迷走か!? 賛否両論第5作アルバム BOSTON(ボストン) – CORPORATE AMERICA(コーポレイト・アメリカ)
前作から安定の8年間の経過
1994年リリースの、BOSTON(ボストン)の8年ぶりの4thアルバム、WALK ON(ウォーク・オン)はビルボード誌アルバムチャートで第7位、アメリカで100万枚を売り上げました。
このたびの作品はチャート、セールス共にこれまでの3作品のようには伸びませんでした。
まあ、グランジ全盛の時代にあって、なかなか健闘したのではないかと僕は思っています。
また、この作品での大きな出来事として希代のヴォーカリスト、Brad Delp(ブラッド・デルプ)の脱退がありました。
やはり、この影響も少なからずあったのかもしれません。
ですが、Fran Cosmo(フラン・コスモ)を中心に、David Sikes(デイヴィット・サイクス)、Tommy Funderburk(トミー・ファンダーバーク)の3人をヴォーカルとして据えることにより、バンドの中心人物、Tom Sholz(トム・ショルツ)は見事にこの危機を乗り越えて、これまでと遜色ないボストンサウンドを届けてくれたと思っています。
さて、ありがたいことに、ブラッドは再びこの年末にバンドと合流し、チャリティコンサートなどに参加しています。
翌年の1995年には、“Livin’ For You”ツアーと銘打ったライヴをブラッドとフランの二人をヴォーカルの中心に据えて敢行しています。
ツアー最終日にトムは、バンド初となるベストアルバムがリリースされることを発表します。
当初は1996年春のリリース予定でしたが、結局1997年6月にリリースされることになりました。
まあ、8年間も新作を待てる真のボストンファンからすれば、1年のディレイ(遅延)くらいはもはや大した遅れとは思わなかったに違いありませんw
このベストアルバムでは、3曲の新曲を含むベスト選曲で、さすがに名曲ぞろいで圧倒されますね。
1976年作品と1997年作品の21年という世代間格差も感じられない、当初からのハイクオリティを感じることのできるベスト盤だと思います。
GREATEST HITS(グレイテスト・ヒッツ)と名付けられたこのベストアルバムは、ビルボード誌アルバムチャートで第47位、アメリカで200万枚を売上げています。
そして1998年には再びトムは次の5thアルバム制作のためにスタジオにこもることになります。
この頃はまさにインターネットの黎明期に入っていましたので、まずは手始めにできた楽曲を試験的にアップロードします。
タイトルトラックのCORPORATE AMERICA(コーポレイト・アメリカ)は、“Downer’s Revenge”という仮名でMP3.comというウェブサイトにアップされました。
その目的は、若者層にどれほどアピールできるかを確かめたかったからです。
確かに、1976年デビューですでにこの時点で22年のキャリアを積んだバンドが、どれほど受け入れられるかは未知数だったと思われますね。
また、そんな実験を容易にできるネット環境が整い始めていた、というのも興味深いです。
結果としては、このサイトのプログレッシヴ・ロックチャートにて見事、2週連続の第2位を獲得しています。
幸先よくスタートしましたが、いつものようにアルバム完成までにはさらに時間がかかります。
結局完成したのはその4年後の2002年ということになりました。
まさに前作からピタリ8年のボストンタイムに新作は届けられることになったのです。
これまでの4作品は、2作がエピック、次の2作がMCAと、大きなレコード会社からのリリースでした。
しかし、今回はArtemis RecordsというN.Y.の独立系のレーベルからの発売となっています。
また、ボストンのメンバーは7人ほどクレジットされていて、ボストン史上最大のバンドプロジェクトとなっています。
では、今日は2002年リリースのBOSTON(ボストン)の5thアルバム、CORPORATE AMERICA(コーポレイト・アメリカ)をご紹介します。
