まさかのライバル出現 Roselia 1stシングル BLACK SHOUT




次世代のガールズバンド・プロジェクトを背負うPoppin’ Party(通称:ポピパ)

BanG Dream!(バンドリ!)とは『月刊ブシロード』で連載されている同名の漫画作品およびイラスト連載をもとにしたメディアミックスプロジェクトとされている。
そしてそのプロジェクトには漫画、アニメ、ゲームや音楽などいろんなメディアが活用されている。

 

その中でも僕が関心を持っているのは、「キャラクターとリアルライブがリンクする! 次世代のガールズバンド・プロジェクト」と言われる部分で、各キャラクターの中の人(声優さん)が実際に楽器を演奏する、という部分だ。
そして、これまで、Poppin’ Party(通称:ポピパ)の5人組、愛美さん、大塚紗英さん、西本りみさん、大橋彩香さん、伊藤彩沙さんが2015年の4つの公演、2016年以降の1st、2nd、3rdライヴを行ない、そのプレイで僕を魅了してくれている。(現場に行かない僕は、まだ商品化してない3rdライヴはまだ鑑賞できていない。一刻も早いリリースをお待ちしています。)

 

声優さんがその忙しい仕事や生活の中で楽器を演奏し、バンドとしてのパフォーマンスを披露すると言う事がどれほど大変なことか、僕なりに理解しているつもりだ。
しかし、彼女らは、僕の想像を上回る演奏を見せてくれており、これからの活躍が大いに期待されるところだ。

 

スマホ用ゲーム、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」にはポピパを含めて5つのバンドが存在する。
そしてアニメではその5つに加えてGlitter*Green(通称:グリグリ)というバンドが出てきます。
これはバンドリ!プロジェクト発表会でも紹介されたが、声優の三森すずこさんがヴォーカル兼ギターを務めている。
そこですぐにわかったのだが、このバンドは演奏しないだろう、と思った。
まあ、声優として忙しい三森さんがギターの練習して、バンド演奏を披露するなんてことはありえないと思ったからだ。
もちろん三森さんをディスって言ってるわけではなくて、普通は声優さんがバンド演奏やるなんて、不可能に近いのだ。
だからこそ、ポピパが実際に演奏してるのを見て驚かされるし、感動さえしてしまうのだ。

 

なので、バンドが5つあっても、 次世代のガールズバンド・プロジェクトというお題を背負ってプレイするのは、ポピパだけだろうと当然のように考えていたのである。

二つ目のバンド、Roselia(ロゼリア)登場

ところが、である。

まず、2016年9月の東京ゲームショウのブシロードブースにて、ポピパとともにRoselia(ロゼリア)がゲスト出演した。
その時初めての5人全員そろっての顔出しだったようだ。
まだ、キャストが発表されて間もないころだが、みんなゴシックな衣装を着て、ゲームのキャラクターに扮した姿で登場した。

 

このときにはポピパは2曲、「Yes! BanG_Dream!」と「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」を披露。
「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」を背負うリアルガールズバンドとしての務めを果たした。

 

このとき、まさか、ここに集まったばかりのロゼリアが、約半年後に生演奏をするガールズバンドとして、ポピパと同じ舞台に立つなどと、誰が想像していただろうか。

 

そして、その半年後、2017年2月5日、ポピパの単独3rdライヴ、BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!にロゼリアが、シークレットゲストとして出演し、何と3曲も披露するのである。

 

ここでロゼリアのメンバーを紹介してみたい。

 

ヴォーカル 湊友希那役 相羽 あいなさん。
ギター 氷川紗夜役 工藤 晴香さん。
ベース 今井リサ役 遠藤 ゆりかさん。
ドラム 宇田川あこ役 櫻川 めぐさん。
キーボード 白金燐子役 明坂 聡美さん。

 

みんな経歴が長い人もいれば、短い人もいるが、全員声優さんで間違いないようだ。
申し訳ないが、アニメに詳しくない僕はどの人もほぼ初対面だ。

 

で、みんな楽器が出来たので選ばれたのかと言うと、そうでもないらしい。

 

