イングヴェイ流ハードロックの最高峰アルバム YNGWIE MALMSTEEN - THE SEVENTH SIGN(セヴンス・サイン)
前作からの流れ
1992年リリースのYNGWIE MALMSTEEN(イングヴェイ・マルムスティーン)の6thスタジオアルバム、FIRE & ICE(ファイヤー・アンド・アイス)はビルボード誌アルバムチャートで第121位となりました。
粒よりの名曲が揃っていると僕は思うのですが、いかんせん世はグランジ真っ只中です。
80年代風アメリカンハードポップな楽曲などで再びアメリカでのヒットを狙いますが、もはや時代遅れです。
それどころか、ギターソロさえダサいと言われる空気の中で、イングヴェイのような速弾きギタリストのいる場所は、格段に狭くなっていってました。
それでも、オーケストラを導入することで、彼の持つクラシカルな響きのギタープレイが一層の輝きを増したのは間違いないでしょう。
世間一般の評価はともかく、粒よりの楽曲に加えて、決して魅力のないアルバムではありません。
日本においては、オリコンNo.1の記録を達成しているのです。
さて、そんなアメリカでの売上不振を、プロモートしなかったレコード会社のせい、と今回も決め付けたイングヴェイは、再びレコード会社を移籍。
キャニオン・インターナショナルで次の作品の制作を始めます。
バンドメンバーもほぼ一新。
キーボードの Mats Olausson( マッツ・オラウソン)以外の全員を解雇。
ヴォーカルには、元ラウドネスのMichael Vescera(マイク・ヴェセーラ)を迎え、再び強力なアルバムを作り始めます。
個人的には、この新ヴォーカルが相当ハマっていたと感じられます。
これまで以上のパワフルなアルバムになった大きな要因と僕は思っています。
さて、気分一新で始めたアルバム制作でしたが、製作途中に、「イングヴェイ、指を骨折」のニュースが。
しかし、これは誤報で、実は1987年のあの大交通事故の右手の古傷を完治させるための手術を行なったのでした。
その治療跡を見た人が、勘違いニュースを出したようですね。
この手術では、ヴァイオリニストやピアニストの治療もしている優秀なドクターに執刀してもらっています。
結果として、見事に完治。
それまでのフラストレーションはまったく過去のものとなり、以前より切れ味の良いプレイが披露できるようになったのでした。
また、この時期には、婚約者の母親による訴えで誤認逮捕をくらったりして、私生活でもトラブルが続きます。
そんなこともありつつ、今回、非常にパワフルでクオリティの高いアルバムが完成しました。
前作では、ストリングスの導入でクラシカルな雰囲気を詰め込んだアルバムでしたが、今回はメタリックでアグレッシブなバンドの勢いや楽曲の良さが詰め込まれた、イングヴェイ自身も自信作として挙げた作品として世に出ることになりました。
今日は、1994年リリースの、YNGWIE MALMSTEEN(イングヴェイ・マルムスティーン)の7thスタジオアルバム、THE SEVENTH SIGN(セヴンス・サイン)をご紹介したいと思います。
THE SEVENTH SIGN(セヴンス・サイン)の楽曲紹介
オープニングを飾るのは、NEVER DIE(ネヴァー・ダイ)。
やはり、イントロのハーモニック・マイナー・スケールを上下する美しいメロディアスな速弾きには圧倒されます。
この粒の揃ったクリアな音は、さすがの一言です。
手術を終えて、完全復活を象徴するかのような、アルバムのイントロダクションとなっています。
そして、いつもどおり、ギターリフもかっこいいです。
イングヴェイはソロに目が行きがちですが、やはりこんなメタリックなハードロックチューンにおけるリフのかっこ良さはたまりません。
そして、マイク・ヴェセーラのヴォーカルが吼えてます。
いや、これまでの歴代のヴォーカルは、ハイトーンは良くて、悪くはないのですが、マイクには過去のヴォーカルを圧倒的に上回るパワーがあると思います。
線が細い過去のヴォーカルに比べると、中音域が図太くて、非常にパワフルです。
その上、ハイトーンも力強く伸びてます。
一発でこのヴォーカルはいい、と感じれました。
また、ギターソロでは、今までの鬱憤を晴らすかのような超絶プレイをたっぷりと披露しています。
ヤング・ギター誌のインタビューでイングヴェイはこう語っています。
「ネヴァー・ダイ」のソロは聴いてくれただろ?
