目指せ武道館!バンドリ! Poppin’ Partyの歩み




2ndシングル STAR BEAT!~ホシノコドウ~

Poppin’Partyの2ndシングルはSTAR BEAT!~ホシノコドウ~だ。
今回もチャレンジングな楽曲だ。
まずはイントロ、今回はスロースタートな感じではある。
しかし、上松氏、やってくれます。
BPMは195ぽっぴん’しゃっふるよりは遅いとはいえ、Yes!BanG Dream!の185より速い楽曲だ。

 

全く手を緩めない鬼畜な上松氏である。
彼女らの演奏能力を見ながら、ギリギリ出来そうなところを狙って作っている、ということだが、こんな曲を持ってくるとはもはや既に彼女らへの絶大な信頼があるということではなかろうか

 

今回は美しいコーラスが一つの大きな特徴となっている。
ほぼ全員で歌っているように感じられるが、当然のようにハモリも入っている。
そして歌もかなり細かく(一語単位での部分も)担当が割り振られている。
その合間にもハモリは忘れずに入る。

 

またこの曲も例によって展開が複雑なので、結構歌だけでもかなり気合入れないと、自分のパートを飛ばしたり、ハモリ損ねたりいろいろトラブルがおきそうなレベルだ。
もちろんCD音源では完璧である。
美しいコーラス、ハモリ、見事に歌い上げられている。
しかしレコーディングは、現代ではほぼ一人づつブースに入ってヘッドフォンに入るバックの音に合わせて歌を入れるという形だろうから、それぞれに歌唱力のある声優さんたちはまあ、さほど問題なくクリアできたのだろう。
あとは、ライヴでそれを再現できるのか、といういつもの命題が残るのである。

 

また今回はキーボードがかなり曲を印象付けるメロディを奏でている。
おまけに、間奏部分ではキーボードソロも準備されている。
伊藤さん、タンバリン叩く暇はないよ。
キーボード大事なところで目立つけど大丈夫?

 

リードギターもいつもどおり、いろんなところで曲を飾る音を出し続けている。
イントロなんかは結構フレットの移動が激しいし、アルペジオは歌を入れながらだから、かなり集中が必要だと思われる。
またキーボードソロに続いてギターソロもたっぷり準備されている。
1番と2番の間の短い間奏ではかなり難易度が高いと思われる、オクターヴ奏法の弦移動が入るカッティングだ。
大塚さん、大丈夫だろうか。

 

ベースも相変わらず自由に動き回っている。
この速さでの自由自在なベースラインをコーラスを入れながらいけるのか。
いや、もう西本さんならいける気がしている
Poppin’Partyの中で、一番玄人っぽい動きしてるから、彼女は大丈夫だろう。

 

そしてドラムも、やはりこの速さで5分越えの楽曲を叩き、バスドラをキックし続けるのは容易ではないはずだ。
またこの曲も8ビートを最初っから最後まで刻み続けるようなシンプルなものではない。
例によって展開が複雑なので、叩くところ、止めるところ、ブレイクした後の入り、フィルインのタイミング、フィルインからの戻りなど全部頭に入ってなきゃいけない。
それに加えてコーラスをきちんと入れる仕事も同時進行だ。
趣味から卒業したばかりの大橋さんには荷が重いのではないか。
・・・と思ったけど、Yes!BanG Dream!のライヴ映像で彼女の笑顔を振りまいた演奏を見てると、西本さん同様、大橋さんも大丈夫ではないか、と思わせられるのが不思議だ。
きっとドラムの大橋さんも大丈夫だろう。

 

アイマスライヴでの愛美さん(ジュリア)

あと一人、ヴォーカル&サイドギターの愛美さんだ。
彼女のアイマスでのライヴをYou Tubeで見ることができた。
例の自前のレスポールスペシャルをかき鳴らしながら弾き語るアレだ。
曲は流星群プラリネ
彼女はアイマスではジュリアというキャラクターを演じており、そのキャラソンがこの2曲らしい。
アイマスには全く接点がなかったので、バンドリ!で愛美さんを知った後に見つけた動画だ。
いやいや、この愛美さんのプレイには正直痺れました

 

さいたまスーパーアリーナをはじめ、多くの会場で、レスポールスペシャルでもって堂々と弾き語りをしている。
アコギでの弾き語りはありがちだが、彼女はエレキである。
アンプでオーバードライヴさせたストロークプレイに合わせて、見事に歌っている。

 

もともときれいな顔立ちの愛美さんが、美しい瞳で会場を見据えて、心を込めてジュリアになりきって歌っているのだ。
僕を感動させた放課後ティータイムの豊崎さんを髣髴とさせる。
しかし、愛美さんはほんとに弾いているのだ。
そして会場ごとに短いソロプレイも入れるサービスぶりだ。
その都度どよめく、会場のプロデューサーさん(アイマスではアイドルを育成する人たちはプロデューサーさんと呼ばれているようだ。)たち。
ジュリアというキャラクターは、ほんとはロッカーを目指してたのに、手違いでアイドルをやっているという設定らしい。
愛美さんは、アイマスの数多くのアイドル声優さんの中で、まさにアイドルの格好はしてるけれども、本当はロッカーであることを見せ付けて、見事にキャラクター、ジュリアを演じきったのだ。

