Poppin’ Party in テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION 音楽LIVE 2018
2019年1月30日にリリースされた、Poppin’ Party(通称:ポピパ)の1stアルバム「Poppin’on!」。
このアルバムの生産限定盤には、約3時間10分にわたる動画の入ったブルーレイディスクが付属しています。
その中にライヴが一本入ってたのが、この2018年8月8日のサマステライヴです。
ちょうどタイミング的には、5月に5thライヴをやってから3ヵ月後の夏ですね。
今回は約40分、セットリストは6曲、という、なかなか見応えのあるライヴでしたね。
この時は、台風の影響もあり、中止もありうるような雨の中でのライヴです。
会場の六本木ヒルズアリーナは屋外にあるため、キーボードやアンプなどに覆いをつけて臨んでおられます。
7月から8月にかけて、ポピパは軽いアジアツアーとも呼べるような日程で各地でライヴしてます。
神戸、上海、シンガポールに続いてこの六本木でのライヴとなってます。
そして、この後はアニサマにも出演予定になっていました。
約2ヶ月で、3カ国5箇所をまわってライヴなんて、本物のロックバンドみたいですね。
もはや、声優さんのバンドユニットであることを忘れてしまいそうなライヴに臨んでいます。
それにしても、こんなに場数を踏めば踏むほど、自信も実力もアップしていっているのは間違いないでしょう。
練習も当然大変でしょうけど、場所によってセッティングも異なってどこでも同じ環境ではないはずです。
そんな中でのプレイは、限りなく本物のロックバンドに近づくための糧になったに違いありません。
さて、在宅バンドリーマーの僕は、この「アジアツアー」には当然参加できないわけですが、何かの形で円盤に収録されたらいいのにな、と願ってました。
そんな僕の願いが届いたのか、今回の1stアルバムにサマステライヴが収録されることになったわけです。
では、いつものように、在宅バンドリーマーの僕がライヴ鑑賞して、約7ヶ月年遅れのレヴューをいつものように行いたいと思います。
SUMMER STATION 音楽LIVE 2018の実況解説
約1,000人収容可能な特設ステージ「SUMMER STATION LIVEアリーナ」は雨にたたられてますが、会場はほぼ満員でめっちゃ盛り上がってます。
そこに、「Yes! BanG_Dream!」のインストの流れる中、ポピパの5人がステージへ。
もう、登場シーンからボルテージは最高潮ですね。
わずか1000人、という参加者ですから、非常に激しい競争率の中チケットをゲットしたつわもの達ですね。
このライヴの音に関しては、結構客席の声が大きく聞こえてて、ライヴハウス感があって僕は非常に好みですね。
やっぱり、客席とのコール&レスポンスも含まれて、バンドリ!の音楽は完成すると思ってますからね。
新衣装に包まれた5人が楽器の準備が出来次第、客席に笑顔で手を振ってます。
やっぱり現場に行ってみたいですね。
雨は降ってるとは言え、あの熱い現場にいたバンドリーマーの皆さんがいつものことですがうらやましいです。
愛美さんがマイクに近づくと会場は暗転。
大塚さんのエレキのフィードバックの音がし始め、愛美さんの光るランダムスターがピックスクラッチの咆哮を挙げると、そのまま1曲目へ。
1曲目 ティアドロップス
いきなりキラーチューンきましたね。
新衣装のかわいらしいいでたちの女の子たちが、こんな激しいロック色の強い楽曲のバンド演奏をするなんて、このギャップがたまりません。
もう、これは初期の楽曲ゆえ、数多くのライヴで披露されてきてますので、もはやお手の物ですね。
勢い重視で、多少のノイズさえもかっこよく聞こえてしまいます。
また、大塚さん、西本さんのギター&ベースコンビもしっかり動き回ってて、ロック魂をステージ上で表現してます。
大塚さんのかっこいいギターリフ、西本さんの間奏でのオーバーハンドでのハーモニクスなど、見所満載です。
また、大橋さんの安定のドラムと、伊藤さんの会場の煽りにも注目です。
そして何よりも、愛美さんのヴォーカルが非常にかっこいいですね。
ポピパの中心として、しっかり引っ張ってます。
「その手を離さない」ではバンドリーマーの盛り上がりも最高潮に達してますね。
こんなハードなロック曲を楽勝でこなせてるポピパには、さらに明るい未来が待っていると思わざるをえません。
