遅れてきたもう一人の歌姫の大ブレイク作 CYNDI LAUPER - SHE’S SO UNUSUAL(N.Y.ダンステリア)

マドンナのデビューと同年、もう一人の歌姫が登場





1983年、僕はMADONNA(マドンナ)の魅力にノックアウトされ、彼女の1stアルバムをせっせと聞いていた頃、もう一人の女性ヴォーカリストの楽曲がチャートを上がってきました。

 

セクシー路線のマドンナとは対照的に、明るく元気に飛び跳ねるド派手な女性コミカルなPV、そして80年代らしいキラキラした音楽
この曲はまたたく間にチャートを駆け上がり、ビルボード誌シングルチャート第2位を記録します。
そのアーティストは、CYNDI LAUPER(シンディ・ローパー)、その楽曲は、GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN(当時の邦題:ハイ・スクールはダンステリア)でした。

 

強烈な印象を与えるPVはMTVで何度も放送され、彼女はデビューシングルでいきなりスーパースターの仲間入りをした、と思われましたが、ここに至るまではかなりの苦労があったということを後に知りました。
マドンナも苦労の末デビューを掴みましたが、シンディも同じく長い苦労を重ねた上での成功劇でした。
やっぱりアメリカっていう国は、何でも受け入れるという意味でふところが深いけれども、簡単に頂点に立てるほど甘いところではないようです。

シンディ・ローパーのブレイクまでの歩み

シンディは12歳のときに姉からアコースティックギターをもらい、作曲を始めています。
しかし、両親は幼い頃に離婚するなど、家族には恵まれず、17歳のときに家を出ています。
決して恵まれた環境で育ったわけではないようですね。

 

1970年代の初期、つまり17歳以降の彼女は、いろんなバンドでヴォーカリストとして活動しています。
それらのバンドはカバー曲をプレイするバンドで、Janis Joplin、Bad Company、 Jefferson Airplane、 Led Zeppelinなどを歌っていました。
しかし、当時のシンディは、そうしたカバー曲を歌うだけでは決して満足はしていませんでした。

 

しかし、喉を酷使した彼女は、1977年に声帯を痛め、丸一年歌うことから遠ざかることになります。
医者は、もう、歌えないだろうと言っていたようですが、ヴォーカルコーチの助けもあって、幸いなことに再び声を取り戻します。

 

1978年に、喉が復活したシンディはサックスプレーヤーのJohn Turiと出会い、共にBlue Angel というバンドを結成します。
そしてバンドで作ったデモテープが、 The Allman Brothers BandのマネージャーであるSteven Massarsky(スティーブン・マサースキー)の目に留まり、彼がマネージャーに就任します。
そして、ついにBlue Angel としてのデビューアルバムを制作、リリースの運びになりました。
アルバムは、批評家たちからは賞賛されたものの、セールス的には失敗となります。

 

バンドメンバーは仲たがいの末、マネージャーのスティーブンを解雇しますが、スティーブンはそれに対して80000ドルの訴訟を起こします。
そのため、シンディは破産の憂き目に会うことになりました。
結果、バンドは解散

 

ついにアルバムリリースまでこぎつけたのに、一気に奈落に突き落とされたシンディ。
しかし、彼女は生きるために力強く歩み続けます。
小売店で働いたり、レストランでウェイトレスをしたりして食いつなぎます。
そして、地元のバーで歌ってもいます。
やはり歌手になる夢を捨ててはいなかったようです。

 

音楽批評家は、Blue Angel での彼女の歌唱を高く評価していました。
彼女の4オクターヴに及ぶ音域ゆえに、彼女には大きなポテンシャルが秘められていると思われていたのです。
そんな実力のある彼女が、地元ニューヨークのバーで歌っていたわけで、そうなるとやはりそのポテンシャルに気づく人が現われることになりました。

 