8月5日に結成し、キャストが発表されて約半年で、3曲とは言え大勢のオーディエンスの前でバンド演奏を披露するのは絶対に大変だったはずだ。

 

ヴォーカルの相羽さんは、歌と演奏を合わせるのが大変だったと語っている。
それは間違いないだろう。
バンドで歌うというのは、カラオケで歌うのとは違うのだ。
どちらも互いのパフォーマンスを意識しながら、一つの曲をプレイする、というのは経験しないとその難しさはわからない。

 

ギターの工藤 晴香さんは、趣味の一つにエレキギターを挙げている。
大学生のころやっていたようだが人前で披露したことはあまりなかったようだ。
ロゼリアの中では楽器経験者の一人といえるかもしれない。
でも、バンドという意味では、やはり初心者に近いのかもしれない。

 

ベースの遠藤 ゆりかさんは、ツイッターで、「ベースはまじで触ったことなかったから練習したぜ!」とつぶやいており、このわずか半年で仕上げてきたようだ。
半年で、どんだけ練習すればステージで堂々と演奏できるのか、ぜひどんな風だったか聞いてみたいものだ。

 

ドラムの櫻川 めぐさんも同じく、完全な素人だったが、半年一生懸命練習してステージに臨んだと述べている。
こんな企画持ってきたブシロード、恐るべしである。

 

キーボードの明坂 聡美さんはピアノが13年ぶりだったことを明かしている。
半年前に譜面渡されたときには手がガッチガチだったそうだ。

 

このように、ポピパと同じく、ロゼリアのメンバーも短期間で生演奏を出来るガールズバンドへと成長を遂げたのである。

 

では実際、シークレットで登場したロゼリアの3曲のライヴはどうだったのか検証してみたい。

Roselia(ロゼリア)のゲストライヴでの演奏





ポピパのライヴ、BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!でのロゼリアのパフォーマンスの後、彼女らのデビューシングルBLACK SHOUTがリリース。
このシングルの初回限定盤には、そのライヴでの演奏の様子を収めたブルーレイが付属されている。

 

早速購入して、彼女らのパフォーマンスをこの目で確かめてみた。

 

ポピパのファン、つまりバンドリーマーが集まるTOKYO DOME CITY HALLでそれは始まった。

 

湊(相羽さん)「わたしたちの、頂点を目指す音楽、聴きたい?」

 

バンドリーマー「うぉーーーー!!!」

 

そして高橋洋子さんの、アニソン好きなら誰でも知ってる、「魂のルフラン」を歌い出す。
会場は大盛り上がり。
何と言ってもシークレットゲストな訳で、まさか突然現れたロゼリアの生バンド演奏を聴けるとは誰も思ってなかったはずだ。

 

で、演奏はかなりアレンジが加えられ、ロゼリアのイメージにピッタリのダークなゴシックメタル調の演奏に変えられてました。
この中で堂々と歌い上げる相羽さん、かっこよすぎる。
ギターの工藤さん、クリーントーンをきっちりと聞かせている。
ベースの遠藤さん、こちらも半年とは思えない。
余裕のあるプレイを披露している。
ドラムの櫻川さん、半年とは思えない。
ヘッドバンギングしながらの迫力あるドラムを見せてくれている。
キーボードの明坂さん、十分に指動いてます。

 

バンドとしてみても、まさかのクオリティに仕上がっていて、これは現場にいたら悶絶したのではなかろうかと思えます。
楽曲終了時にキーボードの音が余分に鳴ったみたいで、これこそ、ほんとに弾いている事の証だ。
オーディエンスはめっちゃ盛り上がっている。

 

湊(相羽さん) 「続けて聴いてください。」

バンドリーマー「うぉー!」

湊(相羽さん) 「テレビアニメ、『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)」

バンドリーマー「うぉーー!!」

湊(相羽さん) 「「Hacking to the Gate」(ハッキング・トゥ・ザ・ゲート)」

バンドリーマー「うぉーーーー!!!!」

 