 

バンドリ!の企画のきっかけは、この愛美さんがエレキギターの演奏ができる、というところだったようだ。
それに目をつけたブシロードの木谷社長によってバンドリ!プロジェクトは始まったのだ。

 

その発端となったアイマスのライヴを見るときに、愛美さんも必ずPoppin’Partyのギター&ヴォーカルをこなせる、という妙な確信がわいてくる。
彼女はそのような重要なポジションにつくために必要な度胸をすでに持っていることを、これらの動画は教えてくれているのだ。

 

ライヴにおけるSTAR BEAT!~ホシノコドウ~

で、実際どうなのかというと、やはり僕の心配は杞憂に終わった
その一例としてBanG Dream! First☆LIVE Sprin’ PARTY 2016!でのプレイに注目してみたい。
アンコールで披露したSTAR BEAT!~ホシノコドウ~予想を遥かに上回る出来だった。

 

愛美さんはリードヴォーカルとして、またサイドギタリストとして、またバンドのフロントマンとして見事に役割を果たしていた。
バンドリーマー(バンドリのファンのこと)を煽るのも彼女の役目だ。
体と赤いランダムスターを揺らしながら、キラキラなライヴを作り上げていた

 

大塚さんは青いギターでリードプレイをがんばっていた。
彼女は、まだ、時々演奏が危ういところが見受けられるが、それ以上によく動く
髪の毛を振り乱したり、跳んだりしながら動きのあるプレイを見せてくれる。
そして顔で弾くのも忘れない。
時に目をつぶって、心からの演奏を見せてくれる。
彼女のそうしたギタリストとしての立ち居振る舞いは、多少の演奏の荒さを相殺するものとなっている
今後、さらに演奏も上達して行くことだろう。

 

西本さんは、抜群の安定感で不安はもはやないと言っていいだろう。
ジャンプしながら、コーラスを入れながら、かなりな難フレーズを弾きこなしている。
彼女はもう大丈夫だ。

 

伊藤さんも、この曲はかなりキーボードプレイが含まれているが、笑顔でこなしていた。
間奏はキーボードソロでスタートだが、無難にこなして、上達ぶりがうかがえる。

 

大橋さんも安定したドラムを叩いている。
それも笑顔で。
フィルインもかなり余裕でこなしているように見える。
曲のブレイク後のカウントもばっちりだ。
ベースの西本さんとドラムの大橋さんが安定しているので、バンド全体がしまって聴こえる

 

加えて、コーラスやハモリも全員で見事にこなしていた。

 

もう大丈夫だ。

 

上松さん、もっと鬼畜になってもよさそうだ

 

c/w    夏色SUN! SUN! SEVEN!

STAR BEAT!~ホシノコドウ~のカップリングは夏色SUN! SUN! SEVEN!だ。
三三七拍子をモチーフにした、夏にピッタリの楽曲だ。
そして、例によって、BPM176という高速テンポの楽曲となっている。

 

First☆LIVE Sprin’ PARTY 2016!では披露されなかった楽曲なので、ぜひとも見てみたかった曲だ。
なぜ見たかったかというと、やはり三三七拍子という日本人にはお馴染みのリズムが散りばめられているからだ。
どう考えても、これは盛り上がるしかないでしょう

 

と思って待っていたら、ついにこの曲をライヴで披露したBanG Dream! Second☆LIVE Starrin’ PARTY 2016!がリリースされることになった。
といっても、ライヴ作品ではなく、アニメバンドリ!のOriginal Soundtrackの初回限定盤に付属されるブルーレイに収録ということだ。
アニメのサントラってなかなか購入することはなかったが、セカンドライヴは絶対見たかったので迷わず購入。
サントラもアニメのシーンが思い出されて結構良かった。
アニメのオープニング、エンディングだけでなく、挿入歌も数曲収録された2枚組なのでなかなかのヴォリューム。
Elements Gardenが音楽全般を手掛けているので、クオリティは問題なしだ。

夏色SUN! SUN! SEVEN!もライヴで見てみる

さて本題はセカンドライヴだ。
ここで2曲目に夏色SUN! SUN! SEVEN!が披露されている。
ドラムがリズムを刻み、それに乗って愛美さんが曲を紹介。
イントロでの三三七拍子に乗せた歌が始まると、バンドリーマーの皆さんもいっせいに三三七拍子のリズムで手を叩いたりサイリウムを振ったり、と見事な一体感だ。
現場は絶対楽しかったに違いない。

 