長いパッセージでピッキングしてるやつ・・・。
あんなことをしても問題ないほど回復したっていう証拠のプレイだよ。
49小節に渡って、自慢の速弾きを披露しています。
グランジブームで、ギターソロはダサい、って言われてる時代に真っ向から立ち向かっていく生き様を見れますね。
得意のハーモニック・マイナー・スケールを、とにかく勢いよく弾きまくっています。
後半には、これまた十八番の3弦スウィープでのコード分解アルペジオでクラシカルに奏であげてます。
またそのアルペジオとユニゾンするキーボードも、完璧に美しくキマっています。
この曲はイングヴェイの会心のプレイが収まった超速疾走メタルチューンですね。
その上、パワフルなマイクのヴォーカルが加わったことで、最高級のバンドスタイルが完成したと僕は思っています。
2曲目は、I DON’T KNOW(アイ・ドント・ノウ)。
ブルージーでノリノリのヘヴィロックですね。
ブルースロック的ペンタトニック・スケールのギターフレーズに彼の速弾きが適度に混ざってとてもかっこいいです。
ワウを踏みながらのプレイで、ジミヘンの影響、リスペクトを感じられます。
それでも、やはり一発の速さがあるため、イングヴェイの個性はしっかりと際立ってます。
この曲でもマイクの強烈なヴォーカルが生きてて、非常にかっこいいブルージーハードロックになっています。
サビのタイトル連呼にもう少し工夫があればと思いますが、決して悪くないです。
ギターソロもクラシカル風味は抑えてブルージーな速弾きを聴かせてくれてます。
僕は、前曲からこの曲への流れは、非常に気に入ってます。
3曲目は、MEANT TO BE(メント・トゥ・ビー)。
この曲は哀愁感漂う、歌メロ重視の名曲ですね。
サビをなぞったイントロのメロディアスなギターから、佳曲の雰囲気が感じられます。
マイナー調のイントロから、Aメロでは一転してメジャーキーに変わるところが秀逸です。
トータルではマイナー調で、哀愁メロディが炸裂してます。
マイクも力強く歌い上げ、単なるハードロック専用ヴォーカルではないことを示してます。
パワフルと同時に歌が上手いです。
ソロでは相変わらず弾きまくってますが、しっかり楽曲にあったメロディで速弾きを披露してます。
単に速いだけでなく、メロディを大切にしていると僕は思います。
とても印象的なミドルテンポのメロディックロックです。
4曲目は、FOREVER ONE(フォーエヴァー・ワン)。
ここでアルバム初のパワーバラード登場です。
イントロは、ピアノの伴奏をバックにイングヴェイがアコギで速弾きしてます。
こんなとこでも速く弾きたがるのは、ご愛嬌です。
これこそ、彼のギタリストとしてのアイデンティティと言えるでしょう。
基本美しいメロディのバラードです。
マイクが、低音から高音まで見事に歌い上げてます。
低音も艶があって非常にいいですね。
そして高音域もしっかりと伸びて、声量もあり、ヴォーカリストとしてはかなりなレベルにある方だと改めて思います。
間奏では、再びアコギによるプレイの後、怒涛のギターソロへ。
これでもかと言わんばかりに弾きまくってます。
やはり彼の速弾きは粒が揃って、クリアで、非常に気持ちよいです。
こんなバラードでそこまで速弾きが要るのか、と思う反面、彼の魂の叫びがこの速弾きに表れているようで、やっぱりイングヴェイには速弾きが必要なんだと、勝手に納得してしまいます。
典型的なパワーバラードですが、マイクの熱唱とイングヴェイの渾身のプレイで、とても素敵な楽曲に仕上がってると思います。
5曲目は、HAIRTRIGGER(ヘアトリガー)。
バラードのあとは、得意の疾走系ハードロックです。
アルバム中、毎回数曲は入ってますが、今回のも非常にかっこいいです。
