目指せ武道館!バンドリ! Poppin’ Partyの歩み




3rd両A面シングル 走り始めたばかりのキミに

走り始めたばかりのキミに、はすでにライヴやイベントで披露されていて、人気の高かった曲だ。
満を持してPoppin’Partyの3rdシングルとして発売された。

 

これまでのPoppin’Party史上最も遅いテンポ、BPM125。
そして初のシリアス路線の楽曲。
間奏では全員がソロを回す。
とどめで、全員がソロパートを歌う。

 

という初めてづくしのまたもチャレンジングな楽曲だ。
テンポが遅いからと言ってやはり楽な楽曲ではない。
例によって盛りだくさんの楽曲を鬼畜の上松さんは準備してきた。

 

歌詞もとても秀逸だ。
走り始めたばかりの人は世の中にたくさんいるだろう。
そのような人たちへの応援ソングともなっている。
そして彼女らはというと、音楽というキズナを奏で続けるという夢を追いかけ続けているのだ。

 

曲もすばらしい。
ギターのアルペジオに乗せて、愛美さんがサビと同じフレーズを歌い始める。
そして歪んだギターがメロディアスに曲のイントロを務める。
ドラムも軽快に曲を盛り上げる。

 

その後、Aメロが始まるが、ここからがいつもと大きく異なっている。
歌いだしは、キーボードの伊藤さんだ。
いつもコーラスでよく聞こえるあの声だ。
8小節を歌うが、うん、いい声だ。
せーの!」の担当だけではもったいない。

 

次の8小節はギターの大塚さんだ。
この人も路上で弾き語りをやっていたこともあり、歌は上手だ。
またハリもあって素敵な歌声である。

 

そして愛美さんにタッチ。
愛美さんはメインヴォーカルとして堂々と歌い、サビは彼女と共に全員でコーラスだ。

 

2番は、ベースの西本さんの8小節。
ちょっと弱い感じの声だが、これはキャラ声だろうと思う。
牛込りみ、というアニメのキャラクターだったら、きっとこんなか細い歌声を披露することだろう。
キャラになりきっている西本さんも素敵だ。

 

そして最後のソロはドラムの大橋さん
さすがに既にソロデビューもしてるので、歌唱力に問題はない。
声もよく出ていて、へごちん、ではなく沙綾として立派に歌っている

 

全員のコーラスも気持ちいいし、後半のいったん静まってから再び力強く歌うところなど、展開は完璧だ。
さすがに数多くの優れたアニソンを作ってきた上松さんだ。
力の入れ方が半端ない。

 

こうして素敵に出来上がった楽曲、走り始めたばかりのキミに、はCDとしてのクオリティは十分だ。
メロディ、コーラス、バンド演奏、曲展開、どこをとっても文句なしだ。

 

後は、彼女たちがどのようにプレイするかに注目だ。

 

走り始めたばかりのキミに、をライヴで見てみる

まず、First☆LIVE Sprin’ PARTY 2016!での走り始めたばかりのキミに、を見てみる。
今回はなぜか全員がソロパートを歌うという特徴がばっさりカットされていた。
ので、愛美さんが基本全部歌って、それにメンバーがコーラスやハモリを入れる、という構成に変わっていた。

 

ちょっとそこは惜しかったのだが、まあ、愛美さんメインの歌が悪いはずもなく、楽曲をスポイルすることにはなっていなかった。
ただ、愛美さんが休む間もなく忙しそうではあったようだ。

 

というのも、先ほど述べたように、今回BPM125と、史上最も遅いテンポである。
なのでAメロBメロあたりの8分のバッキングは、今までになくゆっくりと刻めたはずだ。
しかしサビの部分では16分のコードカッティングになり、一気にぽっぴん’しゃっふるを超える速さでのプレイをしながら歌い上げていたのだ。
でも愛美さんは、それを見事にプレイし、歌い上げて見せていた。
この裏にどれだけの努力があったかと考えるだけで目頭が熱くなってしまう

 

ついでに言えば、映像にはエフェクターを踏み変える愛美さんの姿もとらえられている。
クリーントーンから歪みへ、ちょっと踏み間違えたり、タイミングがずれると、演奏に大きく支障をきたすが、観客とコンタクトをとりながらもきっちりとこなしていた。

 