伊藤さんは「せーの♪」担当だ。
この掛け声に合わせてみんないっせいに三三七拍子。
伊藤さんはコーラスでかなり声が聞こえている。
キーボードが少ない曲ではこのように煽りや踊りを披露していてなかなか微笑ましい

 

ドラムの大橋さんもばっちりリズム取れてるし、コーラスも入れている
ところどころ真剣な表情で叩いてるとこもあるが、基本笑顔である。
この速度で4分のキックのキープはきついだろうけど、顔に出さない。
抜群の安定感をかもし出している。

 

ベースの西本さんはやはり一番玄人っぽい
見た目や声はおっとり小心者キャラ全開だが、曲中のベースの弦をすべる指の動きは本物である。
顔と声にだまされてはいけない。
彼女のベースプレイには常に注目である。

 

リードギターの大塚さんは、相変わらず顔で弾いている。
コーラスでは、目をつぶってギターを弾きながら心を込めて歌を歌っている。
これは相当な練習の賜物だろう。
バンドで1番動く、と自負するだけのことはある
ギターソロも、今回は安定して速弾きを披露して見せている。
途中のタッピングを入れたプレイなどは、聴かせるだけでなく見せるギターを目指しているのを示している。

 

最後にリードヴォーカル&ギターの愛美さん。
この曲は1stライヴでやってないだけに、練習量が少なかったのかな、と思えた。
他の曲に比べると、結構ギターの指板に目が行っていたのがちょっと目立ったのだ。
それでも、聴衆を見据えてプレイしようという気持ちはあふれているのがわかる。
つまり、ギタープレイとバンドの顔であるヴォーカルとの両立は簡単なことではない、ということだ。
始めて間もないことを考えれば、僕は合格点をあげたいと思っている。
きっと、ライヴをこなすにつれていっそう優れたパフォーマンスを見せてくれるにちがいない。
とはいっても、十分やれています。

 

まとめ

2ndシングルSTAR BEAT!~ホシノコドウ~はかなりな名曲だと思う。
コーラスの美しさだけでなく、曲の疾走感は青春を表現するのにぴったりだ。
歌詞も原作者の中村航さんによるもので、アニメ作品と完全にリンクした内容だ。

 

主人公香澄がかつて聞いた「星の鼓動」がアニメ全体のテーマになっているので、それを見事な楽曲に封じ込めてくれている。

 

歌詞も曲も最高なのだが、一言モノ申しておきたいことがある。

 

劇中でのこの楽曲の扱いだ。
ついにPoppin’Partyの5人が集まり、初めて文化祭でバンド演奏を披露する、というところで用いられる重要な楽曲だ。
沙綾(ドラム担当)はいろんな理由でバンドはやらない、と言っていてそれを香澄たちが説得しようとしていた。
最後に、ライヴで使用する音源(STAR BEAT!)と歌詞を渡して香澄たちは文化祭に向かう。
歌詞や病気の母親に後押しされた沙綾は文化祭へ走る。
その途中で、音源をざっと聴いていた。
バンドに合流した沙綾に有咲(キーボード担当)が「出来んの?」と聞くと「どうだろう、一回聞いただけだし、絶対ボロボロ」と言って歯を見せて笑う。

 

で、沙綾は頭のほうでスティックを落としそうになるものの、見事にこの楽曲を叩ききった
それも、途中のコーラスも入れてるし。

 

沙綾・・・天 才 か よ

 

歌詞を直前に感動しながら読んだだけ、曲は来る途中に走りながら一回聞いただけ、これであの演奏が出来ちゃっていいのだろうか。
単調な8ビートならともかく、何度も言うように彼女らの楽曲の展開は結構複雑だ。
あれを練習なしで一発で合わせられるとは、結局所詮アニメだ、ってことになってしまうのは残念だ。

 

せめて、走りながら10回くらいは聞いたことにしといてくれたらな、ってのが正直な感想です。
せっかくの感動のシーン、がちょっとスポイルされてしまったかな、と思ってしまいます。

 

でもあの演奏シーンも素敵でしたし、最後の一人沙綾がついにバンドに入るまでのドラマはとても感動的でしたよ。
2期があるとしたら、その辺のリアル感も加味して作って欲しいと願います。

 


おすすめライヴ

この2ndシングルSTAR BEAT!~ホシノコドウ~夏色SUN! SUN! SEVEN!を共に見られるのはBanG Dream! Second☆LIVE Starrin’ PARTY 2016!で、アニメのサウンドトラックの初回限定盤の付録ブルーレイで楽しむことが出来ます。

 

またSTAR BEAT!~ホシノコドウ~BanG Dream! First☆LIVE Sprin’ PARTY 2016!でも見ることができます。
こちらは3rdシングル「走り始めたばかりのキミに/ティアドロップス」の初回限定盤の付録ブルーレイで楽しめます。

 

バンドリ!の歴史の始まりを記録したこの2つのライヴを見て、彼女らの努力と成長を見守ってください。

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