サミー最後の咆哮 VAN HALEN - BALANCE(バランス)
前作からの流れ
1991年リリースのVAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)の9thスタジオアルバム、FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE(邦題:F@U#C%K)はビルボード誌アルバムチャート初登場No.1で3週連続No.1を記録しました。
そしてアメリカでは300万枚のセールスを記録しています。
これで、SAMMY HAGAR(サミー・ヘイガー)加入後、3作すべてがNo.1を達成したことになります。
そして、このアルバムでグラミー賞のBest Hard Rock Performance(最優秀ハード・ロック・パフォーマンス賞)を見事受賞しています。
ちょうど、グランジが台頭してきた中でしたが、次々と淘汰されていったハードロックバンドの中で、立派に奮闘しています。
アルバム F@U#C%K リリースに伴うツアーも好評で、1993には初のライヴアルバムとなる、Live: Right Here, Right Now(ライヴ:ライト・ヒア、ライト・ナウ)をリリース。
2枚組のこのライヴは、ビルボード誌アルバムチャートで第5位、アメリカで200万枚を売上げています。
さすがライヴバンド、と唸らせてくれる圧倒的なパフォーマンスを収録していると思います。
当然ながらサミー加入後のアルバムからのセレクトがほとんどなので、古参のファンには物足りないと思われますが、やはり3連続No.1を獲得したアルバムからの楽曲は名曲ぞろいで僕は大満足でしたね。
あと、サミーのソロ作品からも数曲プレイされていて、サミーに気を遣ってる感もありますw
ライヴも盛況に終わり、再び次の作品に取り掛かるわけですが、時代はさらにグランジ全盛の様相を呈していきます。
そんな中で、多くのハードロックバンドが時代に合わせたり、合わせなかったりで、姿を消していきます。
ヴァン・ヘイレンは、5150スタジオで約3週間、毎日8時間の新作のレコーディングを行なっていきます。
今回は、なんとあのヒット請負人のプロデューサー、Bruce Fairbairn(ブルース・フェアバーン)にプロデュースを依頼しています。
この辺に、バンドの苦悩が見えるような気がします。
やはり時代に合わせてどの方向性で行くべきか迷っていたのではないでしょうか。
そこで、ヒットアルバム量産のプロデューサーを選んだと思われます。
それに加えて、このころにはサミーと、Edward Van Halen(エドワード・ヴァン・ヘイレン、通称エディ)、Alex Van Halen(アレックス・ヴァン・ヘイレン)の兄弟との不仲説もささやかれていきます。
また、その不仲がベースのMichael Anthony(マイケル・アンソニー)も巻き込んで、バンド内に大きな亀裂が生じ始めていました。
唯一、良かった点と言えば、エディが禁酒した、ということでしょうか。
これまでキャリアのほとんどでアルコールを飲まずにいられなかったエディでしたが、しらふでレコーディングしたのです。
リラックスするためにアルコールに頼ってきた人生でしたが、やはりクリアな状態でのプレイはアルバムの質を高めるのに貢献したのではないかと思われます。
そうして、ついにアルバムは完成します。
では今日は、1995年リリースのVAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)の10thスタジオアルバム、BALANCE(バランス)をご紹介したいと思います。
BALANCE(バランス)の楽曲紹介
オープニングを飾るのは、THE SEVENTH SEAL(セヴンス・シール)。
お経のような宗教的な雰囲気のイントロから始まる、堂々たるハードロックチューンです。
重々しい雰囲気は、やはり時代の影響を受けたものなのかもしれません。
それでも、ヘヴィなギターリフの生み出す空気感はやはりエディならではの音になっていますね。
キラキラしたストロークも、やはりエディの音です。
また、マイケルのグルーヴィーなベースも響き渡ってます。
間奏は、新たな彼の音紹介、という感じで、ソロメロディはほとんどないという、新たな側面を見せています。
ギターソロはありませんが、それでも、楽曲中にエディの音が満ち満ちていて、ヴァン・ヘイレンらしい作品になっています。