1981年にニューヨークのバーで歌っているときに、シンディはDavid Wolff(デヴィッド・ウルフ)に出会います。
この出会いが彼女のその後を大きく変えることになりました。
彼は彼女の才能を見抜き、マネージャーとなり、シンディがレコード会社との契約を得ることに成功したのです。

 

こうして紆余曲折の末、ついにソロ歌手としてアルバムをリリースしたのがシンディが30歳という、遅咲きとはなってしまいましたが、ついにブレイクの瞬間が訪れたのです。

 

では今日は、1983年リリースのCYNDI LAUPER(シンディ・ローパー)のデビューアルバム、SHE’S SO UNUSUAL(N.Y.ダンステリア)をご紹介したいと思います。
ちなみに、N.Y.ダンステリアというのは、発売当時の邦題で、今では普通に「シーズ・ソー・アンユージュアル」という何の変哲もないタイトルに変更になっています。

SHE’S SO UNUSUAL(N.Y.ダンステリア)の楽曲紹介

オープニングを飾るのは、MONEY CHANGES EVERYTHING(マネー・チェンジズ・エヴリシング)。

 

この曲はThe Brainsというバンドの1978年のシングルのカバー曲となっています。
彼女のアルバムの1曲目とは思えない、切ない系の楽曲です。
PVではライヴの様子が収められ、ゴミ箱を蹴飛ばしながら熱く歌っているのが印象的です。

 

イントロから聞こえるシンセの音が、80年代真っ盛りと感じさせられます。
しかし、楽曲自体は非常にシンプルです。
ですが、シンプルな曲に乗せたシンディのヴォーカルが非常に熱いですね。
お金が全てを変えてしまう、という現実を切なく歌ってるのですが、その悲哀をヴォーカルに全てぶつけている感じがします。

 

彼女の七色の声がたっぷり楽しめる、切なくも激しいオープニングになっています。

 

この曲はアルバムからの5thシングルとしてカットされ、ビルボード誌シングルチャートで第27位、同誌Mainstream Rockチャートで第37位を記録しています。

 

2曲目は、GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN(ハイ・スクールはダンステリア)。

 

まさに、この曲から全てが始まったと言えるでしょう。
この曲も実はカバー曲で、オリジナルはRobert Hazardの1979年の作品です。
元々男性目線の内容でしたが、シンディは一部歌詞を変更し、フェミニストの賛歌とも言うべき楽曲へと仕上げなおしました。

 

加えて、楽曲もオリジナルが4年前のもので、ちょっと古っぽいものでしたが、一気に80年代のテイストに変貌を遂げシンセたっぷりのとってもカラフルな楽曲へと様変わり。
それを、あのド派手ないでたちのシンディがキラキラと歌い上げるPVは一気に世間の注目を集めるものとなりました。
セクシーなマドンナとは真逆の、コミカルで愛嬌のあるシンディは瞬く間にトップスターの仲間入りを果たすことになったわけです。

 

もう、80年代そのもの、とも言えるアレンジに、シンディの見て楽しいキャラクターと、それ以上に魅力的な七色の声
魅力のいっぱい詰まったこの曲は80年代を代表する一曲になったと思いますね。

 

それにしてもこの邦題もすごいですね。
ハイ・スクールなんて歌詞のどこにもありませんし、言うたらシンディはこの時点で三十路に突入してますしね。
ダンステリア、てのも造語ですし。

 

結局、この邦題も発売当時のみの命で、最終的には「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」という何の変哲もないタイトルに修正されました。
恐らく、前述のとおり、このシングルに合わせてつけられたと思われるこのアルバムタイトルも然りです。

 

でも、意味不明なタイトルとは言え、もはや、僕の脳内では「ハイ・スクールはダンステリア」で刷り込まれてしまってますから、いまさらカタカナタイトルにされてもねって感じがしますね。
ワム!の、ウキウキ・ウェイク・ミー・アップなどと同様、僕も当時はこんな変なタイトルやめてくれ、と思ってましたが、30年以上経過した今となっては、全てが懐かしく、いい思い出です。
なので、これからも僕は「ハイ・スクールはダンステリア」で貫きとおしたいと思ってますw

