Roselia vs Poppin’Party  ついに始まった宿命のライバル対決

3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!の実況解説の後半




Roselia (ロゼリア)の登場(シークレット・ゲスト)

このライヴの時点(2017年2月5日)までは、バンドリ!プロジェクトでリアルに声優さんがバンド活動をするのは、Poppin’Party(通称:ポピパ)だけと思われていました。

 

ところが3rdライヴの途中にロゼリアがシークレットゲストとして登場。
生演奏を披露する、と言って3曲をプレイして見せます。

 

その様子は別記事:バンドリ! Vol.6 Roselia 1stシングル BLACK SHOUTの後半にて熱く語っていますのでぜひともお読みください。

 

とにかくその3曲は衝撃的な出来栄えで、偶然居合わせたバンドリーマーたちに強烈な印象を与え、ポピパのメンバーには戦慄を感じさせたに違いありません。
楽曲自体は、ロゼリアのメンバーの工藤晴香さんによると、ポピパちゃんたちより、プレイし易いように易しく作ってあるそうです。
しかし、その生の演奏に加えられる、ゴージャスなアレンジを施された同期の音によって、非常にクオリティの高いゴシックメタルサウンドを再現して見せています。
つまりシーケンサーによって、彼女たちの演奏に別のシンセ等の厚みのあるサウンドや、コーラスなどが加えられているわけです。
それによって、迫力のある圧倒的なサウンド、湊 友希那(CV:相羽 あいな)が「頂点を目指す音楽」、と述べたサウンドが構築されているのです。
加えて、衣装もゴシックな物で、振り付け、演出も見事にロゼリアの世界を創り出すのに成功していました。

 

というわけで、ポピパの基本的には楽しい雰囲気のガールズバンドを聴きに来ていたバンドリーマーさんには衝撃的な15分だったに違いありません。
また、目の前でまざまざとそんなショーを見せられたポピパのメンバーも、戦慄を感じると共に、身の引き締まる思いがしたのではないでしょうか。

 

では、そのロゼリアのプレイを見た後に、ポピパがどんな演奏をするのかが大いに注目されるところであります。

8~10曲目 オリジナルソング

ポピパのステージに戻って、ここからラストスパートです。

 

8曲目は、ついにアニメが始まって既にシングルとしてもリリースされている、ときめきエクスペリエンス!だ。
アニメのオープニングにふさわしい、青春感と疾走感あふれる素晴らしい楽曲だ。

 

愛美: もうみんなたぶん、予習ばっちりだと思うんで、一緒に歌ってくれたらうれしいです。

 

バンドリーマー:フゥーーー!!

 

愛美:みんなオッケーかな。

 

大橋:だ、大丈夫だよ・・・。(体をほぐす動きが変)

 

ほんまに大丈夫か、と思ったが、行ける行ける、という彼女の笑顔を信じて、さあ視聴開始。

 

この曲は、アニメ第8話と第9話の間に放送された3rd☆LIVE 特BanG!で放送されていて、それについて以前語っていますので、その僕の記事を引用しておきたいと思います。

「ときめきエクスペリエンス!」をライヴで見てみる

 

まずは衣装が可愛いくかっこいい
ロックな感じが出ててとても素敵だ。

 

タイトルをコールする愛美さん:「それでは聴いてください。ときめきエクスペリエンス!」
バンドリーマー:うぉーーー!
アニメ主題歌であり、新曲で初披露ということもあり、バンドリーマーの皆さんの反応は抜群だ。

 

今回一番思ったのが、キーボードの伊藤彩沙さんの成長だ。
キーボード弾かずに踊ってる、とよく言われてる、と語っているが、今回はかなり大事なところで弾いているようだ。
それも、なんかすごく余裕が感じられた。
弾いてる感ががんがん伝わってきたのだ。
それに加えて、踊りもヴァージョンアップしている。
会場を煽りながら、振り付けの種類も増えててとても微笑ましい。
ずいぶん舞台慣れしてる感じで、とてもよかった。

 

愛美さんはやはりバンドの中心として、またメインヴォーカルとして落ち着いて歌えているようだ。
笑顔もしっかり見せて会場を見据えて歌えている。
ギターの高速リフもきちんと刻めてるようだし、ストロークにブラッシングをはさむところもほぼ完璧に出来てたのではないかと思われる。
歌詞を頭に入れて、ギターの譜面も頭に入れて、そのうえオーディエンスに向けて気持ちをいれる、なかなか普通の人には出来ないのではないだろうか。
しっかりと彼女も練習し、努力してきたことをうかがい知ることができたと思う。