ヴァン・ヘイレン健在をはっきりと示した名曲と思います。
この曲は恐らくプロモ用にシングルカットされ、ビルボード誌Mainstream Rockチャートで第36位を記録しています。
2曲目は、CAN’T STOP LOVIN’ YOU(キャント・ストップ・ラヴィン・ユー)。
前曲のヘヴィ&ダークを打ち消すかのような爽やかな名曲登場です。
イントロのクリーントーンのギターによるストロークが美しすぎます。
ha!!から始まるサミーのヴォーカルも最高です。
これはまさにデイヴには出せない歌メロですね。
とにかく歌メロが美しく優しすぎて、サミーの低音から高音までが超マッチしてます。
エディのギタープレイは基本クリーントーン中心で、この美しいポップソングを彩っています。
そんな中でも、タッピングハーモニクス、ヴァイオリン奏法、ピックスクラッチなどなど楽曲を見事に装飾しています。
ギターソロは短くコンパクトで、あくまでも楽曲の引き立て役に回ってます。
この曲が出来たのは、プロデューサーのブルース・フェアバーンがアルバムに入れるためのポップ色の強い曲を求めたことがきっかけだったようです。
これまでもヒット性の強い楽曲を入れることで大ヒットアルバムを生み出してきた、彼のいつもどおりの戦略ですね。
そして、この曲は通常通りバンド4人で作った曲ですが、Ray Charles(レイ・チャールズ)の1962年のNo.1ソング、I Can’t Stop Loving You(愛さずにいられない)へのオマージュとなっています。
歌詞の中にもラスト辺りで、“Hey Ray, what you said is true…”(レイ、あんたの言ったことは正しいよ)とありますが、そのレイとはレイ・チャールズのことです。
永遠の愛と友情について歌ったこの歌は、彼等の歴史上かなりハイレヴェルな楽曲になったと思います。
この曲はアルバムの2ndシングルとしてカットされ、シングルチャートで第30位、Mainstream Rockチャートで第2位を記録しています。
もし、先行シングルで出してたら、かなりの大ヒットになったのではないかと個人的には思います。
3曲目は、DON’T TELL ME (WHAT LOVE CAN DO)(ドント・テル・ミー)。
爽やかな楽曲から再びダークな楽曲に転じます。
これはかなり重々しい曲ですね。
サミーの怒りのこもった咆哮が響き渡っています。
愛の力について歌った歌で、力を与える内容もありつつも、同時に愛の無力さに関しても歌われています。
内容的には、この前年の1994年に死んだNirvana(ニルヴァーナ)のKurt Cobain(カート・コバーン)についても意識されているようです。
ショットガンで自殺したカートでしたが、周りの助けがあれば救われたかもしれない、愛にはその力があるのかもしれない、と暗に歌っています。
結局のところ、この曲は愛と希望について歌った歌になっています。
グランジ旋風を吹き荒れさせた代表の一人であるカートについて歌う旧世代のバンドのヴァン・ヘイレン。
特にカートの死後、音楽業界はしばらく死んだような自粛モードになっていましたからね。
そうした時代に一石を投じる歌になっている気がします。
時代の交錯する中で、かなり踏み込んだ重い内容の歌になりました。
内容がヘヴィであると同時に、演奏もかなりヘヴィですね。
イントロの、ザクザク刻むブリッジミュートをさらにゴリゴリに削ったようなリフが、重々しい雰囲気を演出しています。
ヘヴィ&ダークな中にもサビではメジャーキーに変わり、かすかに希望が差し込むようなふうに聞こえるのが絶妙ですね。
ギターソロも、非常に渋くかっこいいものになっています。
バンドの表現力の力量を知らしめる、優れた曲だと思います。
この曲は先行シングルとしてリリースされ、Mainstream Rockチャートで3週連続No.1になっています。
4曲目は、AMSTERDAM(アムステルダム)。
アムステルダムはエディ&アレックス兄弟の出生国、オランダの首都です。
サミーがそこへ旅行したときの印象を歌詞に盛り込んだようです。
ヴァン・ヘイレンの気楽に楽しめる系の楽曲です。
とはいえ、エディのギタープレイが、非常に冴えていますね。
サミーのヴォーカルにいちいち絡んでいくオブリ、ブリッジも存在感があふれています。
間奏のギターソロは非常にかっこよいです。
アーミング、ハーモニクス、ブラッシングなどを織り交ぜながら長尺のソロを展開していきます。