 

この曲は、アルバムの先行シングルとしてリリースされ、シングルチャートで2週連続第2位、同誌Dance Club SongsチャートではNo.1を獲得しています。
ちなみに、シングルチャートでNo.1になるのを妨げたのはVAN HALENJUMPでした。

 

また、1984 MTV Video Music Awardsでは、この曲のPVが、Best Female Videoに選ばれています。
他にも5部門でノミネートされるなど、かなりセンセーショナルな登場だったことが窺われますね。

 

3曲目は、WHEN YOU WERE MINE(ホエン・ユー・ワー・マイン)。

 

この曲はプリンスのカバーです。
彼の1980年のアルバム、Dirty Mindに収録されています。

 

オリジナルでも既にプリンスはシンセを多用して、時代を先取りしていた感がありますので、アレンジ的にはそんなに大きな違いはないですね。
少し、大人しくなっているくらいでしょうか。
しかし、ヴォーカルが変わるとガラッと雰囲気が変わりますね。
ファルセットで歌うプリンスに対して、ハイトーンヴォーカルで歌うシンディ
声一つで、この曲をしっかりと自分のものにしているようです。

 

プリンスがまだ大ブレイクする前でしたが、いいとこに目をつけたと思いますね。
シンディのハイトーンキュートヴォイスが、シンセサウンドにぴったりはまってると思います。

 

4曲目は、TIME AFTER TIME(タイム・アフター・タイム)。(当時の邦題:タイム・アフター・タイム(過ぎ去りし想い))

 

アルバムの大半の曲が出来上がった頃、プロデューサーのRick Chertoff(リック・チャートフ)は何かもう一曲必要だ、と感じていました。
それで、シンディに The Hooters(ザ・フーターズ)のRob Hyman(ロブ・ハイマン)を紹介し、二人で曲を作ります。
シンディとロブは共にピアノの前で、素敵なメロディと歌詞を見つけ出して行きます。
結果、後世に残る素晴らしいバラードが出来上がったのでした。

 

レコード会社は、当初この素晴らしいバラードをデビューシングルにしたいと考えましたが、シンディは最初にバラードを出すと、バラード歌手としてのイメージが定着してしまうと主張。
それをいやがったシンディにより、先行シングルになることは避けられました。
これは本当に英断ですね。
いきなりバラードで大ヒットを出すと、そのような歌手、と見られてしまうことはよくあることです。
ナイト・レンジャーとそのレコード会社にも聞かせてあげたかったエピソードですね。

 

とにかく、後に数多くのアーティストからカバーされるほどのスタンダードな楽曲となりました。
曲全体を彩る温かいシンセの音が、80年代らしくって心地よいですね。
ドラムのリムショットのカツカツカツという音も、とっても印象的です。
なにより、あの、センセーショナルに突然現われたシンディが、全く別の表情で歌っている、このギャップもすごかったです。
PVでも、シリアスな演技を見せ、最後の涙が感動を誘います。

 

彼女のバラエティに富むヴォーカルがたっぷり楽しめる優れたバラードと思います。

 

この曲は2ndシングルとしてカットされ、シングルチャートで2週連続No.1、 Mainstream Rockチャートで第10位、 Adult ContemporaryチャートでもNo.1を獲得しています。

 

ここからはB面になりますが、5曲目は、SHE BOP(シー・バップ)。(当時の邦題:闇夜でシー・バップ)

 

シンセによる、妖しげなノリが癖になるダンスソングです。
歌詞も、性的なもので、PMRC (ペアレンツ・ミュージック・リソース・センター)のFilthy Fifteen(卑猥な15曲)に選ばれています。
当時は全然そんなこと知らずに、ノリのよい楽曲としか思ってませんでしたね。

 