 

西本りみさんもやはりいつもどおり楽しそうに安定したベースを弾いている。
この曲は指弾きで一曲通している。
とてもなめらかな指捌きである。
また、サビ前はスラップっぽいプレイも楽勝で挟んでいる。
そしてコーラスも入れながら、この子も笑顔でプレイだ。
僕はいつも彼女はポピパで一番の玄人だ、と簡単に言ってしまっているが、バンドサウンドを陰で支える彼女のテクニックもやはり努力の賜物に違いない。

 

大塚紗英さん、いつもどおり顔でギターを弾いてます。
体を大きく使ったプレイも楽しさをうまく表現してると思います。
2番の歌に入る前のカッティング、ソロの前半のカッティングなども上手に決めて、いい感じでしたね。
他にも装飾的に使われるギターフレーズも多くありましたが、大体そつなくこなしてたと思われます。
なにより、体をいっぱいに使って弾くところが大塚さんのいいところなので、そこはいつもどおり合格だったと思います。

 

大橋彩香さん、いつも笑顔で叩いてますね。
しかし、この曲に関しては、結構ギリギリだったんじゃなかろうかと見受けられます。
キーボードの伊藤さんが余裕に見えたのと対照的に、大橋さんはところどころきつそうに見えました。
高速ではあるものの、このテンポなら大橋さんは大丈夫と思われるのですが、やはり、高速フィルインに苦戦してるように見えましたね。
基本笑顔でしたが、必死で追っかけてる感じが時々、ちょっと目が泳いでるというか、表情が辛そうに見えます。
でも、出来てなかったわけではなく、ちゃんとこの勢いある曲を見事に叩ききって見せたのは間違いありません。
でも、そのように必死でがんばってる表情も、こちらとしては応援したくなる要素の一つなので、また、この辺を次回クリアしていることを楽しみにしてたいと思います。

 

あと、全体のアンサンブル、という点で言わせてもらえば、ところどころ、どの楽器が原因かははっきりわかりませんが、多少不協和音が混じってた気がしました。
やはり、初披露でもありますし、忙しい中十分に時間を取れなかったのかもしれません。
僕はそういうのはポジティヴにとらえていますので、それは生で演奏している立派な証拠と思います。
そして、次回これをブラッシュアップして、一層クリアな演奏にするための一つの課題とも見ることもできます。
こうやって、少しづつ上手になっていくのを見るのも僕にとって非常に興味をひかれることですし、上松氏も見せたい部分だと思われます。

 

本人たちは大変だとは思いますが、ますます成長するのを楽しみにしたいと思って応援してます。

 

あと、蛇足かもしれませんが、6人目のメンバーについても語りたいです。
バンドリーマーの皆さんです。
この初披露の新曲で、なんでコールが合うんでしょうか
打ち合わせしたかのように、“DASH!” とか“TWINKLE!”、見事に合ってましたね。
ハピネスと♪ ミラクルを♪ のせて♪ のあとの、ふふふー!とか、完璧でした。
事前に連絡でもあるのか、もしくは本能に導かれてミラクルが起きるのかわかりませんが、いずれにしても現場のバンドリーマーさんがそのように盛り立ててくださって、とてもうれしいです。
在宅バンドリーマーを代表して厚くお礼申し上げます。

 

ぜひとも武道館でも、僕の分まで熱いコール、よろしくお願いします。

荒さはあったものの、勢いや演奏テク、コーラスなど、総合的に見て、決してロゼリアには負けていない、というのが僕の印象です。
逆に、このポップな明るい曲で、ここまでの迫力をもって会場を一つにできるところにポピパにはポピパのよさがあると思います。
ロゼリアは雰囲気で圧倒していますが、ポピパは笑顔で会場を支配していると言ってもいいのではないでしょうか。

 

そして、その勢いのまま次の曲9曲目へ。

 

大塚さんが、ワウペダルを踏みながら、激しいギターリフを弾き始めます。
それに呼応するかのように

 

大橋さんのドラムが、
西本さんのベースが、
伊藤さんのキーボードが、
愛美さんのエレキが、

 

