますが、視線がとても気になる素敵な女性でした。
小柄で華奢な体に甘ったるい声。
とんでもない逸材が出てきたと、ビビビっと来ましたよ。
非常に彼女のかわいらしいイメージが、このポップな楽曲に見事にはまって、最高度の名曲に仕上がっていると思います。

 

さて、最初に聴いたとき、どこかで聴いた、と思ったわけですが、ラジオでこの曲がプリンスが作った曲と聞いてすぐにああ、1999のメロディだ、と気づきました。
キワモノのイメージが強かったプリンスですが、やはり、このメロディのセンス、只者ではありませんね。
非常にキャッチーで、あの女の子バンドにピッタリの楽曲になっています。

 

しかし、プリンスが彼女たちのために作った曲というわけではありません。
もともと2年前に、プリンスファミリーの Apollonia 6(アポロニア6)のデビューアルバムのために作られたものでした。
ですが、プリンスはそれを取下げ、いったんお蔵入りとなります。
その曲を、今回、気に入ったバンド、バングルスのために提供することになったというわけです。

 

ドラムスのデビーは、インタビューでなぜプリンスがこの曲を彼女らに提供したかについてこう語っています。

プリンスは、ほんとにわたしたちの1stアルバムを気に入っていたの。
彼はそのアルバムの中の’Hero Takes a Fall’を好んでくれて、それはほんとに大きな賛辞だったわ。
だって、わたしたちも彼の音楽を好きだったから。
そしてプリンスはわたしたちに近づいてきて、「君たちに幾つかあげたい曲があるんだけど、興味はない?」と言ったの。
もちろん、わたしたちは興味があったわ。
彼が持ってきた曲の一つが、Christopher(クリストファー)名義で書かれたMANIC MONDAY(マニック・マンデー)だったの。

そして、それはいい曲だったけど、それが大ヒット曲になるとまでは予想してはいなかったようです。

 

まあ、このようにデビーは、プリンスはバングルスというバンドと音楽が気に入って近づいた、と述べていますが、多くのライターさんは、プリンスがヴォーカルのスザンナ・ホフス目当てでそうした、というのが定説となっているようですね。
やはり、メンバーの中で飛びぬけて目を引くのがスザンナですからね。
それは仕方ないでしょう。

 

とにかく、前作ではまだまだ成功まで程遠かったバングルスが、一躍トップスターに躍り出たのは、間違いなくこのプリンス提供による楽曲があったからと言えるでしょう。

 

この曲はアルバムからの先行シングルとしてリリースされ、ビルボード誌シングルチャートで第2位、 同誌Adult Contemporaryチャートでは第10位を記録しています。
ちなみに、シングルチャートでのNo.1を妨げたのは、他の誰でもなく、Prince and The Revolution(プリンス & ザ・レヴォリューション)のKISSという、なかなか興味深い出来事も起こっています。



2曲目は、IN A DIFFERENT LIGHT(シルバー・スクリーンの妖精)

 

この曲では、リードギターのヴィッキーがリードヴォーカルをとっています。
そうです、このバンドは全員がヴォーカルを取れるガールズバンドなのです。

 

そして、リード以外のメンバーがコーラスにまわれるのも大きな特徴の一つなので、多くの楽曲で爽やかさが加えられています。
この曲でもそうですね。
ガールズバンドの勢いある演奏に、メンバーのコーラスが乗って、とても爽快な楽曲になっています。

 

アルバムタイトルに近い楽曲なので、やはり、力の入ったいい楽曲になっていますね。

 

3曲目は、WALKING DOWN YOUR STREET(ウォーキング・ダウン・ユア・ストリート)

 

この曲はスザンナがリードヴォーカルですね。

 

この曲もノリのいいロックンロールとなっていますね。
演奏的にもガールズバンドっぽい、いい具合のロックです。

 

僕はスザンナの声がとりわけ好きなのですが、他のメンバーがコーラスに入ってくることで、さらにその魅力も増すと思いますね。
やはりコーラス部隊は楽曲の価値を高めるのに欠かせません。

 

この曲はアルバムからの4thシングルとしてカットされ、シングルチャートで第11位を記録しています。

 

4曲目は、WALK LIKE AN EGYPTIAN(エジプシャン)。

 

この曲ではヴィッキーとスザンナとベーシストのマイケルの3人が代わる代わるメインヴォーカルを分け合ってます。

 

それにしても、こんな異質な楽曲が出てくるとは驚かされましたね。
当時、なんちゅう曲だ、と思いましたし、あれよあれよという間に全米No.1を獲得してさらに驚きました。
やはり、なんでもありな80年代エイティーズ音楽シーンは、ふところが深いですね。

 

PVでのエジプト人の歩き方がまたとんでもなくコミカルで、エジプト人はこれ見てどう思ってんだろ、とも思ってましたね。
でも、なんともノリノリのこの楽曲には中毒性があって、そんな不安も軽く吹き飛ばすほどの勢いがありました。
非常に楽しい楽曲となっています。

 

