バンドリ!プロジェクト初の地上波音楽番組登場 Roselia 魂のルフラン(from 2018 FNSうたの夏まつり)

Roselia(ロゼリア)は、中島由貴さんを新たなベーシストとして迎え、2018年7月25日には6thシングル「R」をリリース。
これが、オリコンデイリーチャートで第3位初回出荷数累計5万枚に達するなど、新生ロゼリアとして力強く走り出しています。




そして、その6thシングルリリース当日、なんと地上波音楽番組に登場するというニュースが飛び込んできました。

 

それも、フジテレビ「2018 FNSうたの夏まつり」という、なかなかのフジの看板音楽番組ともあって、相当な期待が高まってましたね。
声優ユニットとしては、ラブライブ!サンシャイン!!の、Aqours(アクア)とともに、アニメ界の2大声優ユニットとして取り上げられています。

 

非常に楽しみにする声も多かった中、僕はどうしても、あまり期待できなかった、というのが本音ですね。
これまでの、多くの音楽番組でのアニソンの扱いを見る限り、僕の期待するような扱いを受けてるのをほぼほぼ見たことがなかったからです。

 

で、今回も、ちょっとしたアニメとライヴ映像の紹介の後に、アクアとロゼリアが続けてパフォーマンスをする、ただそれだけでした。
タモさんレベルでもいいので、ちょっとくらいトークで絡ませて欲しかったです。

 

まあ、そんなもんだろうと思って見てたので、そこには大きな失望はありません。
ただ僕は、ロゼリアが、こんな全国ネットでもしっかりとしたいつものロゼリアであったことを、大いに喜べました。

ロゼリアのパフォーマンス

今回は、ロゼリアがバンドとして初めて公の場で披露した、魂のルフランが選曲されています。
もちろん、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の、高橋洋子さんの大ヒット曲のカバーです。

 

まあ、選曲としては無難な選択なのかな、と感じますね。
もちろん、オリジナルをやって欲しい気持ちは強く感じてますが、一般の音楽番組でプレイするには、やはりそれなりの知名度のある楽曲が選ばれるのは致し方ないでしょう。
21年前のエヴァンゲリオンの知名度が、もはや高いのか低いのかわかりませんが、まあ、一般視聴者がどっかで聞いたことがあると思える確率は高くなったことでしょう。

 

で、選曲よりも、何よりも僕が期待して見たかったのは、新加入の中島由貴さんのパフォーマンスです。
BanG Dream! 5th☆LIVEDay2:Roselia -Ewigkeit-では、お披露目のプレイがあり、遠藤ゆりかさんとバトンを受け継いだようです。
が、在宅バンドリーマーの僕は、当然ながらその様子は、映像化されるまで待たなければなりません。
そんな中での、FNSでの演奏披露ということで、これは非常に関心をそそられました。
中島さんが、これからロゼリアのベーシストとしてやっていくのはふさわしいのか、この目で確かめることができるわけですよ。
それは興奮しますよ。

 

そして、ついにアクアがはけた後に、ロゼリア登場です。

 

工藤さんのクリーントーンのアルペジオと明坂さんのキーボードの伴奏と共に、静かに相羽さんが歌い始めます。
ずっと目をつぶって、歌い上げる様子には、地上波初登場などのプレッシャーは感じられません
いつものロゼリアのヴォーカル、湊友希那としての堂々たる歌唱です。

 

工藤さんのギターハーモニクスと共に目をかっと見開く相羽さん。
そして、ハードなアレンジの魂のルフランが始まっていきます

 

AメロBメロでは、工藤さん、中島さん、櫻川さん、明坂さんの演奏にわずかですが、スポットが当てられます。
うん、中島さんのベースプレイ、十分にかっこいいです。
僕はこの時点で合格点を授けたいと思いました。

 

時折、カメラが移動しながら、演奏陣の近くに行きますが、全体的には相羽さんのアップと、全体の引きの映像が多いですね。
それも、客席とバンドの間がだいぶ開いていて、その客席から録っているので、かなりの引きの映像なのがとても残念です。
それでも、バンド全体が、リズムに合わせて体を揺らしている様子は窺えるので、まあ良しとしておきます。
でも、やっぱり引きすぎの感が強いですね。

 

そして、1番盛り上がる、倍テン(倍のテンポ)に変わって曲が加速していくとき、このときこそドラムの櫻川さんの1番おいしいところなはずなのですが、そこでは思いっきり引きの映像に変わり、ドラムの迫力や魅力がかなり端折られてしまったのも痛いですね。

 

と思ったら、相羽さんのどアップで、楽曲はジ・エンド。

 

めっちゃ短縮されて、わずか2分24秒の、超ショートバージョンの魂のルフランは終わったのでした・・・。

総評

まずは何より、初の地上波音楽番組生出演を無事に成功させたことを喜びたいですね。
緊張してるようには見えなかったですが、やはり、普段とは違うプレッシャーを感じてたと思われます。
それでも、いつもどおりのパフォーマンスを見せてくれて、良かったと思います。