これもかっこよすぎる。
魂のルフランでは目立たなかったギターの工藤さん、今回はばっちり聞こえている。
リフとクリーントーンの切り替えのエフェクターの踏み分けもばっちりだ。
そして、今度はベースの遠藤さん、まさかの指弾きだ!
魂のルフランではピックで弾いていたのが、今回はきれいな指を滑らかに滑らせている。
半年でこれが出来るとは驚きだ。
櫻川さんのドラムも、激しくドラムを打ち叩いている。
明坂さん、間奏でたっぷりとキーボードを弾いている。
もはや13年のブランクは感じられない。

 

そしてメンバー紹介では、ベースの遠藤さんはスラップ奏法まで披露して見せた。
なんとまあ、半年でこれか、たまげます。

 

そして最後の曲、オリジナルソング、BLACK SHOUT。
ロゼリアの持つゴシックメタルの雰囲気を見事に演奏で表現している。
この曲に関して言えば、コーラスや幾らかの演奏は同期でPAから流れているが、彼女たちの演奏は実際にプレイされている。
後半はヴォーカルを残り4人もメインで分け合って、つまり演奏しながら歌っているのだ。
半年でこれができるとは、これからが全く楽しみである。

ロゼリアの今後の活躍に期待。

まだ、ポピパの3rdライブを見れない状態なので、このロゼリアの3曲が、全体の中でどう映ったかはわからない。
しかし、バンドリーマーに強烈な印象を残したのは間違いない。
この3曲のライヴを見る限り、十分に鑑賞に堪えるだけの実力を、半年かけて培ってきたことは感じられる。

 

そしてこのライヴのあと、このオリジナル曲のBLACK SHOUTが彼女らのデビューシングルとして発売される。
そしてなんとオリコンチャートで、第7位、つまり、バンドリ!のプロジェクトの中で最高位を叩き出すのである。

 

その上、早くも1stワンマンライヴも決定した。
これからの活躍が楽しみだ。

おまけ ロゼリアの活躍がポピパに与える影響を考える。

なんとシングルの順位が、先行のポピパを抜いてしまったロゼリア。
ポピパの心中やいかに。

 

庇(ひさし)を貸して母屋(おもや)を取られるということわざがある。
軒先を貸しただけなのに、最後には家まで全部取られてしまうという意味である。

 

今回、ポピパは単独の3rdライヴを開催、そのうちの一つのコーナーとして、ロゼリアが3曲を初披露する機会が与えられた。
ポピパのライヴも1st、2ndを見る限り、当然めっちゃ盛り上がっているので、それを超えることはないにしても、結構それに匹敵する盛り上がりをロゼリアは生み出したのではないだろうか。

 

また、この二つのバンドの個性は全く異なる。
夢に向かって、仲間と楽しくバンド活動する、というハッピーなイメージのポピパ。
一方、ゲーム内で最高峰の技術力を持つ本格派バンドとしての設定のあるロゼリア。
その非常にハードルの高い演奏を、いい感じに再現して見せた

 

どっちがいいかというのは、もはや好みの問題だとは思うが、やはり、ロゼリアの演奏を間近でみて、ポピパのメンバーは間違いなく強い刺激を受けたのではないだろうか。
加えて、シングルチャート第7位ということも然りだ。

 

これがへんなプレッシャーになることは望みません。
この二つのバンドの存在が、互いにとってプラスに働けばいいな、と強く感じます。
互いに切磋琢磨すれば、どちらもまだまだ伸び代はあるので、一層の飛躍が可能だと思います。

 

庇を貸したポピパもこれから一層の活躍をし、借りたロゼリアもこれをきっかけに大きく羽ばたいて、バンドリ!プロジェクトをこれからも盛り上げて欲しいと願います。

 

それにしても声優さんって大変だなあと思います。

昔は声が個性的であればよかった、のだが、

ルックスもそこそこ必要になり、

歌もダンスもうまくなけりゃ、

楽器も弾けなきゃ、

と、どんどんハードルが上がっております。

 

いや、声優さんってなるもんじゃないね、鑑賞するのがちょうどいい。

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