バンドとしてまとまり、激しくヘヴィなロックな世界を創り出します。

 

そして、大塚さんのリフは馴染みのあのギターイントロ、ティアドロップス(通称:ティアドロ)へ。
この流れは鳥肌が立ちました~。
2ndライヴでは、大塚さんのフロイドギターのフィードバックとアーミングからのティアドロという非常にかっこいいアレンジが見れましたが、今回はバンドサウンドのかっこよさを見せてそこからのティアドロ、ということでつかみは最高です。
そして、ポピパ史上もっとも激しい楽曲で勝負に出た感じです。

 

いやいや、かっこよすぎます。
愛美さん、ハードなリフの合間に歌いながらのハーモニクス音を出したり、やはりこの子は成長してますよ。
間奏のツインギターも大塚さんと共にばっちりかっこよく決めています。
やはりギタリストが二人いる、というのは間違いなく強みですね。
同期に頼らず厚みのあるバンドサウンドを構築できますから。

 

また愛美さんの激しいヴォーカルもエモーショナルだし、それにハモってくる、コーラスによるバンドの一体感も見逃せませんね。
伊藤さんも追っかけコーラスを様々な振り付けと共に歌って、会場を盛り上げています。
キーボードもしっかり弾きながら、合間を縫っての会場の煽りの仕事も十分に果たしています。

 

また、大橋さんもかなり激しいドラミングを見せています。
これはロゼリアの櫻川さんの超激しいドラミングを見せ付けられた影響でしょうか。
とても、かっこいいロックバンドの雰囲気をしっかり出せていいですね。
彼女の笑顔もとてもいいですが、こういう激しさを持ち合わせるとさらにバンドの幅が広がっていくと思います。

 

西本さんも飛び跳ねたり体いっぱいでプレイしてますね。
このグルーヴ感を出せれば、ベーシストとして素晴らしいと言えるでしょう。
加えて彼女はコーラスでも結構歌ってますからね。
彼女も楽しくプレイしている感がビシバシ伝わってきます。
あと、間奏の例のオーバーハンドのハーモニクス、1テンポ遅れて鳴らしていたのはわざとなのか、ミスなのかわかりませんが、単に縁の下の力持ちという存在だけでなく、見せるプレイも忘れないところも彼女の魅力の一つだと思われます。

 

そして、やはりこの曲の陰の主役は大塚さんでしょう。
イントロの激しいギタープレイや、ソロ、ブリッジ、バッチリ決めてますし、同時にサビではハモリもすごく上手に歌っています。
そして、長い髪を振り乱しながら、ジャンプしたり、会場を見据えたり、と、単に演奏できる以上の存在感を放っています。
ロックギタリストとしての彼女の成長にも期待大ですね。

 

2曲続いて大盛り上がりのあと、一気に畳み掛けます。
本編ラストは キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜
アニメのエンディングテーマであり、シングルリリース前なので、曲全体の披露は初ということになります。

 

爽やかなギターソロメロディで始まります。
もう、テレビアニメオープニングのときめきエクスペリエンス!と同様、青春感たっぷり、疾走感にあふれる素晴らしい楽曲です。

 

この曲でも、ソロ歌唱回しがあります。
5人がそれぞれ楽器を弾きながら、自分のソロパートを歌うわけですが、もはやその点で不安はありません。
初披露なのでどうかと思われましたが、ばっちり仕込んできていますね。
自分のソロパートはもちろん、追っかけパートもハモリパートもしっかり分担されており、見事に再現されています。
これが、2年ちょっと前まではただの声優さんだった人たちの集まりかと思うと、その成長には驚かされます

 

演奏ももちろんそうです。
この曲も結構速いし、簡単ではないはずですが、しっかりみんな練習の成果を出しています。
でも、この曲は何度見ても、笑顔をもらえます。
僕の中で見てて、1番幸せになれる楽曲かもしれません。

 

愛美さんの安定感。

 

ギターヴォーカルの香澄役として、しっかりとバンドを引っ張ってます。
やはりポピパのなかでの中心人物として、ギタープレイもヴォーカルも、しっかりとプレイして見せています。

 

大塚さんの躍動感。

 