 

1番気になっていたのが、中島さんのベースプレイですが、十分に期待に応えてくれたナイスプレイだったですね。
遠藤さん同様、華麗に指弾きでこの楽曲のベースラインをきめてくれてました。
カメラ目線や笑顔でのプレイも、問題ないです。
今後のライヴも、きっと問題なく演奏してくれるに違いない、と感じれたとてもいい演奏だったと思います。

 

全体としても、ツイッターなどの声を拾うとおおむね好評なプレイで、なかなかの好感触だったと思います。
もちろん、「アニメの世界から出てきたゴスロリ衣装のガールズバンド」、ということで、一般人からするとキワモノ的に見えたかもしれません。
しかし、こちらの世界の人たちから見ると、非常にかっこいい演奏だったと思いますね。

 

さて、不満な点もありました。

 

何が不満かって、やっぱりカメラの撮り方ですね。
やはり、一般の視聴者のこと考えると、ヴォーカルに一番注目が集まるのは理解できます。
で、相羽さんが1番目立って映像がとられてました。
これは、まあ、当然っちゃ当然でしょう。

 

しかし、このバンドの本質、つまり、リアルに声優さんがガールズバンドとして生演奏をする、という最大の売りを理解していれば、もっと各プレイヤーの演奏に注目させてもよかったのでは、と思えるのです。
もちろん工藤さん、中島さん、櫻川さん、明坂さん、の演奏組もほぼ均等には写してました。
しかし、それぞれ時間が少なすぎだったのがとてももったいないと思えました。
バンドのプレイを写してるのだから、やはり各自のプレイの様子をじっくりと見せて欲しかったのです。

 

それに引き換え多かったのが、かなり遠くからの引きの映像ですね。
バンドの一体感を見せるのに引きの映像も大事なのはわかります。
しかし、ちょっと引きすぎて演奏がぼんやりしかみえない時間が多かったように感じられました。

 

音楽番組のカメラなんだから、もうちょっとバンドをいかに録ればよいか、理解してやってもらえたら、と思いましたね。

 

こうして考えると、普段、バンドリ!のライヴ関係を担当しているカメラさんや編集の方々がいかに優秀なのか、改めて感じることができました。
ポピパもロゼリアも、しっかりとバンドの演奏を中心に映し出してくれてますよね。
演奏を中心に、時折、引きの画面や会場全体の画面を挟み込んでます。
でも、あくまでも5人のメンバーが中心に写されています。
こうして他の音楽番組に出てみて、普段見てるバンドリ!のライヴ映像が、おいしいところをしっかりと写し、バンドの良さを見せてくれてるってのに改めて気付かされました。
引き続き、ガールズバンドとしての魅力をしっかり伝える映像を残していって欲しいと思います。

 

あと、もう一つ言わせてもらえれば、やはりオリジナル曲をチョイスして欲しかったな、と思いますね。
それも、せっかくシングル発売当日だったので、新曲「R」なんかプレイしてくれれば、それはそれはビッグサプライズだったのに、なんて勝手に思ってしまいます。
結局、魂のルフランをチョイスしたからって、一般視聴者を振り向かせることは、ほとんどないでしょう。
それならそれで、思いっきり振り切ってロゼリアの世界でTVの画面を満たすってのもアリだったのではないでしょうか。
一般人には届かなくても、こっちの世界の人たちの好感度はきっと倍増したに違いありません。

 

まあ、文句もいっぱい言いましたが、こんなTV番組に生で出て演奏するってのも、間違いなくロゼリアの成長に資するものと思われますね。

 

そんなロゼリアは2018年9月17日(月)には、ロゼリア初のFan Meeting 2018が、カルッツかわさきにて行なわれます。
恐らく、明坂さんの最後のイベントとなるようですね。
ポピパのファンミーティングが非常に楽しいイベントだったので、ロゼリアも当然楽しめるのは間違いないでしょう。
なんたって、芸人並のレベルの声優さんたちが集結してますからね。
明坂さんも、そのおもろいキャラを最後まで振り絞って盛り上げてほしいと思います。

 

また、ファンミーティング、という完全ホーム状態でのライヴも非常に楽しみです。
今回のFNSでは、かなりなアウェイ感があったかもしれませんが、ファンミでは超リラックスしての演奏を楽しめると思います。
明坂さんのシンセも、これが見納めになると思われます。
悔いのないプレイでバンドリーマーを魅了して欲しいと、心から願っております。

 

そして、ポピパ同様、このファンミーティングの模様が、何らかの形で映像化されて、在宅バンドリーマーの僕も鑑賞できるようにしてくださることを強く希望します。

 

では、明坂さん在籍のロゼリアの最後の舞台が、思い出に残る素敵なものになることを心からお祈り申し上げます。