ピックスクラッチとトリルの複合技にハーモニクス音を混ぜるイントロから始まるギターリフが、疾走感を見事に演出しています。
マイクのヴォーカルも、冴えまくってます。
ギターソロは、高速速弾きにワウをかけて、これまたかっこいいです。
この時期はいくらでも引き出しがあったような感じがします。
ラストも、思いっきり弾きまくって爽快にエンディングを迎えます。
6曲目は、BROTHERS(ブラザーズ)。
今アルバム初のインストゥルメンタル登場です。
亡くなった兄に捧げて作られた、泣きのメロディで構成された珠玉のインストです。
エレキギター数本でのオーケストレーションで、非常に厚みのある世界を生み出してます。
スウィープ、滑らかなピッキング&フィンガリングなど、彼のテクの際立ったものが詰め込まれています。
クリアで、美しいストラトの響きがあふれています。
こんな作品を聴くと、彼が単なる速弾きギタリストではないことがはっきりすると思いますね。
速弾きも含まれてますが、曲全体を彩る美しいメロディは見事な泣きの感情を紡ぎだしてます。
ロングトーンも、揺れる感情そのもののように深いビブラートがかけられています。
単なる速弾きギタリストのレッテルを覆すに十分な最高峰のメロディアスナンバーです。
これは、個人的にも超絶に素晴らしい楽曲だと思います。
7曲目は、SEVENTH SIGN(セヴンス・サイン)。
相当力の入ったタイトルトラックで、このアルバムのハイライトとも言える優れた出来となってます。
イントロはバロック風のメロディをアコギを重ねて表現し、ドラマの始まりを感じさせる雰囲気で満ちてます。
このクラシカルな雰囲気を生み出せるのもやはり彼の個性だと思います。
単なるメタル速弾きギタリストではなく、しっかりとクラシカル成分が彼の中には染みこんでいるのでしょう。
このしっとりとしたクラシカルなイントロに導かれて始まるのは、超速ギターリフを伴うヘヴィなバンドサウンドです。
この展開が、非常に壮大さとドラマを感じさせます。
そして、こんなギターリフ弾かせたら、イングヴェイの独壇場ですね。
ソロもすごいですが、僕は彼の速くてかっこいいリフも大好きです。
そして、マイクのヴォーカルも変わらずアグレッシヴ&パワフルで、かっこよすぎます。
水を得た魚のように、力強く歌い上げてますね。
非常にキマってます。
そして、壮大な雰囲気の中で始まるギターソロも素晴らしいですね。
特筆すべきは、3弦スウィープの6連符のオクターヴ移動プレイですね。
ただでさえ、この速度ではクリアに弾くのは難しいのに、1オクターヴ、つまり12フレット瞬間高速移動をしています。
よくもまあ、こんなアイディアを考え出したな、と思うのと同時に、それを実際にプレイして形にしてしまう、彼のテクには脱帽ですね。
その後、ゆったりした雰囲気の中で、メロディアスな速弾きプレイです。
上下に、音階を自由自在に弾きまくってます。
その音の一粒一粒がクリアで、非常に滑らかですね。
また、途中にはさまるロングトーンでのビブラートは非常に深く、エモーショナルですね。
非常にドラマティックで、優れたメロディの伴う素晴らしいギターソロだと思います。
非常に展開がかっこよかったので、最後もしっかり決めて欲しかったのですが、残念ながらフェイドアウトで曲は終了です。
そこがちょっと惜しかったですが、ほぼ完璧な楽曲を生み出したと思いますね。
壮大でドラマティックなイングヴェイ流ハードロックの完成形ではないでしょうか。
8曲目は、BAD BLOOD(バッド・ブラッド)。
3連のノリのヘヴィでどっしりとしたブルージーなハードロックソングです。
これも、マイクのヴォーカルのお陰で、非常に存在感のある楽曲になったと思います。