ギタープレイが際立つ、これまたいい曲ですね。
この曲はラジオオンエア用にカットされ、Mainstream Rockチャートで第9位を記録しています。
5曲目は、BIG FAT MONEY(ビッグ・ファット・マネー)。
疾走系のロックンロールです。
早口でまくし立てるサミーと、バックを固めるプレイヤー陣のせめぎあいが楽しめる、バンド感たっぷりの楽曲になってます。
ストレートなロックと思いきや、ギターソロではまさかのエディによるジャズっぽいソロプレイで意表をつかれます。
中盤の鍵盤の連打によってオールドロックンロールの雰囲気もあり、痛快なノリを楽しめます。
小銭の回転音がした後は、ギターの弦をいじってるような音が続きます。
エディが天才過ぎるのか、この部分の意味が僕にはわかりませんw
6曲目は、STRUNG OUT(ストラング・アウト)。
前曲の弦いじりの音の続きで、そこにシンセっぽいサウンドが加わります。
ノイジーな音だけのインストゥルメンタル!?です。
インタールード的に存在するのだろうと思われるのですが、凡人の僕にはこのパートの存在意義がいまひとつわかりかねますw
7曲目は、NOT ENOUGH(ノット・イナフ)。
エディのピアノで始まる本格派のパワーバラードです。
やっぱりこういうのを歌わせると、サミーはいいですね。
絶対にデイヴではありえない曲です。はい。
バックのコーラスが聖歌隊のような高尚な雰囲気を醸しだしています。
このコーラスには、TOTOのSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)が参加しています。
エディのギターソロも、たっぷりとメロディアスに奏で上げています。
変態テクもいいですが、こういう王道のメロディアスソロもやはり当然のように上手いです。
バンドの奥深さも感じられる、優れたバラードとなっています。
この曲は3rdシングルとしてカットされ、シングルチャート第97位、Mainstream Rockチャートで第27位を記録しています。
8曲目は、AFTERSHOCK(アフターショック)。
ここで再びダーク&ヘヴィな雰囲気へ。
イントロの、アルペジオとブリッジミュートからの歪んだ実音への変化が非常にかっこよいです。
ヴァン・ヘイレンらしいハードロックに、時代のダークなエッセンスが加わりいい塩梅にバランスが取れています。
1つ目の短いギターソロで、雰囲気が一転して明るくなるところが印象的です。
そして2つ目のソロでは、自在にプレイしまくってます。
タッピングの混ぜ方が、やはりエディならではのオリジナル感がたっぷり感じられます。
そしてアウトロあたりの最後のソロも、名演と思います。
タッピング、ハミングバード奏法など、お得意のプレイをうまくミックスして華麗なソロでエンディングへ向かいます。
ギターオリエンティッドな楽曲で、とてもギタープレイが印象的な一曲です。
9曲目は、DOIN’ TIME(ドゥーイン・タイム)。
ここで、ドラマーアレックスによるソロインストゥルメンタルタイムです。
ていうか、アルバムでこれがいるかな?って思ってしまいます。
さっきのストラング・アウトと同じくインタールード的に挟んであるのかとは思いますが、なんか間が空いてしまって僕の好みではありません。
こういうのは、ライヴのときに思いっきりやってくれたらいいのではないでしょうか。
10曲目は、BALUCHITHERIUM(バルチテリウム)。
ユーラシアにかつて生息していた史上最大の陸生哺乳類の一つをモチーフにしたインストゥルメンタルです。
これはいいですね。
単に独りよがりではなく、バンドの演奏になってますし、なんと言ってもメロディアスです。
古代の土地を闊歩していた、大きな動物のイメージが沸く、優れたインストではないでしょうか。
この曲では、テクニックというより、メロディと音色で勝負しているように感じられます。
やはり彼の指から紡ぎだされるギターの音色は太くて艶があって魅力たっぷりですね。
バンドの一体感があふれていて、非常に優れた出来になっていますが、そのため余計にサミーはどう思ったかが気になりますね。
サミー抜きの3人での名演ですから、もしかしたら面白くなかったかもしれません。
ロックインストとしては非常によく出来ていると僕は感じます。
11曲目は、TAKE ME BACK (DéJà VU)(テイク・ミー・バック)。
アコギを弾かせても、当然ながらエディは素晴らしいですね。