MC メンバー紹介
まずは、リードギター大塚さん。
歪んだハーモニクス音にアーミングをかけて、最後は0フレットとペグの間の音のない部分を軽くこすって得意気です。
なんか、ロックギタリストが板についてますね。
次にベースの西本さん。
高速スラップ奏法に、タッピングも交えて、こちらもかっこよく決まってます。
次はドラムスの大橋さん。
笑顔で高速ドラムを余裕で叩いてみせてます。
そしてキーボードの伊藤さん。
ビニールで覆われてるキーボードは弾きにくそうですw
最後にギター&ヴォーカルの愛美さん。
「Yes! BanG_Dream!」のサビの部分のリフを披露です。
「5人合わせて、ポッピンパーティです!」
なんとかわいらしいロックバンドなんだろう、と思います。
このかわいさと、骨太の音とのギャップは特筆すべきと言えるでしょう。
ポピパを初めて生で見る人もチラホラおられて、何ともうらやましいですね。
が、ほとんどの人が常連の生粋のバンドリーマーなんでしょうね。
そちらももっとうらやましいです。
次の2曲は、フューチャーカード バディファイトにまつわるものとの紹介を受けて2曲続けてプレイされます。
2曲目 B.O.F
この曲は外部ライター(DAIGO)による楽曲で、ポピパの中では毛色が違う曲と思ってたのですが、やはりライヴで見ると、完全にポピパのものになってますね。
そして、この曲の見所は、愛美さんと大塚さんのツインヴォーカルですね。
互いにアイコンタクトしながら、相手にヴォーカルタッチするところなんか、非常にエモいです。
愛美さんは、プレイのないパートでは、右手の振り付けまでしっかり仕込んできてます。
また、大塚さんが自身のヴォーカルパートを伸びやかに歌うところも非常にいいですね。
彼女もストリート出身なので、ヴォーカルも鍛えてますからね。
演奏しながら、感情込めて歌うのは、愛美さんに決して負けてません。
あと、ドラムの大橋さん、途中でけっこうプレイが大変そうで、顔がマジなところもあります。
こんな場面を見ると、やっぱり、ラクにやってるわけではないんだな、というのが改めて感じますね。
みんな一生懸命努力して、楽曲をプレイしてるんです。
こんなシーンを見ると、なおいっそう応援したい気持ちが強まるってもんです。
あと、最後に、大塚さんのマイク頭突き事故がしっかり映像に残ってて良かったです。
2回目のサビのヴォーカルパートを歌った直後、本当は体を引かなきゃならないのに、そのまま感情のままに顔を落としたら頭がマイクに当たってマイクが落っこちてます。
現場ではゴトンと音がしたらしいですが、ブルーレイでは上手いこと編集で消しちゃってるっぽいです。
でも映像では、マイクが落ちたのを見て、やっちまった、という苦笑いする大塚さんと、恐らくマイクを戻しに来たスタッフを見て(これはカメラに入ってない)、なんだ??って顔をする愛美さんの顔がばっちり映ってます。
ライヴならではのハプニングで、とてもほほえましいです。
後のツイートで、大塚さんは「感情あふれちゃったの」と反省してます。
いやいや、そんな熱いあなたのプレイが大好きですよw
3曲目 最高(さあ行こう)!
こちらは、7月11日にリリースされたばかりの新曲ですね。
初披露でしたが、ばっちりきめてくれていました。
もともとノリが良い曲であるとともに、コール&レスポンスの要素も詰め込まれていますので、間違いのない盛り上がりを見せていますね。
愛美さんの振り付けも、けっこう仕込んであって楽しく見てられます。
伊藤さんも、普段のピアノとは音色の違う音をキーボードでしっかり弾いていましたね。
雨よけのビニールのために弾きにくかったと思いますが、しっかりとプレイできてます。
出す曲出す曲、全部吸収して練習して、見事に再現するポピパのメンバーたち。
間違いなく成長していることが実感できます。
4曲目 Time Lapse
ここで畳み掛けるように、ロックチューン登場です。
もう、こんな場では絶対盛り上がるだろ、って感じの選曲ですね。
シンガロングパートも、バンドリーマーさんたちが大声で歌ってます。
完全に定着していますね。
4th武道館ライヴの時から、着実にこの曲も進化を遂げていると思えます。
ポピパはやっぱり神曲のストックが非常に多いことを思い知らされる楽曲ですね。
実際、ライヴも大いに盛り上がった様子が記録されております。
最高ですね、これ。
5曲目 夏のドーン!
