低迷と迷走の中でもパワフルな好盤 JOURNEY(ジャーニー) –   GENERATIONS(ジェネレーションズ)




前作からの流れ

2001年リリースの、JOURNEY(ジャーニー)の11thアルバム、ARRIVAL(アライヴァル)はビルボード誌アルバムチャートで第56位、セールスはアメリカで21万枚、世界でも35万枚という非常に残念な結果に終わってしまいました。
ジャーニーの黄金時代を築いた希代のヴォーカリスト、Steve Perry(スティーヴ・ペリー)の脱退後、その声に非常によく似たSteve Augeri(スティーヴ・オージェリー)を新ヴォーカルに立てての新生ジャーニーの始動でしたが、なかなか厳しい結果となってしまいましたね。
個人的にはいいアルバムと思っているのですが、世間は概して否定的だったようです。
加えて、インターネット黎明期のカオス状態の中で、違法ダウンロードによってセールスが落ちたのも否定できません。

 

このセールス的な失敗もあってか、ついに長く続いたソニーミュージックとの契約が終了します。
その後、インターネット時代に対処するため、自らジャーニーミュージックというレーベルを立ち上げ、自主製作する方向で進むことになります。

 

その第一弾として、2002年には4曲入りEP、RED 13(レッド13)をリリース。
最初はweb上でリリースし、その後フロンティアーズレコードを通じてCDをリリースしています。
このEPでは、当時の鬱憤を晴らすかのようなNeal Schon(ニール・ショーン)の弾きまくりが聞けますし、ジャーニーらしいメロディックな楽曲も楽しめます。
また、ペリー以前の初期のプログレ色も感じられる、なかなかの作品に仕上がってると思います。
ただ、4曲というのは中途半端と感じたのは僕だけではないでしょう。
この作品はアメリカで15000枚、日本で7000枚ほど売れたようです。
ネット配信も始まってしまうと、もはやこの売り上げの数字の意味もわかりづらくなってしまいました。

 

さて、2004年には、来日公演を果たしています。
ちょうど、彼らの大ヒット曲「オープン・アームズ」が映画「海猿」の主題歌に採用され、ジャーニーがちょっと日本で盛り上がっているタイミングですね。
ただこの日本公演では、オージェリーがメインではあるものの、他の4人のメンバーが曲によってヴォーカルを担当する、という新たな試みを行っています。
このトライをチャレンジととらえてポジティヴに受け止める人もおられますが、実際のところは2003年頃からオージェリーののどの調子が悪くなっていたようです。
ヴォーカル分けは、彼ののどの負担を減らすための苦肉の策だった、というのが実情ではないかと僕には思えますね。

 

そして、2005年にはHollywood Walk of Fame(ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム)にて、バンドの名前が彫られた星型のプレートが埋め込まれるといった栄誉に預かっています。
これに伴い、そのセレモニーには、5人の現メンバーだけでなく、スティーヴ・ペリーをはじめ、過去のメンバーたちも出席しています。
メンバー間にある程度の確執があったかもしれませんが、こうしてジャーニーの黄金期を支えたペリーが共に栄誉の時を過ごしたというのは多くの昔からのファンにとってはうれしい出来事だったに違いありません。
ここでペリーが元のサヤに戻るという淡い期待をした人たちもいたかもしれませんが、それはやはり淡い夢に終わっています。

 

さて、ジャーニーというバンドのデビュー第一作目は、1975年のJOURNEY(宇宙への旅立ち)で、それからちょうど30年が経とうとしています。
それで、30周年という節目ということで、アルバムの制作に入っていきます。
ここでバンドは、全盛期のエスケイプやフロンティアーズの時期にプロデュースしてくれたKevin Elson(ケヴィン・エルソン)を久々にプロデューサーに迎えます。
あの頃の勢いを封じ込めた作品を狙ったようです。

 

レコーディングは、十分なリハーサルをした後に、ほぼライヴ録音でオーヴァーダビングはほとんどなかったようです。
こうして基本的なところは1週間でレコーディングを終えたようです。
このやり方は、エスケイプの時と同じで、ケヴィン・エルソンと共にダイナミックなエネルギーをアルバムに落とし込むことに成功しています。