CORPORATE AMERICA(コーポレイト・アメリカ)の楽曲紹介
オープニングを飾るのは、I HAD A GOOD TIME(アイ・ハド・ア・グッド・タイム)。
トム作曲の、まさにボストンサウンドの典型的な曲でアルバムはスタートです。
ミドルテンポのバンドサウンドに乗るのは、心地よい歪みのエレキの音と美しいコーラスハーモニーです。
ヴォーカルが今作でも分担がなされています。
オープニングのメインヴォーカルは、帰ってきたブラッド・デルプです。
やはり希代のヴォーカリスト、ボストンの声と言えば、まさにブラッドの声だと思いますね。
低音から高音域まで、彼の美しいヴォーカルこそがボストンそのものと言えるかもしれません。
また、他にもヴォーカルをとれるメンバーが多数在籍していますので、コーラスワークもばっちりですね。
エレキギターの音色も相変わらずです。
ロックマンサウンド、それを何重にも重ねたオーケストレーション。
完璧なボストンサウンドになっていますね。
デビュー当時から聴いているファンも納得の、また初めて聴く若いファンにも届きうる、見事な8年ぶりの帰還となりました。
ちなみに最後に入ってる女性の声は、今作から参加の新メンバー、初の女性メンバーである、Kimberly Dahme(キンバリー・ダーム)の声と思われます。
この声こそがこのアルバムの評価を2分することになるとは、この時点では全く予想もついてませんでしたw
2曲目は、STARE OUT YOUR WINDOW(ステア・アウト・ユア・ウインドウ)。
この曲は、Anthony Cosmo(アンソニー・コスモ)による楽曲です。
ギタリスト兼ヴォーカルのアンソニーは、前作から参加しているフラン・コスモの息子で、この曲では親子でメインヴォーカルを担当しています。
イントロから、これまでのボストンサウンドとはけっこう異質な世界が繰り広げられます。
こんなカントリーチックなアコギのストロークはこれまでのボストンにはなかったのではないでしょうか。
楽曲としては、ポップス風味で悪くはないです。
途中で入ってくる少し重厚なエレキギターのリフはボストンらしくあります。
また、バックヴォーカルでブラッドが参加してもいます。
でも、やはりこれまでのボストンサウンドからするとかなり異質ですよね。
ふんわり柔らかな、新たな面を打ち出したとも言える楽曲と言えるかもしれません。
まあ、ポップスとしては悪くないんですが、ボストンのアルバムに必要なのか、という課題の残る曲です。
3曲目は、アルバムのタイトルトラックである、CORPORATE AMERICA(コーポレイト・アメリカ)。
やはりこの重要なところはトムによる楽曲になっています。
ニュース報道のような声が入って、イントロはなんとなくスリリングな雰囲気があります。
その後は、16ビートに乗り、基本低音ヴォイスで歌われ、サビでは一気に高音域で力強く歌われます。
この曲のメインヴォーカルはブラッドで、ずっと寄り添うようにコーラスで新メンバーのキンバリーの声が合わさっています。
こういう、曲を飾る感じでの彼女のヴォーカルの使用は、僕は良いと思いましたね。
ブラッドのヴォーカルを軸に置きながらも、彼女のコーラスがさりげなく入ることによって、程よい新鮮味が感じられます。
歌詞としては、CORPORATE AMERICA(企業国家アメリカ)というタイトル通り、大企業中心となってしまったアメリカの行く末を憂うような内容になっています。
もともと、環境志向のメッセージをアルバムのブックレットに表示したりしていたバンドでしたが、ついに音楽の中にそのメッセージを織り込んだ感じですね。
タバコ、ビジネスジェット、革張りのメルセデス、オゾンホール、有毒廃棄物といった、人類の生み出したものと、それが生み出す将来について考えさせられます。
いったい誰が我々を救ってくれるんだ、という叫びは、なかなか痛烈なものになっていますね。
楽曲は、スリリングでボストンの重厚なサウンドに乗り、秀逸な出来になっていると思います。