この曲の作曲者は外部の方で、Liam Sternberg(リアム・スタンバーグ)というソングライターです。
彼は、フェリーに乗っている人たちが、ぎこちなくバランスを取っている様子を見て、この曲を書いたそうです。
彼らの、その時の格好が、古代エジプトの壁画や彫刻を思い出させたのがヒントになったとのことです。

 

で、この曲のデモを作って、他のアーティストに提供するわけですが、まず一人には断られます。
また別の人はレコーディングまでしたものの、音楽より家族を優先させ、休みを取ったためリリースされることなくボツになります。

 

その後、このアルバム、シルバースクリーンの妖精のプロデューサーである、 David Kahne(デイヴィッド・カン)がそのデモを聴いて気に入り、バングルスによってレコーディングされるようになったのです。
流れ流れてきた楽曲に、こんな形で出会えるなんてある意味ミラクルですよね。

 

ただ、素晴らしい大ヒットになった陰では、ちょっとした火種をまくことにもなりました。
デイヴィッドはこの歌には3番まであるので、3人のヴォーカルを当てることにします。
1番から順に、ヴィッキー、マイケル、そしてスザンナです。
どうしてこの3人になったかというと、デイヴィッドは残りの一人、ドラムのデビーのリードヴォーカルをあまり好きじゃなかったからでした。
そのため、デビー一人がバックコーラスへと追いやられてしまいました。

 

これはデビーを怒らせ、バンド内に緊張感を引き起こすことになったのです。
さらに、悪いことに、この曲ではデビーのドラムの代わりにドラムマシンが採用され、この曲の中での彼女の役割はさらに縮小されてしまったのです。

 

結果として曲は大ヒット。
後のライヴを見ると、ドラムセットから離れてタンバリンを持って前に出てきて歌っているデビーの姿が見られます。
楽しそうにしてますが、心中はいかほどでしょう。

 

この曲は3rdシングルとしてカットされ、シングルチャートで4週連続No.1を獲得、Dance Club Songsチャートで第46位、Dance/Electronic Singles Salesチャートで第15位を記録してます。
また、1987年のビルボード誌年間シングルチャートでもNo.1を獲得しています。

 

5曲目は、STANDING IN THE HALLWAY(ホールウェイに立ちすくみ)。

 

軽快なこの曲では、メインヴォーカルは、あのデビーとなっています。

 

なぜプロデューサーはこのデビーのリードを嫌ったのかよくわかりませんね。
ちゃんと標準点で歌ってると僕は思いますけどね。
何しろ、ライヴではドラムを叩きながら歌うわけで、そこのところを思いやっての判断だったのでは、とも思えますが。

 

この曲では、ヴィッキーの軽快なギターカッティングが、全編に渡って楽曲を軽やかに盛り立てています。

 

6曲目は、RETURN POST(リターン・ポスト)。

 

この曲ではリードギターのヴィッキーがメインヴォーカルを取っています。

 

なかなかブルージーで渋い楽曲となっています。
ちょっとはねたリズムに、いつもの爽やかなコーラスが乗り、なかなか心地よく聴けます。

 

はねたリズムだったのが、曲の後半のアウトロでエイトビートに微妙に変化していくところがちょっと面白いです。

 

7曲目は、IF SHE KNEW WHAT SHE WANTS(ホワット・シー・ウォンツ)。

 

これはスザンナがメインヴォーカルで、他のメンバーのコーラスの絡みがとても心地よい楽曲になっています。

 

そして、この曲は Jules Shear(ジュールス・シアー)という男性シンガーソングライターのカバー曲でもあります。
前年の楽曲で、デジタルな演奏の上に歌ってますが、バングルスはガールズバンドらしく上手にアレンジしてプレイしていますね。

 

何度もいいますが、スザンナのヴォーカルがたまらなくいいですね。
非常に耳に残る魅力的な声です。
でも、バックコーラスのメンバーたちもとてもいいですよ。
また、ギターソロでのキラキラしたクリーントーンのサウンドがとてもきれいです。

 

この曲は、アルバムからの2ndシングルとしてカットされ、シングルチャートで第29位を記録しています。

 

8曲目は、LET IT GO(レット・イット・ゴー)。

 

この曲は全員で代わる代わるリードヴォーカルとバックヴォーカルを歌ってます。

 

軽快なノリの楽曲に、爽やかなコーラス。
演奏は決してテクニカルではありませんが、かっちりバンドサウンドには仕上がっています。
やはり彼女らの最大の魅力は、爽快なコーラスハーモニーの美しさだと言えるでしょう。

 

9曲目は、SEPTEMBER GURLS(9月の少女)。

 

この曲では、ベーシストのマイケルの初のリードヴォーカルが聴けます。
十分素敵な歌声だと思いますね。
さすが元ランナウェイズの肩書きは伊達ではありません。

 

この曲はアメリカのロックバンド、Big Star(ビッグ・スター)の1974年の楽曲のカバーとなっています。
パワーポップとも言われる彼らの楽曲を、バングルスらしく爽やかに、軽快に再現してくれています。

 