 

また、今回のアルバムの大きな特徴として、オージェリーがメインヴォーカルではあるものの、他の4人もヴォーカル担当曲がある、という点が挙げられます。
あの日本公演でおこなったことを、新作にも持ち込んだ、ということですね。
ライナー・ノーツによると、

近年のツアーではメンバーがソロを取り、オーディエンスに大好評だと言うが、それが記念すべきアルバムで実現した・・・。

とあります。
確かに、ライヴではたまにはそういうイレギュラーもアリとは思いますが、やはり作品としてはメインヴォーカリストが歌ってこそと僕は思うのですが、いかがでしょうか。
そして前述のとおり、実際にはオージェリーののどをいたわってのことだというのが正解かと思われます。

 

とはいえ、ついに30周年を記念するアルバムが完成します。
ジャーニーらしさは残しつつ、エネルギーに満ちたパワフルな作品が出来上がりました。
アルバムタイトルは「GENERATIONS(ジェネレーションズ:世代の複数形)」。
世代を意味する言葉ですが、ベーシストのRoss Valory(ロス・ヴァロリー)は「我々のファンはほぼすべての世代に存在するんだ」と言っています。
まさに30年にわたって彼らを支えてきたすべての世代のファンに向けてのアルバムとなっていると感じます。

 

では今日は2005年リリースの、JOURNEY(ジャーニー)の12thアルバム、GENERATIONS(ジェネレーションズ)をご紹介したいと思います。

GENERATIONS(ジェネレーションズ)の楽曲紹介

オープニングを飾るのは、FAITH IN THE HEARTLAND(フェイス・イン・ザ・ハートランド)。

 

ニール、ジョナサン、オージェリー共作のミドルテンポロックです。
スペイシーなイントロのシンセとSEに割って入ってくるディレイのかかったエレキギター。
そしてバンドサウンド共に広がるニールの堂々たるギターソロメロディ。
Aメロを歌い出すオージェリー。
まさにジャーニーが帰ってきた、という感覚を覚えます。

 

やっぱりペリーとは違うとは言っても、良く似てるし、このバンドのキャラクターにはまった声質の持ち主ですね。
オージェリーは、ペリーがいない中での、最善の選択肢だったと、と僕は思います。
メロディアスなロングトーンと弾きまくるメロが交互に訪れるギターソロも、ニールらしいです。

 

2曲目は、THE PLACE IN YOUR HEART(ザ・プレイス・イン・ユア・ハート)。

 

ニールとキーボードのJonathan Cain(ジョナサン・ケイン)の共作となる、シリアスかっこいい路線の楽曲です。

 

セパレート・ウェイズ的な雰囲気もわずかに感じられ、名曲の予感が漂ってます。
重厚なベース&ドラムに、叙情的なメロディを歌うハイトーンヴォイス。
ギターソロで弾きまくるニール。
厚みのあるコーラス。
ジャーニーに求めたい要素がしっかり詰まった楽曲ですね。

 

ジャーニー流のメロディックハードロックここにあり、という楽曲となっています。

 

この曲はアメリカで唯一シングルリリースされていますが、残念ながらチャートインしていません。

 

3曲目は、A BETTER LIFE(ア・ベター・ライフ)。

 

ニール、ジョナサン共作で、一見単調ながらも心地よいメロディとサウンドを生み出しています。

 

何といっても、この曲のメインヴォーカル担当はドラマーのDeen Castronovo(ディーン・カストロノヴォ)になっています。
ハスキーでハイトーンなディーンのヴォーカルは、うっかりするとオージェリーと聞き間違うくらい、ジャーニーにハマってますね。
ライヴですでに証明されてる通り、彼は過去曲でペリーのハイトーンも歌いこなしてますからね。
ドラマーでなければ、リードヴォーカルのポジションを与えてもよかったかも、と思えるほどです。

 

気持ちよく聴ける中でも、ニールのプレイは光りますね。
ソロプレイでは、楽曲に沿ったロングトーン中心ではありますが、やっぱり弾きまくるとこは弾きまくる、通常営業運転ですね。
緩急はありませんが、シンプルに優しい名曲だと思います。