前述のとおり、MP3.comのプログレッシヴ・ロックチャートにて2週連続の第2位を獲得してるだけあって、かっこよさはいまだに健在と言えるでしょう。
ただし、エンディングが尻切れトンボのようになっていたのだけが個人的には惜しく感じています。
4曲目は、WITH YOU(ウィズ・ユー)。
これが、問題作です。
これを受け入れられるかどうかで、このアルバムの評価が大きく分かれることになるのではないでしょうか。
作曲は、あの、新女性メンバー、キンバリーです。
そして、彼女がアコギ一本で弾き語る、というのがこの曲の骨格をなしています。
弾き語りパートの前半だけ聞いて、いったい誰がこの曲がボストンのものだと理解できるでしょうか。
アルバムの中で、全く別世界がここでは繰り広げられているのです。
もちろん、アコースティックなギター使用もこれまでにありましたが、こんなにまでシンプルなフォークロック的なものはなかったはずです。
なにゆえの、新展開なのだろうと僕は疑問に思ってしまいましたね。
曲の中盤には、あのトムのロックマンサウンドのギターフレーズが挿入されて、わずかにボストン色が混じってきます。
途中のコーラスの入れ方もやはりボストン風です。
でも、あまりにも女性フォークシンガー色が強すぎて、どう聞いてもボストンにはなりえない、というのが僕の意見ですね。
あるファンサイトによると、彼女はもともとあるバンドでエレキギター兼ヴォーカルを担当していたようです。
で、あるライヴの時に、ちょうどボストンのドラマーを探して回っていたトムとGary Pihl( ギャリー・ピール)の目に留まります。
おそらく、彼女の声の魅力に惹かれたと思われますが、ライヴの後、二人は彼女に近づき、ベースは弾けるか尋ねます。
彼女は未経験でしたが、即答で習えます!と答えて、早速ベースを購入、ボストンのオフィスを訪れ、オーディションに申し込みます。
その後、一生懸命ベースの練習をし、見事にボストンのベーシストのポジションを得ることに成功した、とのことのようです。
もともとボストンの熱烈なファンだった彼女にとっては、見事なまでのシンデレラストーリーですね。
彼女の、リード時もハーモニー時も見せる驚くべきヴォーカル能力ゆえの大抜擢となりました。
ブラッド・デルプは、自分のヴォーカルのある部分をカバーする点での彼女の才能を高く評価しています。
それで、ボストンの中で、そもそも最初からいるべき場所に彼女が入ってきたとまで言っていますね。
確かに、ボストンの楽曲の中に混じる彼女のハーモニーによって、色合いがさらにカラフルになってよいと個人的には感じます。
ただ、この曲に関しては、ここまで彼女をメインに据える必要はなかったのでは、というのが個人の感想です。
賛否両論あるとは思いますが、初の女性メンバー、キンバリーの強烈な挨拶代わりの一曲になったのは間違いありません。
5曲目は、SOMEONE(サムワン)。
ここは再びトム作曲のボストンらしい曲に戻ります。
再びスペイシーなイントロにより、ボストンの音色が広がります。
いつものハモンドオルガンの響きが、優しく世界を彩り、重厚なギターサウンドが楽曲を飾り立てています。
そして、メインヴォーカルはブラッドです。
やはりこの典型的なボストンサウンドはたまりませんね。
もはや特に目新しくはありませんが、僕はこんなボストンを待っていたということです。
6曲目は、TURN IT OFF(ターン・イット・オフ)。
新加入のアンソニー・コスモによる楽曲です。
ヴォーカルにはアンソニー、その父フラン、キンバリー、そして今回はトムもクレジットされています。
イントロのギターストロークにベース音が絡まっていく、これまでにないイントロになってます。
そして、低音ヴォイスとバンドサウンドで、少し怪しげな雰囲気のある楽曲です。
中盤の厭世的な歌い方などは、初期のボストンではありえない歌メロですね。
サビメロはキャッチーですが、全体的にダークな世界観が表現されてます。
新しい試みのようですが、ボストンの枠を超えてないので僕はけっこう気に入ってます。