肩の力の抜けた、気持ちよいロックソングになっています。

 

10曲目は、ANGELS DON’T FALL IN LOVE(恋に堕ちた天使)。

 

この曲ではヴィッキーがメインヴォーカル担当です。

 

勢いのあるロックンロールです。
シンプルなアメリカンロックなので、他の曲もそうですが、それぞれの楽器の音が聞こえてとてもいいですね。
ベースの音がよく聞こえるミックスは、僕はとても好みです。

 

11曲目は、FOLLOWING(フォローイング)。

 

マイケルが歌う2曲目の曲で、アコースティックバラードになっています。

 

そして、彼女はベーシストですが、この曲ではアコースティックギターを自ら弾いて歌っています。
アルバム中の他の楽曲と大きく雰囲気が異なる楽曲で、最小限の音(アコギと、ふわっと広がるシンセ)で構成されています。
メンバーは少しのコーラスで参加しているだけのようですね。

 

語り半分、歌半分のようなボブ・ディランなどにあるタイプの歌になっています。
マイケルはこの歌は自分の高校生の頃の恋人について歌ったものだと言っています。

 

結構渋いこのバラードはヨーロッパでのみ5thシングルとしてリリースされ、イギリスでは第55位を記録しています。

 

アルバムラスト12曲目は、NOT LIKE YOU(ノット・ライク・ユー)。

 

この曲ではデビーがリードヴォーカルを担当しています。

 

ラストは軽快でソフトなロックです。
メンバー全員のコーラスはやはり優れてますね。

 

心地よいロックでアルバムは終了します。

まとめとおすすめポイント

1986年リリースの、THE BANGLES(バングルス)の2ndアルバム、DIFFERENT LIGHT( シルバースクリーンの妖精)はビルボード誌アルバムチャートで第2位、アメリカで300万枚を売り上げました。

 

1stアルバムでは、シングルヒットも出ず、アルバムもほとんど売れなかったのに、今回は一気に大ブレイクした形になります。
その第一の要因は、やはりプリンス提供のマニック・マンデーのヒットと言えるでしょう。
あのキャッチーでお洒落な楽曲が大ヒットし、それで注目を浴び、これだけのアルバムの成功に結びついたに違いありません。

 

しかし、一曲いい曲をもらったからと言って大ヒットが約束されるような甘い世界でもありません。
やはり、その曲をしっかり自分たちのものにして魅力あふれる楽曲に仕上げたからこその大ヒットと言えるでしょう。
つまり、彼女らにポテンシャルがあったので、大ブレイクにつながったわけです。
プリンスもきっとそこに目を向けていたに違いありません。(目が向いていたのはスザンナだけという可能性も否定できませんが・・・。)

 

そしてそれに続いてヒット曲を連発していくわけですが、その中でも目玉はエジプシャンでしょう。
この風変わりでノリノリの楽曲も、ブレイクした後の見事なタイミングでリリースされたからこその大ヒットだったと思えますね。

 

結局、言えるのは、彼女らのガールズバンドとしてのプレイ、魅力が一気に花開いたということになるでしょう。
もともと持っていた才能に、プリンスの楽曲提供が火をつけたというのが正しい見方ではないでしょうか。
実際、彼女らのライヴを見ても、それぞれしっかりとしたプレイを見せてますし、何より、楽器を弾きながらのヴォーカルが見事です。
その上、全員がリードも取れるし、コーラスにも回れる、これはバンドの大きな強みだったにちがいありません。

 

ただ、バンド内のスザンナ推しの僕は(きっとそういう人が多いと思われます。)もう少しスザンナをフィーチャーしても良かったのではとも思ったりします。
しかし、4人歌ってバングルスなわけで、それで十分なクオリティを見せてくれているので、これがベストなのでしょう。

 

実際後に、スザンナをメインとして見るメディアのためにバンド内に軋轢が生じて、活動が弱まってしまうわけで、そこのところはもったいなかったです。
まあ、それは次のアルバムででも語りたいと思います。

 

80年代に輝いたガールズポップの代表バンド、バングルスの出世作、シルバースクリーンの妖精は、爽やかで聴いて楽しくなるアルバムになっています。

チャート、セールス資料

1986年リリース

アーティスト:THE BANGLES(バングルス)

2ndアルバム DIFFERENT LIGHT( シルバースクリーンの妖精)

ビルボード誌アルバムチャート第2位、アメリカで300万枚のセールス

1stシングル MANIC MONDAY(マニック・マンデー) ビルボード誌シングルチャート第2位、 同誌Adult Contemporaryチャート第10位

2ndシングル IF SHE KNEW WHAT SHE WANTS(ホワット・シー・ウォンツ) シングルチャート第29位

3rdシングル WALK LIKE AN EGYPTIAN(エジプシャン) シングルチャート4週連続No.1、Dance Club Songsチャート第46位、Dance/Electronic Singles Salesチャート第15位
1987年のビルボード誌年間シングルチャートNo.1

4thシングル WALKING DOWN YOUR STREET(ウォーキング・ダウン・ユア・ストリート)シングルチャート第11位