単なるストロークに終わることなく、ちまちまとさまざまな音でキラキラと彩っています。
サビ裏の重めのブラッシングがとても効果的ですね。
ギターソロでは、スライドギターのような音色をささやかに披露しています。
こんな爽やかな楽曲も、やはりサミーは上手く歌いこなしています。
これも佳曲と思っています。
アルバムラストの12曲目は、FEELIN’(フィーリン)。
6分半に及ぶドラマティックな展開を見せる楽曲です。
静かなクリーントーンのアルペジオと共にゆったりと始まっていきます。
サミーも抑え気味のヴォーカルで静かに歌い始めます。
コーラスが入り、少しづつ音に厚みが加わっていき、ギターリフとともにハードなバンドサウンドが加わりサビへ展開していきます。
サビのサミーの熱唱はいいですね。
そして間奏では一気にスピードアップ。
疾走するバンドサウンドをバックに、エディの魂のこもったプレイが響きます。
トレードマークのタッピングを絶妙に織り交ぜながら、勢いあふれる疾走メロディを軽やかに奏でていきます。
最後はサビの繰り返しとなりますが、エンディングに向けてサミーの熱い咆哮により盛り上がりを増していきます。
そして、再びクリーンのアルペジオで、安らかな終焉となります。
静と動の入れ替わる優れた展開で、ドラマティックにアルバムはエンディングを迎えます。
日本盤のみ13曲目に、CROSSING OVER(クロッシング・オーヴァー)が収められています。
LチャンネルとRチャンネルとで別音源(デモと新録)を合わせて作られた、実験的な曲になってます。
いまひとつ、その良さが僕にはわかりません。
ないならないでもいいのかも、と思ってしまいますw
まとめとおすすめポイント
1995年リリースのVAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)の10thスタジオアルバム、BALANCE(バランス)はビルボード誌アルバムチャートでNo.1、アメリカで300万枚を売上げました。
これでサミー加入後、連続で4枚目のNo.1アルバムとなりました。
この時期の状況についてサミーは後に、
「グランジ勢力に打ち負かされていなかったのは俺たちだけだったんだ。他のヘア・メタルの連中はみんなクソを垂れてたが、ヴァン・ヘイレンだけは違った。アルバム『バランス』も1位を獲ったし、ツアーのチケットも完売した。俺たちはグランジ・バンドの勢力に対して屈せずに持ちこたえていた唯一のバンドだったんだ。」
と語ったことがNME JAPANの記事に書かれています。
90年代初頭から起こったグランジなどのオルタナ旋風は、音楽市場を嵐のように一新しています。
その嵐の中で、数多くの70~80年代からのバンドが駆逐されていく中でのこのアルバムの成績は、確かに立派なものだと思いますね。
もちろん、周りの環境から何も影響を受けていないわけではありません。
アルバム中、ちょいちょい見られるダーク&ヘヴィな雰囲気はやはり当時のシーンから少なからず影響されていることの証とも言えるでしょう。
とはいえ、この作品は完全にその影響力に屈することなく、彼等の音楽性を追求した作品となっています。
特に、エディがしらふで臨んだ甲斐もあって、このアルバムや、その後のツアーで非常にクリアなプレイをするようになっています。
これは、ギターオリエンティッドなアルバムとして引き続き最高峰のものを生み出すことにつながっていると思えます。
また、楽曲のバラエティも、多少はシーンに引っ張られているところがあるとはいえ、センスのよいバラードやポップなハードロックも収められており、いい曲が詰まっていると感じられますね。
そこはサミーの熱唱によるものでもありますし、アレックス、アンソニーのリズム隊による完璧なグルーヴ感によるものでしょう。
バンドとして、成熟を見せたアルバムとも思えます。
ただ、一つ個人的に難点を言うとすれば、インストが3曲収められてますが、そのうち2曲はアルバムにはいらなかったのでは、というものです。
バルチテリウムは非常にバンドとしてかっこよいですが、ストラング・アウトとドゥーイン・タイムはインタールード的に使われており、申し訳ないですが余計だった気がしてます。
この2曲のため、ちょっとアルバム全体のまとまり感がそがれてしまったと思うのは僕だけでしょうか。
そうは言っても、これまでどおり、高品質な楽曲、プレイがたっぷり収められているこのアルバムはなかなかの名作と思います。