ロックマンサウンド全開のギターサウンドに、ハモンドオルガンのソロもあり、まさにあのボストンの音世界の中での新色になっています。
7曲目は、CRYIN’(クライン)。
この曲も前曲に続いて、アンソニー・コスモによる楽曲です。
メインヴォーカルが父フラン・コスモです。
再び軽快なアコースティックギターのストロークが始まったので、またか、と思いましたが今回はキンバリーのとは違いました。
軽やかなメロディですが、途中から加わるボストンサウンドが見事に盛り上げています。
フランの声もハイトーンで悪くはないのですが、ブラッドでもよかったのではないかとも思います。
ゆったりした歌メロも悪くないですね。
前曲のダークな緊張感とは対照的でよろしいです。
また、ギターソロも、ロックマンの音色で後半にしっかり響き渡っていて、心地よいです。
普通に軽快でよい楽曲だと思います。
8曲目は、DIDN’T MEAN TO FALL IN LOVE(ディドゥント・ミーン・トゥ・フォール・イン・ラヴ)。
この曲はトムと、ドラマーのCurly Smith、そしてJanet Mintoという方との共作になっています。
メインヴォーカルはブラッド、そしてトムも歌ってます。
この曲はボストンらしいというか、過去の名曲たちの雰囲気を兼ね備えている感じがしますね。
こんな曲を古いファンは待っていたのではないでしょうか。
アコースティックなギターソロは珍しいですが、その後にはしっかりエレキのソロもあり十分満足です。
ラスト9曲目は、YOU GAVE UP ON LOVE(ユー・ゲイヴ・アップ・オン・ラヴ)。
最後はトム作の名曲です。
イントロでは、これまでいつも聴けたインスト曲っぽい壮大な音がわずかですが聞けます。
今回はアルバムにインスト曲がなかったですので、ここだけ入れてみた、って感じでしょうか。
この曲では、ヴォーカルが代わる代わる交代するスタイルをとってます。
歌ってるのはトムとキンバリー、そして参加ミュージシャンとしてCharlie Farren(チャーリー・ファレン)、そして新たな女性ヴォーカルのBeth Cohen(ベス・コーエン)の面々です。
べスは、曲中でフルートも披露しておられます。
チャーリーはThe Joe Perry Project(ジョー・ペリー・プロジェクト)に参加したことで有名なミュージシャンです。
ヴォーカルのすみわけがなかなか秀逸で、とてもいい曲に仕上がっていると思います。
サウンドも、ボストンそのものに優しいフルートが加わっているくらいで、非常に良いです。
ただ、ラスト曲で、ブラッド、コスモ父子を使わなかったのはなにゆえか、と勘繰ってしまったりもしますけどね。
希代のヴォーカリストを擁しながら、最後は新しい風でアルバムを終えることにしたトムと、使われなかったブラッドの心中はそれぞれどんなものなんでしょう。
10曲目は、ボーナストラックでLIVIN’ FOR YOU (LIVE)(リヴィン・フォー・ユー(ライヴ))。
これは、前作ウォーク・オンに収録の名バラードのライヴ音源です。
こうして改めて聞いても名曲ですね。
ボストンの音はライヴで再現するのが難しいだろうと初期のころから言われていましたが、ここまでやれてたら全然大丈夫だと思いますね。
しかし、ここで過去曲のライヴ音源を収録したりすると、前のほうがよかった、という意見が出てきそうで怖いと思いますが、まあ素敵なボーナスをいただけました。
まとめとおすすめポイント
2002年リリースのBOSTON(ボストン)の5thアルバム、CORPORATE AMERICA(コーポレイト・アメリカ)はビルボード誌アルバムチャートで第42位を記録しました。
かつての作品に比べると、あまりにも寂しい結果になってしまいましたね。
また、この作品は同誌のTop Independent Albumsというチャートでは第3位を記録しているようです。
もはや、チャートの集計方法も権威も何もかも変わってしまってて、その順位がすごいのかさえわかりませんね。
時代の移り変わりを強く感じさせられます。