ロックギタリストとしての華があると思います。
時に激しく、時にエモーショナルに、熱く、そしてクールなギタープレイにはひきつけられます。
この曲のギターソロは非常に長いものですが、彼女のプレイは温かく、爽快感があります。
特に彼女のカッティングは非常に得意としてて、切れ味は抜群だと思いますね。

 

西本さんの流麗感。

 

彼女はこの曲では指弾きでプレイしています。
指弾きのときの彼女の右手の指さばきは、まさに流れるようで美しいです。
そんな玄人なベーシストでありながら、おどおどキャラで歌っているギャップも非常にいいですね。

 

伊藤さんの存在感。

 

彼女の声は独特で非常に好きですね。
コーラスで特に目立つのが伊藤さんの声ですが、爽やかなコーラスにピッタリの声を持っておられます。
そして、キーボードは、このプロジェクトで初挑戦という完全な新人ですので、プレイではちょっと他の4人ほどの貢献はまだ出来ていないのが実情だと思われます。
もちろんそんな中でもできることは増えていって頑張っていると思います。
しかし、そんな楽器のスキル以上に、彼女の観客とのコミュニケーション力や、煽ったり手を振ったりの盛り上げのスキルは、もはやポピパにはなくてはならない存在感を放っていると思います。

 

大橋さんの幸福感。

 

やはり何と言っても大橋さんが幸せそうに笑顔でドラムを叩いている様子には癒されて仕方ありません
この曲ではソロ歌唱があって、ドラムを叩きながら歌うという、なかなか難易度の高いパートがあるのですが、基本いつも彼女は笑顔です。
そして歌い終わったあと、目を細めて笑顔で叩き続ける様子は、もう、こっちにまで幸せな感じを与えてくれます。
子供の頃から好きだったドラムを、こうして大きなステージでプレイできるという事実を、彼女自身が1番幸せに感じ、かみ締めているのでしょう。

 

こうして、3rdライヴ本編はあっという間に幕を下ろします。

11~12曲目 アンコール

アンコールを受けて飛び出してきたポピパの5人。
アンコール演奏前に重大発表が。

 

4thライヴ決定。

場所は・・・

日本武道館 2017年8月21日

 

と、大喜びのポピパとバンドリーマーさんたち。
これに関しては、僕もとてもうれしいし、喜んでるメンバーを見るのは幸せです。
が、ちょっと思うところもありますので、それは後述いたします。

 

アンコール1曲目は、1000回潤んだ空
2ndライヴで初披露され、後にときめきエクスペリエンス!のカップリングとしてシングルに収められた超名曲だ。

 

前回は全くの初披露ということで、バンドリーマーさんたちも初聴での対応は難しかったと思いますが、今回はリリース後の初披露です。
準備万端臨んだにちがいありません

 

さて、イントロから伊藤さん頑張っています
静かなパートではキーボード目立ちますが、全編に渡ってとてもうまくこなしています。
そして、上松さん絶賛の愛美さんのこの曲のヴォーカル、見事に感情を乗せ歌い上げていますね。
コーラスのメンバーもグッジョブです。
同じくハモリパートは西本さんのようですが、うまく愛美さんとの素敵なハーモニーを聴かせてくれます。

 

朝日が登るかのような疾走パートもバッチリこなしています。
バンドとして一体感も出てきてますので、見ごたえ十分です。
西本さんは指弾きで滑らかにベースラインを彩っています。
疾走パート入り口の大塚さんのギターのオクターヴ奏法でのメロディも見事です。
やはり彼女はカッティング非常にうまいです。

 

大橋さんは、この曲ではシリアスな表情できっちりリズムを刻んでいます。
間奏のギターソロも大塚さんが感情込めて奏でています。
そしてソロの最後の愛美さんと大塚さんのツインギターソロもいい感じですね。

 

朝日の向こう側に♪”の後のブレイク前のコードミス(恐らく愛美さんのギターではないかと思われます)がちょっとありましたが、大ミスにせずにうまく乗り切りました。
そして、最終パートへ。

 

ここの最大の見所は、伊藤さんが感極まって、涙をこらえながらキーボードをプレイしているところでしょう。
曲が終わりに近づくにつれ、嗚咽状態に。
楽曲終了後、伊藤さん大泣きです。

 

伊藤:うれじぃ・・・(泣)

 