 

4曲目は、EVERY GENERATION(エブリー・ジェネレーション)。

 

ニール、ジョナサン共作の、ふところの深いアメリカンロック曲です。
ほぼアルバムのタイトルトラックと言ってよいでしょう。
全ての世代は、次に来る世代にとって代わられる。
過去の世代を懐かしむ気持ちと、明るい未来をもたらす次の世代への希望を歌った歌になっています。

 

この曲では、ジョナサンがメインヴォーカル担当です。
普段はコーラスでジャーニーサウンドを飾ってますが、音源としては初のメインヴォーカルとなります。
ペリーやオージェリーと比べるのは愚かだと思うので比べませんが、単純にヴォーカルを聞くとまあいい意味で普通ですね。
ただ、ジャーニーのアルバムでこのヴォーカルが入ると、これ誰のアルバム?ってなるのも仕方ないです。
弾きまくりギターソロを聞くと、ニール、すなわちジャーニーサウンドだってわかりますけどね。

 

後半の軽やかに跳ねたピアノプレイこそジョナサンの仕事だと思ってしまいます。
まあ、楽曲としては僕は嫌いではないですけど。

 

5曲目は、BUTTERFLY (SHE FLIES ALONE)(バタフライ(シー・フライズ・アローン))。

 

この曲はアルバム中唯一オージェリー単独の作品になります。
ヴォーカルはもちろん彼です。

 

ジョナサンのシンセキーボードがいい仕事をして幻想的な雰囲気を生み出しています。
またニールも楽曲に合った伸びやかなソロを加えて、世界観に貢献しています。
オージェリーも表現力あって、やっぱりいいヴォーカルだと再認識させられます。

 

6曲目は、BELIEVE(ビリーヴ)。

 

オウジェリーとTommy De Rossiという人の共作作品です。
恐らく7/8拍子のせいか、不思議なバックミュージックとなっていてとらえにくい楽曲です。
その中で歌い上げるオージェリーのヴォーカリストの力量が十分に垣間見える曲ですね。
サビや後半ではかなり激しく歌い上げていて、新たな魅力が感じられます。
それと共に間奏や後半のギターソロでは、ニールも呼応するかのように激しく弾きまくってます。

 

7曲目は、KNOWING THAT YOU LOVE ME(ノウイング・ザット・ユー・ラヴ・ミー)。

 

ジョナサン作曲のミディアムバラードです。
相変わらず、こんなメロディを作らせたらうまいですね。
やっぱりメロディアスな歌メロに関しては、ジョナサンは最高峰の腕を持ってます。

 

ゆったり3連符に乗せて繰り広げられる、オージェリーのヴォーカルとバンドメンバーのコーラスワークも聞きどころです。
大サビ後のゴスペル調のパートは鳥肌モノです。
加えて、ニールもエモーショナルなギタープレイで華を添えています。

 

安定のメロディメイキングだと思います。

 

8曲目は、OUT OF HARMS WAY(アウト・オブ・ハームズ・ウェイ)。

 

ニール、ジョナサン共作の、フロンティアーズ時代を思わせるような疾走ハードロック曲です。
この曲は中東地域に従軍する兵士たちに捧げた曲となっています。

 

アグレッシヴなハードチューンも、オージェリーは難なく歌いこなしてると思いますね。
ここぞとばかりに弾きまくるニールのギターソロが痛快です。
全盛期のバンドの一体感が戻ってきたように感じられて、僕は非常に好感を持っています。

 

9曲目は、IN SELF-DEFENSE(イン・セルフ-ディフェンス)。

 

ニールとジョナサン、そしてスティーヴ・ペリーの3人の共作となっています。
これは、今回ペリーが参加したというわけではなく、ニールとJan Hammer(ヤン・ハマー)のユニット、Schon & Hammerショーン&ハマー)の1982年の2作目のアルバム中の楽曲“Self Defense” のリメイクです。
当時の二人のユニットに、ジャーニー全体が応援で参加してた時の一曲で、ペリーが作曲とバックヴォーカルで参加していたやつです。