このアルバムを最後に、サミー・ヘイガーはバンドを脱退しています。
サミー期のヴァン・ヘイレンは、やはり彼のヴォーカル無くしては存在し得ない楽曲が目白押しです。
キャント・ストップ・ラヴィン・ユーのような爽やかさ、ドント・テル・ミーやフィーリンなどの熱い咆哮は、彼だからこその楽曲と思いますね。
このアルバムが最後となるのは非常に残念でした。
とはいえ、ここまで4作連続で、新たなヴァン・ヘイレンを生み出し、素晴らしい楽曲を残してくれたことには感謝したいですね。
サミーの最後の咆哮の収められたこのアルバムも、やはり彼等の代表作の一つと言っても過言ではないでしょう。
チャート、セールス資料
1995年リリース
アーティスト:VAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)
10thアルバム、BALANCE(バランス)
ビルボード誌アルバムチャートNo.1 アメリカで300万枚のセールス
1stシングル DON’T TELL ME (WHAT LOVE CAN DO)(ドント・テル・ミー) ビルボード誌Mainstream Rockチャート3週連続No.1
2ndシングル CAN’T STOP LOVIN’ YOU(キャント・ストップ・ラヴィン・ユー) シングルチャート第30位、Mainstream Rockチャート第2位
3rdシングル NOT ENOUGH(ノット・イナフ) シングルチャート第97位、Mainstream Rockチャート第27位
4thシングル AMSTERDAM(アムステルダム) Mainstream Rockチャート第9位
順不明 THE SEVENTH SEAL(セヴンス・シール) Mainstream Rockチャート第36位
VAN HALENをリアルで聞いていました。
高校生の時にファースト(邦題 炎の導火線でしたっけ)を聞いたときは、結構エレキ・ギターを引いていまして、ライトハンド奏法は衝撃的でした。
大学生ぐらいの時でしたっけ、MTVブームがすごくて1984のJUMPなんかはすごく映像がきれいで、みんな楽しそうに演奏しているのが印象的でした。
しかしながら、そこからボーカルが交代しちゃうわけです。
「5150」「OU812」と聞きましたが、当時の僕には、どこがいいのかさっぱりわからず、VAN HALENからは遠ざかっていきました。
今を思えば視野が狭いといいますか、自分好みのハードロック(当時はこの言い方でいいのかな)以外は聞く耳持たぬという感じだったんでしょう。
そんな、私も年をとると段々丸くなる(多少)と少し音楽にたいする視野が広くなっていくんですが、VAN HALENもサミーヘイガーになってからのアルバムも聞き直し、バランスもちょくちょく聞いていました。
まあ、今も聞きながらこの文章を書いているんですが、やっぱり昔のギターの音のほうが好みかなぁ。ちと、ディレイやリバーブがきついかなぁ。
ボーカルも上手いし、そつがないといいますか、優等生的といいますか、ああやっぱり僕はひねくれているのかも。
だらだら駄文失礼しました。(汗)
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
僕は中3の時のジャンプがヴァン・ヘイレンの初体験です。
それから後にさかのぼって炎の導火線も聞いたのですが、やはりあれは衝撃的でしたよね。
あれをリアルタイムで経験できたって、素晴らしい経験をされてると思います。
うらやましい限りです。
デイヴとサミーのどっちがいいかってのは、もはや論じる必要はないと思いますね。
どっちもそれぞれに良さがありますから。
僕はアイドルで言えば、DD(誰でも大好き)の属性を持ってますので、デイヴ時代もサミー時代も、あと、ゲイリー作品もそれぞれに好きです。
ギターの音で言えば、やはり時代とともに劇的に機材が進化を遂げていったので、音の違いが分かりにくくなったような気がしますね。
bloodstoneさんの言われるように、逆に昔のギターの音のほうが、ギタリストの個性が出てたようにも感じられます。
そういう観点で言えば、やはりあの一発録りだったと言われるファーストの音はすさまじくかっこよかったと思いますね。
シンプルな中でのエディの個性あふれるテクニック、見事に輝いていたと思います。
駄文とは思いませんよ。
当時の思い出を共有できてうれしいです。
またコメントお待ちしています。
ありがとうございました。