もはや声優さんのレベルではないと思う。

 

もう一つ、間奏の楽器ソロ回しについても語りたい。

 

まず、ドラムの大橋さん、迫力のあるタム回しに成功だ。

 

続いて、ベースの西本さん。
これが必見だ。
何と彼女はここで短いながらもチョッパーとも言われるスラップ奏法を披露するのだ。
これは見た目にも強烈な印象を与える。
バンドリーマーからのため息にも似た驚嘆の声が上がる様子は鳥肌モノだ。

 

そしてキーボードの伊藤さんが美しいメロディを奏で

 

最後は愛美さんと大塚さんのツインリードプレイで間奏を閉じる。

 

なかなか素人にはできないバンドっぽい構成で、耳だけでなく目も楽しませてくれる。

 

このように見所満載の楽曲となっている。

 

加えて、Second☆LIVE Starrin’ PARTY 2016!ではCD通り、ソロパートの歌い分けがきっちりと再現されているので、そこについてもふれてみたい。

 

歌いだしは伊藤さんだ。
キーボードはお休みの8小節なので、しっかり胸に手を当て、感情を込めて歌っている
制服姿の伊藤さんがキーボードの前に立っていると、いいとこのお嬢さんのように感じるのは僕だけだろうか。
いつものタンバリンや踊りや煽りのときと違う、曲に合ったシリアスなヴォーカルを披露してくれた。

 

続く8小節は大塚さんだ。
ここでの彼女はアルペジオを弾きながらの歌唱だ。
この辺は慣れたものだろう。
時に目をつぶって心を込めて歌い上げている

 

2番は西本さんだ。
ベースも前半4小節はお休みだし、後半もそれほど派手な動きはない。
ので、普通に西本さんは牛込さんらしく歌い上げた

 

ソロ歌唱コーナーで特筆すべきは大橋さんだろう。
前半4小節は8ビートのゆったりとしたリズムなので歌いやすかったと思うが、後半はその合間にタム回しやフィルインが絡まりあって非常に複雑なビートを刻みながらだ。
この曲の雰囲気に合わせて、笑顔はなかったが、複雑なドラムを叩きながら、見事に歌いきった
歌いきった直後の笑顔が、やりきった感が感じられてとても印象的でお気に入りのシーンである。

 

こうして3rdシングルについても上松氏はクオリティを落とすことなく、むしろ様々な新たなチャレンジを交えて彼女らに挑戦状を叩きつけた。

 

そして彼女らはその挑戦状を受け取り、見事に期待に応えて見せたのだ。

 

日に日に成長し、上達していくPoppin’Partyから目が離せない。

 

両A面シングル ティアドロップス

BPM190きました。

 

またも超速ソング、しかも、完全なハードロックきましたー。

 

のっけのイントロから、ハードなリフ全開だ。
完全に僕の好みのサウンドだが、Poppin’Partyからこれが聴けるとはなんとも驚かされる。

 

またも上松さん、鬼畜全開ですね。
よくもまあ、女子高生バンドという設定のPoppin’Partyにこんな楽曲を当てようと思ったとは、一瞬頭おかしいんじゃないかってレベルだ。

 

しかし、この上松さんの持ってきた楽曲が、ぴたりとリアルPoppin’Partyはまるんだなぁ、これが

 

完全にアイドルの風貌をした声優さんたちによるバンドが、ハードロックを演奏する、それだけでギャップ萌え要素満載である。
CDはもう文句なしである。
両A面シングルと銘打たれていることからわかるように、この曲は、走り始めたばかりのキミに、とジャンルは違うとは言え、そのクオリティに遜色はない
後は、それをどこまで再現出来るのか、という点をいつものように考察してみたい。

 

ティアドロップスもライヴで見てみる

資料はまずはFirst☆LIVE Sprin’ PARTY 2016!の後半一曲目だ。

 

イントロの激しいギターリフがCDよりも数小節ほど長くとられている。
ギターにドラムが入り、そこにベース音が加わり、最後にキーボードが加わって歌に入るのだ。
こうすることによってそれぞれの楽器の印象を強く与えている。
こういうライヴならではの自由度もバンド生演奏の魅力の一つだ。
激しくて速い、そんな楽曲を彼女らは見事に演奏している。
楽器演奏はもとより、コーラスやハモリもきっちりとこなしている。