5月の5thライヴで初披露された、超盛り上がりタオル曲の登場です。
季節的にもばっちりですし、大塚さんが言ったように雨を吹き飛ばす勢いのある楽曲だと思いますね。
もう、楽しいとしか言いようがないですね。
5人も笑顔ではつらつとプレイしています。
大塚さんのワウをかましたソロもばっちり決まってましたし、演奏は全くもって不安はありません。
この曲は夏の定番であると同時に、盛り上がりの鉄板ソングとしても地位を固めたと思われます。
ラスト6曲目 STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜
ティアドロ以外、比較的新し目のセットリストで攻めてきた中、最後を締めるのはもはやポピパのクラシック作品とも呼べるスタビです。
CDデビュー前からライヴでプレイしてきたこの曲は、やはり多くの古くからのファンにとって特別な思いがあると思いますね。
その上、アニメ1期でも山吹沙綾加入のドラマで効果的に用いられた曲でもあり、新しいファンにも思い入れがあると思います。
そんな曲がラストですから、盛り上がらないわけがありません。
掛け声も、コール&レスポンスも、合唱も、バンドリーマーさんたち完璧ですね。
見事に曲の構成部分となって盛り上げてくれてます。
また、メンバーたちも楽しくプレイしていて、安心して見てられます。
美しいメロディがありながらも、疾走感のあるこの曲は、バンド感も半端なく、非常に優れた楽曲だと思います。
それをしっかり吸収してパフォーマンスしてくれるポピパの5人。
ほんと、バンド好きの僕は見てて癒されますし、心地よくさせられます。
40分弱の短いライヴではありましたが、なかなか質の高い時間を見せてくれたと思います。
まとめと感想
前述のとおり、このライヴは夏のアジアツアーとも呼べるライヴ連戦のうちの一本となっています。
ポピパにとっては、やはり本業は声優さんですから、修行とも呼べるツアーと思われますね。
しかし、他のロックバンドに劣らぬ、良いパフォーマンスを見せてくれたと思います。
やっぱり見た目があまりにもかわい過ぎるお顔や衣装なので、一般受けするとは思いにくいです。
それでも、こんな風にテレビ朝日主宰のライヴに参加できるというのは、非常にうれしいですね。
もしかしたら、これを機に裾野が広がる可能性もあると思います。
何てったって、見た目とは大きなギャップのある本格的なバンドサウンドを披露してるわけですから。
特に、今回のセットリストは非常に攻めてきた感がありますね。
ロックテイスト、時にはハードなものも含めて、他の多くの出演アーティストの中でもロック感が強いと思います。(見た目は違いますけどねw)
これだけのものを生演奏できるポピパのポテンシャルが、ポピパを知らなかった人たちにも伝わったのではないでしょうか。
特にテレ朝スタッフの目に留まれば、ついにMステ初登場、というのも遠い将来ではないような気がしてますよ。
地上波では、ロゼリアが先に「FNSうたの夏まつり」で、「魂のルフラン」を披露してますので、ここでポピパにも地上波チャンスを与えて欲しいと思うのは僕だけでしょうか。
とにかく、ライヴを重ねるごとに実力を上げ、成長しているポピパです。
これからも、さらなる飛躍を期待したいですね。
あと、8月のアジアツアーの他のライヴ(神戸、上海、シンガポール)の様子も、何かのかたちでブルーレイ化してくれるとうれしいですね。
6thと7thライヴは間違いなく円盤化してくれるでしょう!?
ブシロードさん、出来るだけ早めの円盤化をよろしくおねがいいたします。