かわいすぎます。
きっと武道館が決まったということで、ここまでの自分とみんなの努力が脳裏に浮かんだのでしょう。
ツンデレ有咲を演じて、気が強そうにも演じていますが、言うてもポピパ最年少、この時点で弱冠20歳ですからね。
そんな彼女の頑張りと、ちっちゃな心が感動で動いた様子を見て、おっさんの僕も胸が熱くなりました。
いや~、やはりバンドリ!は青春ですね。

 

ここでキャスト挨拶がありました。

 

印象的なとこだけ抜粋しますと、大橋さんは今回個人的には準備不足で挑戦できなかったことがたくさんある、と言ってました。
やはり前回のライヴから3ヶ月では、そんなに時間は取れなかったのは当然でしょう。
自分の声優の仕事、ソロ歌手としての仕事、その他忙しい人気若手声優ですからね、大橋さんは
これを次回4thの武道館ライヴでリベンジされるのを大きく期待したいと思います。

 

あと、愛美さんの、「だってさあ、武道館でバンドでライヴする人生が来るなんて、思ってなかったよ」ってのは強烈でしたね。
確かにそらそうだろう。
普通の人がそう願ってバンドを始めても、その夢がかなうのはごく一部に過ぎないのが現実でしょう。
しかし、この5人は2年ちょっと前に、このプロジェクトに選ばれたというひょんなことから声優なのにバンドで武道館という大きな夢をかなえることができたわけですからね。
それはもう、信じられない、ってのが本音だと思いますね。
でも、ただ、選ばれただけではかなってない夢だとも思います。
やはり5人がこれまで2年ちょっとの間、忙しい合間を縫って、努力し、成長したからこその武道館だと思います。
そのような過程を見れて、僕は在宅バンドリーマーとして、ほんとにうれしいし幸せです。
次は武道館へ向けての彼女たちの努力を見守っていきたいと思います。

 

さて、ラストはSTAR BEAT!〜ホシノコドウ〜(通称:スタビ)です。

 

1stから、2nd そしてこの3rdライヴ、と全部アンコールのラストはスタビで決まりです。
盛り上がるし、やはりこれも素晴らしい楽曲ですからね。
納得の選曲だと思います。

 

再び笑顔を取り戻し、名曲を奏で始めるポピパメンバー。
伊藤さんも今度は晴れやかなすがすがしい顔でプレイしています。

 

もうこの曲は2015年の、大橋さん加入前の2ndライヴ以降毎回演奏されている楽曲なので、もはやお手の物である。
安定したプレイ、コーラス、ハモリ、そしてヴォーカル。
それに安定したバンドリーマーのコールとで、見事に楽曲が完成しました。

 

次の4th武道館ライヴへの期待を膨らませながら、3rdライヴは盛況のうちに幕を下ろしました。

3rdライヴのまとめと4th武道館ライヴへの課題

さて、こうして2017年2月5日のBanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!を鑑賞することが出来ました。

まとめとしてまずは残念な点

今回は2ndライヴからわずか3ヶ月後のライヴということでしたので、練習時間、また、打ち合わせ時間などがかなり限られていたのではないかと思われます。
そのためか、セットリストに新鮮味があまりなかったというのが正直な印象です。

 

オリジナル曲は、アンコールを含めて7曲披露しましたが、新曲の「ときめき・・」と「キラキラ・・」以外は2ndと全く同じ楽曲です。
そしてアンコールの2曲は全く同じでした。

 

そしてアコースティックコーナーは2曲とも前回と同じです。
「ぽぴしゃ」では冒頭に少しアレンジを変えたパートが付け加えられていましたが、残りはほぼ同じ内容でした。

 

で、何が言いたいかといいますと、2ndと3rdライヴの間が短すぎたのでは、ということです。
そんなに慌ててやったのには、先に武道館の日程ありきでそれに間に合わせるためだったのかも、と勘ぐりたくなる感じでもあります。
実際、声優さんを経験したことがないので完全にわかっているわけではありませんが、彼女らが非常に忙しい毎日を送っていることは知っているつもりです。
そんな彼女らにわずか3ヶ月でどれだけの成長を期待できるでしょうか。

 

なので、どうせなら、これだけ、内容が同じに近いのであれば、今回の3rdライヴを2ndライヴの追加公演のような形にすればよかったのでは、と思います。(ちょうどロゼリアが1stライヴの後、追加公演を開催したように。)
追加公演であれば、ほとんど内容が一緒でも、新曲2曲とカバーが2曲新しいのが入るだけで、十分満足できたに違いありません。