 

ヴォーカル担当はもちろんニールです。
彼もソロアルバムで歌ったりしてますので、一定水準以上のヴォーカル能力はあると思います。
しかし、やはりこの曲で目立つのは、イントロから疾走するバンドサウンドに乗ったギターリフでしょう。

 

ソロは当然ながら、存分に弾きまくっています。
まあ、オリジナルも、リメイク品も、どちらも十分にかっこいいです。

 

10曲目は、BETTER TOGETHER(ベター・トゥゲザー)。

 

ニール、ジョナサン、オージェリー共作のヘヴィなロックチューンです。

 

イントロのギターリフから非常に激しいですね。
ジャーニー史上かなりヘヴィなリフが繰り広げられます。
ニールのギターソロも、ヘヴィロックにふさわしく弾きまくってます。
この曲のギターはとても極太な音を聞かせてくれてます。

 

なかなかハードに攻めてますが、その中でも歌メロがキャッチーなのがジャーニー印です。

 

11曲目は、GONE CRAZY(ゴーン・クレイジー)。

 

ニールと彼の当時の4番目の妻アンバーと、ジョナサンとKim Tribble(キム・トリブル)という4人の共作のブルージーな疾走系ロックンロールです。

 

ヴォーカルはベースのロス・ヴァロリーが担当しています。
ハーモニカで始まり、ブルージーで激しいロックンロールに合わせて歌うロス・ヴァロリー。
もはや、初聴ではジャーニーとは誰も思いつかなかったことでしょう。

 

かろうじてギターソロにニールの雰囲気が出てますが、もはや別物バンドの音ですw

 

なんかもうやけくそ的な感じも感じられます。
ここまで4曲続けての、豪快なハード路線
確かに攻めてるのだけはわかります。

 

12曲目は、BEYOND THE CLOUDS(ビヨンド・ザ・クラウズ)。

 

ニールとオージェリーの共作のしっとりメロディアスバラードです。

 

ふと気づいたら、あ、これはジャーニーのアルバムだった、と我に返らせてくれる良曲です。
7分近いドラマティックな大作ですが、ハイライトは間奏のギターソロかもしれません。
ニールのエモーショナルなギターが泣いています。
また、エンディング前にもたっぷりと泣きのメロディを披露しています。

 

13曲目は、THE PRIDE OF THE FAMILY(ザ・プライド・オブ・ザ・ファミリー)。

 

ラスト前に日本盤のみのボーナストラックが1曲入ります。
ジョナサン作曲、ジョナサンヴォーカルの緊張感漂う名曲です。

 

名盤エスケイプの後半にもあったような、あの雰囲気が漂っています。
これも、僕のすごい好きなタイプの楽曲です。
この物悲し気な雰囲気をアルペジオとソロメロディで紡ぎだすニールはいい仕事してますね。
また、この曲に関してはジョナサンのヴォーカルもキマってると思います。
ただ、この名曲をオージェリーのヴォーカルで聞いてみたかったのも正直なところです。

 

やっぱりジョナサンの生み出す歌メロは、かなりクオリティが高いと感じさせられます。

 

ラスト14曲目は、NEVER TOO LATE(ネヴァー・トゥー・レイト)。

 

ニールとジョナサン、そしてナイト・レンジャーのジャック・ブレイズ共作の爽快なロック曲です。
アルバムラストにふさわしい、ノリの良い曲となってます。

 

ただ、この曲のヴォーカル担当はディーン・カストロノヴォですね。
これはだめでしょう。
やっぱりアルバムの締めくくりは、バンドの顔、メインヴォーカリストのオージェリーに歌わせないと
まあ、ディーンの声はオージェリーと比べて遜色ないっちゃないんで、まあ結果オーライなのでしょうかね。
でも、リードヴォーカルの立場からすると、複雑だったんじゃないでしょうか

まとめとおすすめポイント

2005年リリースの、JOURNEY(ジャーニー)の12thアルバム、GENERATIONS(ジェネレーションズ)はビルボード誌アルバムチャートで第170位、アメリカで65000枚、世界で合計10万枚のセールスに終わりました。