楽曲は、シンセの音のかたまりと打ち込みドラムによる、80年代サウンドの成分100パーセントって感じの曲ですね。
後のコンサートで、この曲レコーディングの時には暗い部屋で上半身裸で歌った、と語ってます。
そして曲中の笑い声は、自分をくすぐって出したようです。
そんな裏話を聞いても、ちっとも得した感じがしないのは、やはり彼女があっけらかんとしてるからかもしれませんね。
ところどころに入る、しゃくり声など、風変わりですが彼女らしいポップソングになっています。

 

この曲は3rdシングルとしてカットされ、シングルチャート第3位、Mainstream Rockチャートで第27位、Dance Club Songsチャートで第10位を記録しています。

 

6曲目は、ALL THROUGH THE NIGHT(オール・スルー・ザ・ナイト)(当時の邦題:魅惑のスルーナイト)

 

この曲は、同年に出された、Jules Shear(ジュールズ・シアー)の楽曲のカバーです。
オリジナルは、フォークロックソングでしたが、シンディはシンセたっぷりの彼女らしいカラフルな楽曲へと変化させました。

 

イントロのシンセから、とても気持ちのよいサウンドです。
そこから優しく歌い始めるシンディ。
力を抜いた優しい歌声も十分に魅力的です。

 

サビからは打ち込みドラムも入り、キュートなポップソングへ。
途中でもいろんなシンセサウンドが、ところどころで加えられ、80年代のキラキラサウンドの詰まった良質のポップスだと思いますね。
最初は、オリジナル同様アコースティックに行こうと思ってたようですが、こちらに変更して大成功だと思います。

 

この曲は4thシングルとしてカットされ、シングルチャート第5位、Mainstream Rockチャートで第38位、Adult Contemporaryチャートで第4位を記録しています。

 

7曲目は、WITNESS(ウィットネス)。

 

この曲は、Blue Angel で共にバンド活動をしたJohn Turiとの共作になっています。
当時、Blue Angel としてのデビューアルバムを作ったときに収録されなかったデモ曲がここで日の目を見たということのようです。

 

スカのビートで刻まれるギターストロークが印象的です。
また、ここでもシンセがいろんな音色で曲を飾っています。
特に目立っていい曲というわけではありませんが、きっと彼女にとっては思いいれの強い楽曲であることに間違いはないでしょう。
80年代の特徴のシンセがたっぷり使われた、当時っぽい楽曲です。

 

8曲目は、I’LL KISS YOU(アイル・キス・ユー)。

 

この曲も、ジュールズ・シアーとの共作です。
早口に歌っていくシンディのヴォーカルが冴えるポップスです。
ラップとまではいきませんが、リズムに乗りいい感じに仕上がっています。
ちょっとテンポ早めの打ち込みドラムに乗った歌声が、これまた癖になる感じでいいです。
この曲も、いろんなシンセが曲を飾っています。

 

ちょうど同年リリースのマドンナの1stアルバムもそうですが、ちょうどシンセサイザーが爆発的に進化を遂げている頃で、いろんな新たな音色が聞けた時代でもあります。
その辺の新しい音も楽しめます。

 

9曲目は、HE’S SO UNUSUAL(ヒーズ・ソー・アンユージュアル)。

 

この曲は、1929年の映画、Sweetieで使われた、Helen Kane(ヘレン・ケイン)の曲のカバーです。
レコードの摺れる音を入れたり、モノラルにしたりして、非常に古い音源っぽく、短くカバーしています。

 

彼女の声が、それっぽく聞こえるのが不思議です。
恐らく、この曲のタイトルをもじって、アルバムタイトル、SHE’S SO UNUSUALにしたのだと思われますね。
それにしても「彼女はとっても普通じゃない」、ってまさにシンディにぴったりのタイトルになっていると思います。

 

そしてアルバムラスト10曲目は、YEAH YEAH(イェー、イェー)。

 

前曲からの流れで、とても勢いが感じられる楽曲になっています。
前曲の歌詞か、映画のセリフかわかりませんが、バックでずっとしゃべってます。

 