イントロや、ABメロ、サビではブルージーなギターフレーズが占めてます。
イングヴェイは速弾きだけでなく、こんなドロっとしたブルーズプレイも普通に上手いです。
ただし間奏は、彼らしいクラシカルな速弾き成分が大きな割合を占めます。
タッピング、ペダル奏法も交えて、3連のノリに乗せて、イングヴェイらしいプレイが聴けます。
決して浮いてないと思えますが、いかがでしょうか。
ヘヴィなノリで、アルバムの底上げに貢献する名曲だと思います。
9曲目は、PRISONER OF YOUR LOVE(プリズナー・オブ・ユア・ラヴ)。
アルバム中、2曲目のパワーバラードになりますが、こちらも非常に出来がいいですね。
やはり、彼のコンポーザーとしてのセンスは本物と思えます。
サビの美しいメロディは、ヨハン・セバスティアン・バッハの管弦楽組曲第3番(BWV1068)の第2楽章「アリア」から拝借されてますね。
彼のフェイヴァリットなクラシックの大御所のメロディを上手く楽曲のサビに取り込んでます。
こんなバラードでもマイクのヴォーカリストとしての真価が垣間見えます。
Aメロの低音部から、Bメロ、サビの高音部まで見事な熱唱です。
メロディがいいことも相まって、非常に素晴らしい楽曲となりました。
ギターソロは、緩急織り交ぜて、メロディアスに奏であげてます。
決して楽曲をスポイルしない、適度の速弾きとスローなプレイとで、素敵なソロとなっています。
ちなみに、作詞は当時新婚の2番目の奥さん、アンバーによるものです。
上述のイングヴェイ誤認逮捕のときの婚約者が彼女のようですね。
イングヴェイミュージックを代表するパワーバラードの一曲となったと思います。
10曲目は、PYRAMID OF CHEOPS(ピラミッド・オブ・キーオプス)。
イングヴェイによるオリエンタルで怪しい雰囲気のシタールで曲が始まります。
ヘヴィなギターリフは、ドロップD(6弦の音を1音下げたD音に変えるチューニング。)でこの時点でイングヴェイ史上最も重い音になってます。
もともと半音下げチューニングなので、実音はD♭になります。
重厚なリズム隊(ベースもドロップD)による迫力ある音作りに成功してます。
マイクの搾り出すヴォーカルもぴったりはまってますね。
ギターソロもゆったりしたリズムの中で自在に弾きまくってます。
この時期は非常にソロの出来もいいですね。
後半に再びシタールでオリエンタルでミステリアスな雰囲気でエンディングになります。
11曲目は、CRASH AND BURN(クラッシュ・アンド・バーン)。
ヘヴィな前曲から、打って変わっての疾走メタリックチューンです。
イントロの、アコギとクラビネット風キーボード、オルガンの3種による軽快なバロック風の構成とメロディが最高級にいいですね。
クラシカルなイントロから、ヘヴィなギターリフによる同じメロディに移り変わり、バンドサウンドと共に疾走していきます。
このイントロパートだけで、たっぷりとイングヴェイの才能がにじみ出てますね。
そこにマイクの強烈でアグレッシヴなヴォーカルが乗って、得意の疾走曲でダメ押しですね。
ギターソロの入りの部分での超高速なプレイから、非常に気持ちの良いかっこいいソロが披露されてます。
ラスト前のちょっとした静かな小休止から再び疾走感を取り戻す展開も最高ですね。
イングヴェイの王道の疾走ハードロックに、マイクの強烈なヴォーカルが加わって、より楽曲が輝いて見えます。
アルバムラスト12曲目は、SORROW(ソロウ)。
アコギ3本でのアンサンブルによる、切ないメロディのインストゥルメンタルです。
アルバム全体の熱気をクールダウンさせる、しんみりした小曲です。
美しいメロディでアルバムは締められます。
