セカンドライヴ BanG Dream! Second☆LIVE Starrin’ PARTY 2016!
Second☆LIVE Starrin’ PARTY 2016!のライヴ実況解説の後半
文字数の関係で、記事が二つに分かれて申し訳ありません。
ここから、カバーソングコーナーが終わった後の、6曲目からラストまでを、引き続き在宅バンドリーマーの僕が部屋より実況解説させていただきたいと思います。
6~7曲 アコースティックコーナー
ここからはポピパのライヴ史上初の試み、アコースティックコーナーだ。
2016年の1stライヴでは、大橋さんが愛美さんのアコギとともに歌うというアコースティックな「一番の宝物」が披露されたが、今回は5人揃ってのアコースティックに挑戦だ。
愛美さんは星型のインレイのついた赤いアコギでの演奏。
ESPによるカスタムメイドで、大塚さんと愛美さんのために特別に作られたアコギだ。
大塚さんは同じアコギの色違い。
イメージカラーの青いボディカラーを選んでいる。
伊藤さんは鍵盤ハーモニカを持って前列へ。
紹介したとたん、会場から小笑いと拍手。
小学生以来の使用だそうで、それを持っている伊藤さんが微笑ましい。
大橋さんはパーカッション系をやると言いながら、持っていたのは猿の鈴。
会場爆笑と拍手。
それとウインドチャイムを装備して前列に登場である。
西本さんはフレットレスベースに挑戦だ。
フレットレスベースとはその名のとおり、フレットがないベースで、スライドしたときに滑らかな音変化を楽しめる代物だ。
しかし、ヴァイオリンと同じで、正しい音階を自分で把握して押弦しないと正確な音程は出せないという、素人には手の出しにくい一品でもある。
さすが西本さん、目の付け所が違いますね。
そしてついに披露する一曲目は「ぽっぴん’しゃっふる (アコースティック Ver.)」だ。
このライヴのオープニングでも披露した、BPM220の超高速シャッフル曲がアコースティックになる、という非常に注目の選曲である。
そこで聴こえたのはなんとも朗らかであったかい、5人の織り成す素敵なサウンドだった。
曲の土台として、ドラムのリズムが流れてそれに5人の歌と演奏が乗る、という形で演奏された。
いつもと違って、音数が非常に少ないので、それぞれの楽器の音が非常にクリアにはっきりと聴こえる。
これは相当練習して臨んだとしても、緊張するのは避けられなかったにちがいない。
でも、とても落ち着いてリラックスした雰囲気で演奏できてたのには非常に驚かされた。
これが、結成して2年ほどの声優さんのバンドなのだろうか、と思わざるを得ない、非常にクオリティの高いアコースティックサウンドを聴かせてくれたのだ。
愛美さんは、あの超高速ソングがスローテンポになったことで、非常に余裕のあるギタープレイとヴォーカルを披露してます。
表情も優しく笑顔たっぷり、時に感情込めて目をつぶったり、カメラだけでなく会場のあちこちに目を向けたり、とバンドのフロントとしてしっかり務めを果たしていましたね。
大塚さんはリードギターがアコギになった分、非常に落ち着いたクリーンな演奏に心がけているように見えます。
オクターヴ奏法はあちこちで見られましたが、指全体を使ってミュートもばっちりです。
歌の間奏などでは、さらっときれいなソロプレイをちょくちょく挟み込んでます。
ギターソロも、きれいなアコギならでのクリーンなメロディを奏でてました。
西本さん、フレットレスベース、使いこなしてましたね。
ベースラインもしっかり安定してプレイされてます。
フレットレスならではの滑らかなスライドもいい感じでした。
短いベースソロも華麗に柔らかく決めてます。
伊藤さん、鍵盤ハーモニカ、めっちゃ似合ってます。
普段は楽曲のヴォリュームが大きすぎると、キーボードが聴こえにくかったりするのですが、今回ははっきりと彼女のプレイ聴こえてます。
ちゃんと肝心なポイントを抑えてます。
特にこのハーモニカの音が、このアレンジの朗らかで柔らかいイメージを演出するのに大きな威力を発揮してました。
伊藤さん、いい仕事してましたよ。
この大塚さん、西本さん、伊藤さんは演奏しながら、普段はバンドリーマーさんが叫ぶ、“Poppin!Pappin!”の掛け声や、コーラスを担当してました。
さすがにこのゆったりリズムで、余裕のコーラスワークですね。
そして最後、大橋さんですが、猿の鈴、めっちゃ似合ってました。
そして笑顔でのんびり叩いてる様子は見てて非常に癒されます。
ときおり入るウインドチャイムはまあ、文句なしです。
日ごろのハードなドラムから解放された、柔らかい笑顔もとても素敵です。
しかし、何よりも語りたいのは、大橋さんのハモリです。
カバーコーナーのETERNAL BLAZEでも絶妙なハモリも聴かせてくれましたが、今回は全編に渡って愛美さんのヴォーカルにぴったりハモってます。
こんなにハモリがうまいって、彼女、声優でしょ?なんて器用なんだ、とまたまた驚かされてしまいます。
彼女の低音ハモリで、愛美さんの高音が一層美しく引き立てられてます。
この曲は何度でも鑑賞できる、素晴らしい楽曲になりました。
あと、もう一つ付け加えると、バンドリーマーさんたちは今回掛け声が封印されたわけでもないんですよね?!