多分ライヴなのでは盛り上がったのでしょうが、普通の楽曲ですね。
まあ、捨て曲といっては何ですが、彼女の勢いを保ったままアルバムは終了します。

まとめとおすすめポイント

1983年リリースのCYNDI LAUPER(シンディ・ローパー)のデビューアルバム、SHE’S SO UNUSUAL(N.Y.ダンステリア)はビルボード誌シングルチャートで第4位、アメリカで600万枚を売る大ヒットとなりました。
また、世界中でもヒットし、世界全体でこれまでに1600万枚を売り上げた、と言われています。

 

30歳の遅咲きの少女は、ついに世界の歌姫へと躍進したのです。
これまでの苦労が全て報われたと思いますね。

 

1983年の作品ということで、まさにエイティーズサウンドど真ん中というアレンジが、もはや潔いです。
今聞くと、やはりチープな感じがするのは否めませんが、しかし、それこそが僕の大好きな80年代の音なのです。
楽曲に、キラキラしたシンセが散りばめられている、宝箱のようなアルバムになっています。

 

デビュー以来、大ヒットを続けましたが、デビューシングルから4作連続でシングルチャートのTOP5に入ったのは、女性ソロアーティストでは史上初の快挙だったそうです。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いがありましたね。
ただ、アルバム全体を聞くと、シングルとそれ以外の曲の差が結構大きい感じはありますね。
まあ、当時の洋楽あるある、なのかもしれませんが、そこは仕方ないのかもしれませんね。
でも、10曲の中に5曲のシングルヒットがちりばめられていると考えれば、アルバムの価値も高まる、というものです。

 

同時期にデビューしたマドンナと比べられるものではないのかもしれませんが、つい比べてしまいます。
マドンナはセクシャルな魅力を十分に活用して、スターダムへと上っていった感がありますが、シンディはその辺は欠落してる感じがします。
同じく、女性の権利など問題提起はあるのですが、シンディの場合は非常にあっけらかんとしている感じがしますね。
その自由奔放に見える、彼女の生き様に多くの女性も共感を持ったのではなかったでしょうか。

 

また、コミカルなキャラクターも人気の要因に挙げられるでしょう。
PVなども、何か楽しく見れてしまいます。
何と言っても、あの髪型や衣装や、表情
これは、他の何者でもない、ただ一人シンディだけの独特なものでした。
こんな強烈なキャラクターを持った女性が、7色の声を駆使して歌う80年代サウンド
僕は大いに引き付けられたし、多くの人もそうだったことでしょう。

 

まさに時代の申し子とも言うべき80年代スターが誕生した瞬間が味わえるこのアルバム、懐かしい気分になれるのは間違いありません。

チャート、セールス資料

1983年リリース

アーティスト:CYNDI LAUPER(シンディ・ローパー)

1stアルバム SHE’S SO UNUSUAL(N.Y.ダンステリア)

ビルボード誌アルバムチャート第4位、アメリカで600万枚、世界で1600万枚のセールス

1stシングル GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN(ハイ・スクールはダンステリア) ビルボード誌シングルチャート2週連続第2位、同誌Dance Club SongsチャートNo.1

2ndシングル TIME AFTER TIME(タイム・アフター・タイム) シングルチャート2週連続No.1、 Mainstream Rockチャート第10位、 Adult ContemporaryチャートNo.1

3rdシングル SHE BOP(シー・バップ) シングルチャート第3位、Mainstream Rockチャート第27位、Dance Club Songsチャート第10位

4thシングル ALL THROUGH THE NIGHT(オール・スルー・ザ・ナイト) シングルチャート第5位、Mainstream Rockチャート第38位、Adult Contemporaryチャート第4位

5thシングル MONEY CHANGES EVERYTHING(マネー・チェンジズ・エヴリシング) シングルチャート第27位、Mainstream Rockチャート第37位