日本盤のみボーナストラックとして13曲目に、ANGEL IN HEAT(エンジェル・イン・ヒート)が収められてます。
イングヴェイによるヴォーカルの聴ける、ジミヘン風のロックソングです。
スタジオでライヴ録音したものですね。
まあ、これは完全に自己満足の世界かなって感じはします。
申し訳ないですが、イングヴェイはヴォーカリストとしてはそんなに評価しにくいですね。
普通に歌えてるとは思いますけどね。
ブルージーなギターも上手いので、曲としては十分及第点はあげられると思ってます。
ただ、このアルバムに正式に入れてなくってほんとに良かった、と思います。
マイクのヴォーカルで、最高峰のアルバムになったのがぶち壊しになりかねないとこでしたのでw
とにかく、ボーナストラックでよかったです。
おまけとして聴けば、そんなに悪くはないですw
まとめとおすすめポイント
1994年リリースの、YNGWIE MALMSTEEN(イングヴェイ・マルムスティーン)の7thスタジオアルバム、THE SEVENTH SIGN(セヴンス・サイン)はアメリカではチャートしていません。
以降のアルバムは、ビルボード誌のアルバムチャートではインしてないようです。
非常に力の入ったアルバムでしたが、音楽業界の変わり目において、以前のように大ヒットすることはなかったようです。
一方、日本では相変わらずの高い人気を保っており、オリコンで初登場第2位を記録しています。
前作から連続で第1位を取る事はできなかったものの、セールス枚数では前作を上回る大ヒットとなっています。
日本のファンは、変わらずに彼のテクニカルなギターを高く評価していることがわかりますね。
時代の変遷に関わらず、義理堅い国民として、僕もうれしいです。
世界的に見た売上は少なくなってますが、HM/HRファンの間では、なかなか高評価を受けたアルバムとはなっています。
僕も、このアルバムでは彼のコンポーザーとしての才能も十分に発揮されており、歌モノバンドのパワーをしっかり封じ込められてると思います。
単に独りよがりのギタリストではなく、いい曲を書ける、アーティストとしての魅力をふんだんに感じられますね。
楽曲もバラエティに富んでおり、イングヴェイの音楽性の懐の深さも味わえます。
加えて、このアルバムの質を挙げた要因の一つは、イングヴェイ史上5人目のヴォーカル、マイク・ヴェセーラの魅力だと思ってます。
これまでの、どちらかというと線の細いハイトーンヴォーカリストとは違って、低音から高音域に至るまでパワフルにアグレッシヴに歌い上げるマイクの力量がこのアルバムのクオリティを大きくアップしているのではないでしょうか。
マイクのハードロックヴォーカリストとしての力量と、イングヴェイのコンポーザーとしての才能の融合が、傑作アルバムになった最大の要因と僕は考えています。
そして、当然ながら、イングヴェイのギタリストとしての力量もさらにこのアルバムをボトムアップしてます。
事故の後遺症を取り除く手術により、さらに流麗で美しく高速なプレイを手に入れてます。
ギターリフのアイディアも豊富ですし、ソロでの滑らかさも非常にクオリティが高いです。
長尺のソロプレイも含まれますが、この時期のプレイは非常に展開も構成も質が高いですね。
後の、手癖で延々と弾きまくる無意味なロングプレイとは一線を画しています。
最高峰のプレイをたっぷりと披露していると僕には思えます。
というわけで、僕は、このアルバムこそイングヴェイの最高傑作だと思ってます。
捨て曲無しの全12曲(おまけのアレは除くw)は、バラエティに富みながらも見事にアルバムとしてのまとまりも見られます。
マイクのヴォーカルには賛否があるとは言え、史上最もグルーヴ感たっぷりのパワフルなアルバムになっていると思います。