 

ギターソロでは愛美さんと大塚さんによるツインギターソロだ。
二人目を合わせてきれいなギターのハモリを笑顔で聞かせてくれる。

 

このライブではヘッドセットマイクが使われているので、メンバーはかなり激しく体を揺らしたり動いたりしている。
この辺もバンドならではの目に訴える部分だ。
彼女らは楽しそうに頭を振ったり体をよじったり、とてもアクティヴだ。
聴いて楽しく、見ても楽しい。

 

ギターソロ後は愛美さんがBPM190のテンポでのざくざくパワーコードだ。
全部ダウンピッキングで粒をそろえながら、歌い上げる、そして手を差し伸べ・・・

 

この手を離さない。

 

(バンドリーマー)うぉーーーー!



決まった。
演奏に、もはや大きな問題はないだろう。
何より、聴衆に見せ、聴かせ、そして楽しませる、これらの要素を既にバンドとして身につけている。

 

あと、Second☆LIVE Starrin’ PARTY 2016!でのプレイにも幾つかぜひともふれておきたいところがある。

 

なんといっても今回は大塚さんの新しいギターが追加採用されていて、今回はフロイドローズのトレモロシステムが採用されている。
フロイドローズとは、ギターの弦をナットとブリッジで固定するため、アームによる大きな音の変化が可能になると同時にチューニングも安定するという、エレキギターの一つの優れたトレモロ方式の一つだ。

 

曲が始まる前に、大塚さんはギターのフィードバックを得るためにアンプのまん前に近づく。
フィードバックとは、エレキを歪ませた状態でアンプに近づけると、スピーカーから出力された音が弦を共振させて生じる、マイクでいうハウリングみたいなノイズのことだ。
フィードバックを得た大塚さんは、気持ち良さそうに、そして激しくアーミングして音を揺らす
顔も悦に入った超気持ちいい顔してる。

 

後に愛美さんが「リハのときの2倍ぐらいの尺を使ってた」、と語るほど大塚さんがフィードバックを堪能したあと、大橋さんのカウントが入り、ティアドロップスが始まる。

 

この曲前の大塚さんのパフォーマンスからのイントロへのつながり、要注目である。

 

そしてもう一つ注目点は、ギターソロ後の愛美さんだ。
大塚さんとのツインリードプレイを決めた後、パワーコードを刻みながら独唱。

 

そして今回は真正面の僕(カメラ)に向かってまっすぐに見つめて・・・

 

この手を離さない。

 

もう、惚れてまうやろ。

 

キラキラした瞳が美しすぎる。
決め台詞も完璧だ。
ここもぜひともチェックしていただきたい重要ポイントである。

 

最後にもう一つ、西本さんのベースプレイについて一言。
走り始めたキミにではスラッピングを披露して驚かせてくれたが、ティアドロップスの間奏では左手を指板に当てて、きれいなハーモニクス音を響かせてくれた。
ハーモニクスはエレキギターでは、結構ありふれたテクの一つだが、ベースでそれをやる人はそんなに多くはない。
とくに、こんなガールズバンドではなかなか見られないのではないだろうか。
ちょっとしたテクニックだが、視覚的には効果満点である。

 

引き出しの多いベースプレイヤー、西本りみに今後も注目だ。

 

まとめとして言わせてもらえば、演奏はばっちし決まっていて、ますますの成長が楽しみである。

 

そしてこんなアラフィフの在宅バンドリーマーのおっさんでも、一度は生演奏を見に行きたくなる、そんな魅力にあふれたバンドだ。

 

これからも走り始めた彼女らを追っかけていきたい。

 

まとめ

この3rdシングルが発表されたのが2016年12月、翌1月からアニメが放送される直前だ。
そしてオリコンチャートでは、初のTOP10入り、第10位を記録する。
アニメ化と共に加速していくであろうPoppin’Partyの捨て曲なしの両A面シングル、走り始めたばかりのキミに/ティアドロップス、これは十分聴き応えのあるクオリティとなっている。

 

その上、前の記事でも紹介したように、このシングルの初回限定盤にはFirst☆LIVE Sprin’ PARTY 2016!のブルーレイディスクが付属してくる。

 

これは絶対に買いである。

 

僕の言葉の足りないところをぜひ映像で堪能していただきたい。


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