プチ断食 or 16時間断食 をやってみた




このタイトル通り、僕が実際にやってみて、効果があったと実感しているのは、いわゆるプチ断食、もしくは16時間断食といわれる方法です。

 

断食にもいろんな種類、方法があって、その中でもガチの断食は数日から数週間まで幅広くあり、ほとんど修行のような厳しさが伴います。
さらに、断食に入る前、また断食終了後のリハビリなど、健康を害さないためにいろんな手順があり、かなりハードルの高いものとなっています。
そのため、有料の断食道場に通ったり、など、けっこう費用も手間もかかるというデメリットがあります。
断食実行時の苦痛、またそれに伴う手順の面倒くささで、なかなか素人にとってはとっつきにくいものと言えるかもしれません。

 

それに対して、僕がやってみたプチ断食、ってのは非常にハードルが低いです。
前の記事でも述べたように、僕は青木厚先生の「「空腹」こそ最強のクスリ」という本で学んだプチ断食(16時間ダイエット)を基本に実行してみました。
とは言え、青木先生以外にもたくさんの方がプチ断食について発信しておられるので、そのやり方はかなり多種多様なものとなっています。
それで、いろんな方の推奨するプチ断食がありますが、自分にとって良い、というものは積極的に取り入れながら、自分に合ったプチ断食を行うことにしました。
まあ、これこそが、プチ断食がハードルが低い、と言える大きな理由の一つと言えるかもしれません。
重要な基本は抑えながらも、その他の点については、けっこう自由に独自ルールを作り出せるのです。

 

では、このプチ断食の重要な基本って何でしょうか。
それは1日の内で16時間食べない時間(空腹時間)を作る、という点です。
これだけ抑えれば、あとはどちらかというと自由なダイエットになっているのです。

 

また、
これは、様々な病気の予防につながるというプチ断食の持つ最大のポテンシャルというわけですが、この記事では特にダイエットにどのように役立つかに焦点を当てておきたいと思います。

10時間の空腹によって生み出される奇跡

では、16時間空腹の時間を作ると、どんな益があるのでしょうか。
ここではまず、10時間の空腹時間を作ると何が起こるかについて語りたいと思います。

 

青木先生によると、10時間空腹の時間が続くと、蓄えられた糖が尽きてしまい、内臓脂肪がエネルギー源として消費されていくようです。
普通は、1日3食食べてると、食べた炭水化物や糖分をその都度エネルギーに変えていくので、内臓脂肪はたまったまま、もしくは増えていく一方になる、ということになります。
もちろん、若いうちは新陳代謝が活発なので、細胞自体、常に新しいものに入れ替わっていきますが、歳をとってくると、代謝が悪くなり、結局内臓脂肪は増加していく、ということになりやすいわけです。
これが、中年太り、とくに下腹が膨らんでいく主要な要因のようですね。
しかも、脂肪細胞は無限に増殖していくらしいので、放っておくと、3段腹へとぜい肉は無限に成長を続けていくのです。
そんな、居座ってもらって大迷惑な内臓脂肪が、10時間空腹の後には、エネルギーを作りだすための燃料になるってことなんですね。
無駄についた内臓脂肪が自動的に消費されるなんて、とても効率のよい消費だと思いませんか?
これが、ダイエットにつながるプチ断食の基本的な仕組みってことになります。

16時間の空腹を超えるとさらなる奇跡が

では、その10時間の空腹時間を超えて、16時間に達するとき、体では何が起きるのでしょうか。
体の中に備わっている、オートファジー、という機能がフルで働きだすのです。
オートファジーに関してはいろんな方が発信しておられますが、だいたい共通しているのが、16時間の空腹を超えるとこの機能が活性化しだす、というものです。
多少時間のズレが発信者によってありますが、(女性は14時間と言われる方もあり)いずれにしても、長い空腹時間は、体の中の秘めたポテンシャルを引き出し始めるという点で一致しているようです。

 

ではオートファジーとは何でしょうか。
詳しくはまた別の記事で述べたいと思いますが、簡単に言うと、細胞レベルにたまったゴミや壊れたり古くなったたんぱく質が新たによみがえる、という究極のリサイクルシステムのことです。
細胞の中の不用品の回収、分解、リサイクルをする能力が、人間の細胞の一つ一つに組み込まれているわけです。
その機能が飢餓状態(一般に16時間以上)で活性化することが発見されたわけです。
これがどれほどすごいことなのかは、別の記事に譲るとして、とにかく、人間には自身を健康に保つ優れたシステムが包含されているわけです。

 

こんな情報を発見して、人生100年を健康に過ごしたい僕にとっては、ダイエットは2の次となりました。
もちろん、前の記事で書いたように、プチ断食で1か月半ほどで9キロの減量に成功したわけですが、もはや僕にとっては、健康維持、病気予防、の点でこのプチ断食を続けたいと強く思ったのです。
ダイエット効果は、オートファジーの機能のもたらしてくれる2次的な効果にすぎません。

 

体重の増減がどうでも良くなるような、すばらしい仕組みに出会った、と強く感じています。

 

次の記事では、このプチ断食(16時間断食)が失敗が少ない(ハードルが低い)と言える理由について書いてみたいと思います。
その後、オートファジーの絶大なる効果についての記事も出していきたいと思っています。