なのに、じっくり耳を傾けておられましたね。
大橋さんの猿の鈴の手拍子に合わせて手拍子したりと、音楽を楽しんでいるように見受けられました。
そのように、ゆったり楽しめる素晴らしい演奏を見せてくれたポピパもすごいですが、ちゃんと空気を読んで、一番ふさわしいかたちで楽曲に参加できるバンドリーマーの皆さんも素晴らしいと思います。
とにかく、この曲はいい癒しのひと時を僕に与えてくれました。
アコースティックコーナーのラストはSTAR BEAT!〜ホシノコドウ〜(アコースティック Ver.)。
伊藤さんのみ鍵盤ハーモニカから電子ピアノに変更。
重い鍵盤で本物のピアノのような音が出ると紹介し、この音色の映える楽曲をやりますってことでSTAR BEAT!〜ホシノコドウ〜が始まります。
もう、原曲から素晴らしい曲ではあったが、これもアコースティックなアレンジによって、輝きを増す結果となった。
もともとこの曲はコーラスが美しいのが特徴の一つである。
それが、この音数の少ないアレンジで、一層引き立つことになったのだ。
今回もヴォーカルの役割は前の曲とほぼ一緒だ。
メインは愛美さん、コーラスが大塚さん、伊藤さん、西本さん、そしてハモリが大橋さんだ。
コーラスの出来るメンバー一人ひとりの力量がこの楽曲を輝かせているのは間違いないが、ハモリの大橋さんがそれをさらに上のステージに上げている。
愛美さんの優しい歌声に寄り添うようにハモる大橋さん。
それは前曲と同様、愛美さんのヴォーカルを引き立てている。
今回はコーラスの部分でも、他のメンバーの中で一人、大橋さんがハモリパートを担当しているのだ。
ただでさえ美しいポピパのコーラスワークに、大橋さんのハモリが加わることで、いっそうグレードアップしている。
これを生で披露しているのだ。
また、問いたい。
彼女らの本業は声優でしょ?!
とても声優さんがやってるとは思えない、アンビリーバボーな素晴らしいクオリティである。
しかしコーラスに関して素晴らしいだけでない。
演奏もそれぞれよくやっている。
もはやみんな、テンポを落としたこの曲で余裕あるプレイを見せている。
2番の歌の頭では少し拍子を変えたアレンジがなされている。
しかし、ばっちりみんなブレイクのタイミングも合わせてきている。
練習の成果がはっきりと見えるようだ。
間奏ソロパートでの伊藤さんの電子ピアノソロも見事だったし、その裏の西本さんのベースもなめらかに動き回ってる。
その後の大塚さんのギターソロも、アコギのクリーンさを生かした美しいフレーズを弾きこなした。
あと、個人的に気に入ってるのが、後半のサビ前の、大塚さんによる7フレットのハーモニクス音。
それと、アウトロのベースが静かに最高音まで滑らかに音程を上げるとこ。
そして、ラストの伊藤さんと大塚さんのアイコンタクトと、最後の音を出せた後の笑顔だ。
非常に素晴らしいものを見させてもらえました。
そして会場はバンドリーマーさんたちの温かい拍手で包まれました。
8~10曲 オリジナルソング
素晴らしいアコースティックのひと時が終わって、ここからラストスパートだ。
8曲目は、この後3rdシングルとして発売される楽曲の一つ、「走り始めたばかりのキミに」だ。
1stライヴでも披露されているが、今回はCD通り、5人の歌い分けがある正しいヴァージョンである。
この曲に関しては別記事でも語っているので、機会があればそちらを読んで頂ければうれしく思います。
ので、ここでは簡単にふれます。
やはり愛美さんが全部歌いきるのも間違いなく良いのだが、せっかく歌える他のメンバーもいるので、CD通り歌ってもらえるほうが非常によろしいと思う。
もう、この曲は何度も披露してるだけあって、見事なアンサンブルを見せてくれてると思います。
もともと曲が非常に良いうえに、その再現度は毎回クオリティが上がってると思います。
とりわけ、ドラムの非常に込み入ったフレーズを叩きながらの大橋さんのソロヴォーカルパートは、際立ってますね。
愛美さんも非常に美しく歌い上げて、いい曲がさらにグッときます。