 

前作をさらに下回る成績に、かなり驚きです。
まあ、アメリカでは先にネット配信してるので、この数字だけですべては計れませんが、それにしても落ちたな、という感じですね。
あのジャーニーのチャートアクションとは思えません。
そんな中でちょっと救いなのは、日本のオリコンチャートでは第20位、日本で22000枚ほどのセールスを記録したことくらいでしょうね。
僕も当時買いましたが、まあ焼け石に水ですねw

 

この成績を分析するに、やはりまず挙げられるのは、前作同様、ファイル共有ソフトによる違法ダウンロードということになるでしょう。
BitTorrentWinnyといったソフトはまだ2005年には現役バリバリだったと思われます。
当時の雑誌で、ニールがこの問題に頭を悩ませていると語っていたのを思い出せます。
アーティストからすると、これは生活を脅かす大問題です。

 

それにしても世界で10万枚のセールスって、30周年を迎えたジャーニーにとっては衝撃的な結果だったと思われます。

 

また、もう一つの負の要素となったのは、やはりヴォーカリストの問題かもしれません。
多くの人にとって、ジャーニーの真のヴォーカルはスティーヴ・ペリーであって、彼の脱退によってジャーニーは終わった、という感覚の人が大多数だったとも考えられます。
この点、律儀な日本のファンは、しっかりついていってるのを見て、誇らしく思います。

 

僕の感想では、オージェリーはジャーニーの雰囲気を最大限壊さずに引き継いだと思いましたが、なかなか難しいものです。
その上、彼は2003年くらいからのどに問題を抱えて、ライヴでは最終兵器として5人でヴォーカル分けをするという荒業に走っています。
大好評だった、と言われてはいますが、僕は疑問ですね。
ライヴでジャーニーの音楽を聴きに来た人は、あのペリー、もしくはそれに似ているオージェリーの声のするジャーニーを聞きたいと思って来ていたはずです。
それが、代わる代わる他の4人が歌うのは、まあ新しい、とはいえ、否定的に思う人が多くても仕方ないでしょう。
その上、新アルバムでまでやっちゃったわけですね。
僕のようにたいていのことは寛容に受け入れるファンであっても、ちょっとネガティヴな感情を感じても仕方ないかもです。
ニール、ジョナサン、ロス、ディーンのヴォーカルがダメとか嫌いとか言ってるわけでなく、やはりジャーニーの声ではない、と思うだけなのです。
申し訳ないですが、今回の5人ヴォーカル作戦は迷走、と言わせていただきます。

 

まあ、結果的に成績は悪かったとはいえ、僕は内容は高く評価しています。
ヴォーカルの違和感を除けば、やはりクオリティの高いジャーニーのメロディが息づいています。
とりわけ、ケヴィン・エルソンによるプロデュースの今回のライヴ感あふれるパワフルなバンドサウンドは痛快ですし、ニールの弾きまくりギターも健在で安心してます。
また、メロディアスなミディアムバラードも少ないながら収録されており、そのクオリティは相変わらず高いです。

 

結果的に、翌年オージェリーは脱退し、それからその翌年2007年についにあのフィリピン人ヴォーカリストを見つけるのです。
そこからジャーニーは奇跡のカムバックを遂げることになります。
ですから、今作品は彼らのバンド人生の大底だったと言えるかもしれません。

 

迷走し低迷していた大底でのこの作品、なのに、そこそこのクオリティを保っているのがジャーニーの底力なのかもしれません。
大底なのに悪くない、ジャーニーの別の魅力が垣間見える作品として、決して無駄ではなかったと僕は確信しています。

チャート、セールス資料

2005年リリース

アーティスト:JOURNEY(ジャーニー)

12thアルバム GENERATIONS(ジェネレーションズ)

ビルボード誌アルバムチャート第170位 アメリカで65000枚、世界で10万枚セールス

1stシングル THE PLACE IN YOUR HEART(ザ・プレイス・イン・ユア・ハート) ビルボード誌チャートインせず