 

その辺、彼女らのキャパを考えた日程を組んであげることを期待します。

 

もう一つ、今回のライヴで次のステージが4thライヴ、それも武道館でのライヴである、ということが発表されました。
それ自体、すごくうれしい発表ですし、共によろこびたいとも思っています。
しかし、今回ポピパがプレイした楽曲は一体何曲でしょうか。
12曲です。(うち3曲はカバーです。)
ちなみに2ndでは13曲です。(うち4曲はカバーです。)
つまりオリジナルは10曲に達していないわけです。
それで、単独で武道館を埋めるのはちょっと物足りないのではないか、という懸念があります。

 

2ndライヴで、愛美さんが、次の曲が最後です、といった後、会場からはお約束の「えーーーー!」の声。
そこで愛美さんが一言、「もっと曲数増やしますね(涙)」。
ってことがありました。

 

なので、3rdライヴは新曲も出るし、トータル曲数は増えると期待していました。
が、12曲だったという結果に。
実際のところ、このくらいの曲数が彼女らの限界なのか、と思ってしまいます。
武道館で12曲だったら、かなりのブーイングが起きるのではないでしょうか。
それで、この半年かけて、じっくり曲数を増やして、もっとたっぷり楽しめるように、武道館に臨んで欲しいと強く願います。

 

幸いなことに、武道館ではもっと多くの曲数をプレイしたという情報を耳にしました。
半年かけて質も量も向上したライヴを期待したいと思います。

そして良かった点

なんだかんだ文句をつけたみたいに言いましたが、僕は大満足しています
やはり細かな点も含めて、彼女たちの成長を実感できるライヴになっていたと思います。
よく短期間でここまであげてきたな、と感じています。

 

やはりバンドの命題の一つは、演奏の安定性だと思います。
同じ楽曲でも毎回、上手くいったりいかなかったり、というのはNGでしょう。
そういう点で、2ndと非常に似通ったセットリストにはなりましたが、ポピパの演奏の安定性を感じることができたと思います。

 

また、カバーコーナーでは2曲の初挑戦曲がありました。
2回目のDISCOTHEQUEも合わせて3曲ですが、これをできるだけ5人でやろうとしていたのが好感が持てました。
特に愛美さんが歌わなくても演奏だけは参加するなど、そういう挑戦は、きっと成長の糧になると思いますね。
加えて、カバーコーナーでの大塚さんと西本さんのプレイには毎回目を奪われます。
きっと彼女たちにとっても腕を上げるいい機会となっていると思います。
今後もカバーコーナーでいろんな種類の楽曲に挑戦して欲しいと思いますね。

 

そして、やはり今回の目玉はシークレットゲスト、ロゼリアの参戦でしょう。
最高峰の技術力を持つ本格派バンドとしての設定のあるロゼリアでしたが、見事その設定を形にして見せたと思いますね。
その圧倒的なステージは、ポピパ、バンドリーマーの両方に圧倒的な印象を残したのは間違いありません。

 

しかし、それで、ポピパが霞んだかというとそんなことはなかった、というのが非常に良かったです。
ロゼリアのショーの後の、ポピパのラストスパートは、ロゼリアとは種類が違うものではありますが、僕にはやはり圧倒的なものに思えました
そのパートでの「ときめき・・」「ティアドロ」「キラキラ」の3連コンボは、バンドの迫力と一体感を見せ付けるに十分な、強力なライヴだったと思います。

 

そこではロゼリアのショーを一瞬忘れさせるほどの会場の一体感を作り上げていたと感じます。
かなりの同期の音に頼って完成しているロゼリアと違い、音のほとんどを5人の出音でまかなっているポピパの実力は、やはりかなりなハイレベルにあると言えるのではないでしょうか。
もちろん、これからロゼリアも後発バンドとして、追いつけ追い越せで成長していくと思われます。
この二つのバンドはやってる音楽が違うので、一概にどっちが上とか下とかは言えないと思います。
それぞれが刺激しあって、バンドとして成長していって欲しいと強く願います。

 

長くなりましたが、この辺で3rdライヴの実況解説を終わりたいと思います。
長時間お付き合いありがとうございました。