一つだけ余計なことを言えば、大塚さんギターソロパートでエフェクターの踏み間違えをしたのか、何度か踏みなおしてました。
でも出音に大きく変わりはなかったので、大事に至らなくて良かったですね。
そして次が9曲目、「ティアドロップス」。これも前の曲同様、この後3rdシングルとしてリリース予定の楽曲だ。
この今回のプレイは何と言っても大塚さんのニューギター、「フロイド太郎」の特徴を積極的に活用しているところだろう。
イントロまでの導入部分で、フィードバックとアーミングを用いた、ロックな演出がされててとてもかっこいい。
この点についても別記事で語ってますので、機会があれば読んでくださればうれしいです。
そして本編ラストは、すべての始まりの曲、Yes! BanG Dream!だ。
もうこの曲はこれまでのライヴ全てで披露している楽曲で、バンドリーマーさんたちのコールもばっちりである。
やはり、この曲がバンドリ!、ポピパのテーマソングになった、というのが奇跡的で素晴らしすぎる。
声優さんに与える第一曲目の課題曲に、この速くて展開のめまぐるしい曲を準備したことで今後の方向性が決まったとも言えよう。
これをクリアすることで、さらにレベルの高い曲に挑戦し続けることが可能になったのだ。
そして、やはり愛美さんがメインヴォーカルをとりながらギターを弾けるというのが非常に効を奏していると思う。
この曲でも彼女が基本のリフを弾けているので、大塚さんが様々な、ギターによる装飾音で曲を彩ることができているのだ。
歌いながらというのは容易ではなかったと思うが、愛美さん、よくがんばってると思いますよ。
この曲の途中の静かなパートではちょっとコードミスしちゃってますが、さりげなく愛美さんごまかしてます。
それも大事です。
ミスっても何事もないかのように続けるのもプロのテクの一つです。
そのようなとこにも成長が感じられて喜ばしいです。
大塚さんも顔で弾きながら、大きなアクションとともにギタープレイを見せてくれてます。
しかしよくよく見ると西本さんも結構体いっぱいで楽しさを表現してますね。
当然ながら大橋さんも笑顔たっぷりで、叩きまくってます。
そして盛り上げ担当の伊藤さんも、振り付けがどんどん増えて、踊ったり煽ったり、とキーボードパート以外も休んでなんかいません。
そして中心では、安定の笑顔とヴォーカルの愛美さん。
一番この曲が安心して見られるし、見てて幸せになれる楽曲です。
彼女らの演奏は、“バンドって楽しい!”っていうメッセージをビシバシ伝えてきてくれます。
やはり本人たちが楽しんでこそ、見てるほうも楽しめると思うので、そういう意味でこの楽曲は見事な作りになっていると思いますね。
最高の盛り上がりで本編を終えることができました。
幸せ感いっぱいです。
11~12曲 アンコール
アンコール一曲目はライヴ初披露の「1000回潤んだ空」。
後に4thシングルのカップリングとしてリリースされる楽曲だ。
この曲と演奏に関しては別記事バンドリ! Vol.9 4thシングル ときめきエクスペリエンス! c/w 1000回潤んだ空にて熱く語ってますので、ぜひともお読みくださいませ。
素晴らしい演奏を終えて、ついにアンコールもラストの曲、「STAR BEAT!〜ホシノコドウ」〜。
この曲も、2015年の4回のライヴの2回目以降、全てのライヴで演奏されてきた名曲だ。
コーラスの美しい曲で、同時に疾走感もあり青春ソングとしてぴったりな楽曲になっている。
今回は前半にアコースティックにアレンジされ、見事な演奏を見せてくれたが、やはりオリジナルのほうも素晴らしい。
キラキラ感が凝縮された美しい曲だ。
もう、多くを語る必要はないほど、5人の歌と演奏は安定している。
そう、もちろん、バンドリーマーさんのコールやコーラスも然りだ。
やはり場慣れというのは本当にバンドにとって非常に重要であることを思い出させてくれる。
わずか2年程度の彼女らではあるが、多くの会場でライヴをこなしてきたからこその、このクオリティである。