個人的にはイングヴェイのベストアルバムとしてお勧めしたい傑作アルバムと確信しております。
チャート、セールス資料
1994年リリース
アーティスト:YNGWIE MALMSTEEN(イングヴェイ・マルムスティーン)
7thアルバム、THE SEVENTH SIGN(セヴンス・サイン)
オリコンチャート第2位
ヴォーカル:Michael Vescera(マイク・ヴェセーラ)
レコード屋(死語)で流れていたイングヴェイのファーストを衝動買いしたのが僕のイングヴェイとの初めての出会い。
凄い衝撃で、アルカトラス・スティーラーまで遡って、そりゃ聞きたおしましたよ。
初期のイングヴェイは単なる早弾きだけでなくメロディアスなフレーズも多々ありすばらしかったですねぇ。
そんなイングヴェイも私が本当に好きだったのはサードのトリロジーまで。
アルバムを購入したのはこのTHE SEVENTH SIGNまで。
車の事故で指の傷は癒えましたが、他に無くした物があったのでしょうか?。
この後のアルバムも聞きましたが、繰り返し聴くのはECLIPSEまでかな。
紹介してあるのがこのアルバムまで、なおかつサイト主さんは、エレキギターを弾かれるとか。なんかかぶりますねぇ。
私も弾いていたんですよ。当然イングヴェイをはじめてとしてLAメタルのギターなんてほとんど弾けませんでしたが。だいたい半音q(゚д゚ )↓sage↓チューニングがうざい。
半年ぐらい前に、もう一回弾こうと思ってギターリペアしてマルチエフェクターも買いなおしたんですが投機・投資に目覚めてしまって結局また放置状態。
どうも聞く耳は肥えているが演奏は才能がないみたい。
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ。
satosi4989様、コメントありがとうございます。
僕が初めてイングヴェイに衝撃を受けたのは、1998年のエレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調『新世紀』なので、だいぶ遅いですよね。
それから、アルカトラスや1stアルバムなどにさかのぼり、順番に聴いていきました。
satosi4989さんもエレキギターを弾かれるということで、やっぱりギタリストとしてあの速弾きは絶対挑戦してみたい魅力をもってましたよね。
僕はイングヴェイ奏法のDVDなども購入して、2弦スウィープから始めて彼の奏法を必死で真似しようとしましたね。
でも、彼のデモ映像を見てる時間の方が、弾いてる時間より長かったかもしれませんw
それだけ彼のプレイはすさまじく、あこがれましたね。
結局、当時は、イングヴェイモデルのストラトキャスターを買いましたよ。
半音下げ専用にしてました。(いちいちチューニングを変えるのはめんどいですよねw)
そして、オーケストラとの共演のときに使ってたアンプがFender社のRoc Pro1000と知ると、Roc Pro700(1000は高くて買えなかったですw)を買ったり、DODのエフェクターのOverdrive Preamp 250を買ったりと、完全にはまってました。
で、結局、「なんちゃってファー・ビヨンド・ザ・サン」が弾けたくらいで、僕も才能がなかったようですww
アルバムも、今はちょっと時間がなくてセヴンス・サインで止まってますが、この後も記事にしていこうとは思ってます。
でも、アルバムのピークは、僕にとってはやっぱりこのセヴンス・サインかな、って気がしてますね。(新世紀は傑作だと思ってます。)
うまく弾けなかったですが、なんか楽しい時代でしたよね。
思い出が幾らかでも共有できてうれしかったです。
どうもありがとうございました。