また、セールスも思わしくなく、Wikipediaによると、アメリカでは初週に32000枚、そして2013年までに139000枚が売れたと記録されています。
ちなみに日本語ウィキペディアでは50万枚を売り上げ、ゴールドディスクに認定されたとあります。
現時点で正確なことはわかりませんが、要するに以前のようには売れなかったことだけははっきりしていますね。
なぜ売れなかったのか、いくつか理由が考えられます。
まずその一つ目は、やはり大きなレコード会社ではなく独立系のレーベルからのリリースが挙げられるでしょう。
このレベルのバンドの作品のプロモーションにかけられる費用は、天と地ほどあったに違いありません。
なぜ小さな会社に移ったのか、理由はわかりません。
考えられるのは、アメリカの大企業批判とも受け取られかねないアルバムのメッセージゆえにストップがかかったのかもしれません。
正確なところはわかりませんが、会社の移籍によるセールスダウンは否めないところでしょう。
もう一つ、こっちの方が大きいと思われますが、やはりこの2002年ってとっくにインターネット時代に入ってるんですよね。
前述のように、音楽はダウンロードして楽しむことがすでに一般化していたはずです。
今日のように法整備が進んでいなかったために、さまざまなファイル共有ソフトが不正利用されていました。
多くのアーティストがこうした違法ダウンロードにより実害を被り、CD自体の売り上げは激減していった時代ですよね。
まさに、ボストンも完全にその被害を受けてしまってのボストン史上最低の売り上げとなったと思われます。
あと一つ上げるとすれば、やはりアルバムの内容でしょうか。
これまでは、変わらないことこそ、ボストンの魅力だったと思います。
あの最初の衝撃的に緻密な作品をフルモデルチェンジすることなく旧来のファンに届けてくれていました。
もちろん、マイナーチェンジはありましたが、僕にとっては十分な許容範囲内で、ボストンサウンドの芯は変わってなかったと思います。
ところが、今回は初の女性メンバー加入によって、結構なモデルチェンジになってしまったと感じられますね。
ここで、結構な従来のファンも離れてしまったのかもしれません。
僕も、やはり4曲目などはちょっとボストンとしてはなかなか受け入れるのが難しいです。
ただ、アルバム中に女性ヴォーカルのコーラスが混じる、ってのは、なかなか新鮮で良かったとも思えます。
ここを受け入れられるかで、この作品の評価がほぼ決まる、と言っても過言ではないでしょう。
あと、これまでの4作品はほとんどトムを中心に楽曲が作られていましたが、今回は半分ほどが新メンバーによる楽曲となっています。
ヴォーカルもブラッド以外がかなりの楽曲でヴォーカルを務めています。
2000年代に入って、やはり時代に合わせたものを取り入れる必要をトムは感じたのかもしれません。
そのため、ちょっとテイストの変わった作品がミックスされたアルバムになり、そういう点で作風が変わった感じも否定できません。
こんな変化も従来のファンには試金石になったことでしょう。
とはいえ、作品全体を貫くのは、やはりあのボストンサウンドです。
あのロックマンのアンプの生み出すエレキギターの歪みは、唯一無二のサウンドとして収められています。
このボストンの代名詞とも言えるギターサウンドに関しては、何のブレもなかったことには十分満足しています。
結局、1970年代から活動してきて、ついに21世紀へと世紀をまたいだボストンは、どうしても時代に合わせる必要があったのでしょう。
でも、本質に目を向けると、やはりこのサウンドはボストンです。
旧4作品に比べると、見劣りはするとはいえ、やはり良い曲、良いサウンドを楽しめるのも間違いありません。
旧作と比べる必要がない新しいファンにはけっこう刺激的な作品と思えますので、そういう意味ではこのアルバムは、やはりお勧めしたいアルバムの一つではあると思います。
チャート、セールス資料
2002年リリース
アーティスト:BOSTON(ボストン)
5thアルバム、CORPORATE AMERICA(コーポレイト・アメリカ)
ビルボード誌アルバムチャート第42位