素晴らしいライヴだった。
まとめ
いや、実に良かった、というのが最初の感想である。
1stライヴもとても良かったのであるが、この約半年という短い期間で、大きな成長を遂げた、ということをはっきりと証明したライヴになったと思います。
まだ3rdシングルも発売されてない状況なので、オリジナル曲の数に限りがある、という中で、うまくヴォリュームアップ、グレードアップできたと思いますね。
その一つの要素がカバーコーナー。
初期のライヴからカバーコーナーは、持ち曲の少ない彼女らにとって、必要不可欠なコーナーでした。
しかし、それを単にそれぞれのキャラのカラオケに終わらせないところが、リアルガールズバンドたる所以と言えるだろう。
前回も、可能な限り打ち込みを減らして、他のメンバーが楽器で参加していたが、今回その点で一層パワーアップしたと思います。
楽器の参加の度合いですが、結構がっつり演奏しているところに驚かされたわけです。
大塚さん、西本さんはさらにレベルの高い演奏でカバー曲を盛り上げてましたし、伊藤さんのキーボードによる参加も、その成長具合には目を見張るものがありました。
カバー曲とは言え、バンドとして出来るだけ音を出す、という姿勢は非常に好ましいですね。
アニソンファンは、かなり守備範囲が広いので、カバー曲は盛り上げるための鉄板と言えるかも知れません。
オリジナル曲もこれから増えて来るわけですが、今後のライヴもカバーコーナーはぜひとも残して欲しい、そして、多くの名曲を再現して欲しいと思います。
そしてもう一つの要素はアコースティックコーナーです。
これは想像を遥かに上回る素晴らしいプレイだったと思いますね。
疾走感のあるオリジナル2曲を見事に朗らかな、ゆったりとした雰囲気の楽曲に変化させてくれました。
一般にもアンプラグドのライヴは非常に評価が高いことでもわかるように、音数の少ないアコースティックなサウンドほど、そのアーティストのほんとの力量というものをあらわにします。
今回のポピパは、アコースティックに挑戦することによって、プレイの質の向上をもはっきりと見せてくれました。
静まり返って耳を傾けてくれるバンドリーマーの皆さんの前で、よくぞあんなに堂々とプレイできたものだ、と感心してしまいます。
曲が終わった瞬間の彼女らの表情や仕草を見てると、決して緊張せずに楽勝でやれたわけではないことが見て取れます。
でも、そうした過度の緊張を表面に出さずに、落ち着いてプレイしていたのは、ただただ賞賛してあげたいです。
オリジナルの2曲からかなりアレンジを加えて、ベースラインはフレットレスベースの特徴を生かすために、ほとんど変わったとも語ってましたし、ギターソロも自由に弾かせてもらったとも語ってました。
このように新たな魅力を加えたことは、今後の彼女たちの成長発展に絶対にプラスになると思われます。
アコースティックコーナーを設ける、というのはリスキーでもあったとは思いますが、見事に答えたポピパのメンバーに脱帽です。
以後のライヴでも、アコースティックの持ち歌をさらに披露してほしいと、心から願います。
このようなすばらしい演奏を見てると、もはやアニソンという枠を超えたガールズバンドとして完全に成立したんだなぁと感心してしまいます。
そしてこれで終わりではなく、次は2017年2月5日にBanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!が同じ会場で行なわれました。
もう、早く見たくて仕方ありません。
ブシロード様、お早いリリースをぜひともよろしくお願いします。
とにかく、彼女らの成長がはっきりと見える素晴らしいライヴでした。
これからもついていきます。
ポピパの皆さん、がんばってください!
あと、バンドリーマーの皆さん、引き続きいろんな形で応援して行きましょう!
以上、在宅バンドリーマーの部屋からの実況解説でしたw
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