Poppin’ Party が武道館ライヴで披露した、7thシングルTime Lapseのライヴをレビュー
バンドリ!運営は最高です。
2017年9月20日にPoppin’Party(通称:ポピパ)の7枚目のシングルTime Lapseがリリースされました。
カップリングには「八月のif」、「夏のドーン!」が収められ、全3曲はポピパ史上、もっともバラエティに富み、力の入ったシングルになったといっても過言ではない、と僕は考えています。
この7thシングルTime Lapseに関しては、別記事「バンドリ! Vol.21 Poppin’ Party 7thシングル Time Lapse c/w 八月のif / 夏のドーン!」で熱く語っていますので、そちらを読んで下さればうれしく思います。
この曲は武道館での4thライヴに向けて作られており、そこで初お披露目されたようです。
そして、今回、公式You Tubeチャンネル、「バンドリちゃんねる☆」ではなんと、このTime Lapseの武道館でのライヴ映像が、フルバージョンで公開されたのです。
これには高評価が続出で、公開三日で21万再生を越える勢いで多くの方に視聴されています。
コメントでも、運営が“神”のように高い評価を受けております。
確かにこれまでも、ポピパやロゼリアの過去ライヴからのライヴシーンを一曲フルで公開してきて、多くの視聴者を集めています。
これは非常に効果的な宣伝だと思いますね。
運営の太っ腹には、非常に好感が持てます。
僕も見ましたが、もうそのクオリティには唖然とさせられ、感動すら覚えました。
今日は、この『BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館』で披露された、Time Lapseを、いつものように在宅バンドリーマーとして実況解説したいと思います。
Time Lapseのライヴ(4thライヴ in 武道館)を見てみる(from バンドリちゃんねる☆)
恐らく曲紹介ではバンドリーマーさんたちの歓声が大きく高まったであろうと思われるが、その歓声がおさまりかける前に、あのポピパ5人によるコーラスでのイントロスタート。
一気に、静まり返って聴き入るバンドリーマーたち。
“陽が落ちて 歌声は星となり 流れだす Time Lapse そう 感じ続ける♪”
5人の美しいコーラスが武道館に響き渡ってます。
もう、神々しい、という言葉はこのためにあるのではないでしょうか。
恐らく大橋さんがハモリのパートを歌ってますので、見事なハーモニーにいきなり圧倒されます。
その余韻に浸る間もなく、大塚さんのあの切り裂くようなロックギターのフレーズが。
見事にあのCDの音を再現しています、大塚さんかっこよすぎます。
そしてドラムや他の楽器が入ってきて、熱いロックチューンがスタート、バンドリーマーさんも一気に大声でついていきます。
“oh oh…”
このシンガロングパートは、愛美さんが右手を、伊藤さんが左手を突き上げ、武道館全体を煽っています。
それに呼応する、武道館を埋め尽くすバンドリーマー。
このシーンだけで、胸が熱くなりますよ、まったく。
Aメロではドラムがこれまでにはなかったようなリズムを刻んでいます。
しかし、大橋さんは見事にリズムよく叩ききっていますね。
そして、そのリズムにのって大人っぽく、色っぽく歌い上げる愛美さん。
CDで聞かせてくれたあの艶のある歌い方、ライヴでも見事に再現しています。
Aメロ、A’メロでは、ギターは大塚さんに任せて、体をいっぱいに使って歌い上げています。
サビでは、5人がしっかり楽器を演奏しながら熱く歌っています。
映像的には、ドラムを叩きながらの大橋さんが一番歌っているところを抜かれてますが、伊藤さん、大塚さん、西本さんももちろん演奏を決めながら声を出していますね。
そして、やはりポピパの特徴である、笑顔で楽しい、という雰囲気は見事に表れています。
サイドギターを弾きながら歌う愛美さんを初めとして、全員がしっかり笑顔でプレイしています。
こんなに楽しそうな演奏は、見ているバンドリーマー、在宅バンドリーマーを幸福に、笑顔にしますね。
2回目のサビのあと、楽曲は少しスローダウンして、楽器プレイコーナーへ。
この雰囲気の変化を付けられるところもバンドの魅力ですが、その辺もうまくかっこよく再現していますね。
その間に、西本さんもベースソロをかっこよく決めて存在感をアピールしています。
そして、ギターソロが始まると同時に再び楽曲はスピードアップ、疾走感を取り戻す感じのアレンジが非常に爽快です。
ギターソロのメインは、3連符の連続のフレーズですが、BPM192ほどの曲なので、結構な速弾きになっています。
しかし、大塚さん、見事にプレイして見せてくれました。
そしてサビ前では西本さんが得意のオーバーハンドのハーモニクスをしっかり決めています。
最後のサビとシンガロングが終わると、最初の大塚さんのギターフレーズがかっこよく決まり、ラストのコーラスへ。
陽が落ちて 歌声は星となり 流れだす Time Lapse そう 感じ続ける♪
最後もばっちし、美しいコーラスを決めて、愛美さんの一言、“Thank you”で、楽曲は終了。
バンドリーマーたちの大きな歓声で武道館は包まれました。
メンバーへの一言
まず、愛美さん。
いやいや、CDで見せたあの色っぽい声、どこまで再現できるかと思ってましたが、見事ですね。
声優さんって、声で演じるのがお仕事なわけですが、声優魂をぶち込んでくれたと思います。
香澄になりきった上で、そこからさらに色っぽい声質への演技なので、非常に大変だったと思います。
彼女は声優アーティストとして、「LOVE」というアルバムも出していて、それも聞いていますが、このバンドリ!関係の楽曲は全く声の出し方が違いますね。
香澄、というキャラクターとして見事な演技、歌唱だと思います。
あと、今回はギターはサビでしか弾いていないようですが、(大塚さんがしっかりメインギターとして頑張っている)それ以外のところでの、パフォーマンスも素晴らしかったです。
シンガロングでのこぶしを突き上げての煽りだけでなく、歌詞に合わせて振り付けも色っぽく艶っぽく、武道館の全方位からの視線に耐えうるいいステージングだったと思います。
ポピパの中心人物として、見事にバンドを引っ張っていました。
次に大塚さん。
この曲のCDを聴いて、どこまで大塚さんが再現できるのだろうと、正直不安要素がある、と感じていました。
やはり、ロックテイストあふれるギターリフのかっこよさ、またギターソロでのかなりの速弾きなど、ちょっと心配でした。
しかし、彼女は見事にやってのけてましたね。
あの太い音色のギターリフと、ビブラート、しっかりかっこよく決めていましたし、曲全体で安定してその音色を奏でてました。
また、ギターソロも、しっかり練習してきたんだろうな、というのが十分に伝わるいいプレイだったと思います。
全体として、激しいステージングは健在で、長い髪を振り乱しながらギタリストとしての存在をアピールしていましたね。
でも、カメラから抜かれるときは笑顔のサービスもあり、かっこいいけど、やはり楽しいバンドの良さもしっかり伝わってきました。
やはり、ポピパはギタリストが二人いるのは強みですね。
リードギターとして、腕を磨いている大塚さんの存在によって、よりバンドらしくかっこよさが際立ってきてると思います。
そして西本さん。
今回は3rdライヴまでで見せていた長い黒髪をばっさり切って、牛込りみのキャラクターに外見も寄せてきたところは注目ですね。
結構、この見た目は、まさに牛込ちゃんにぴったりで非常にいい感じに思えますが、皆様いかがでしょうか。
ベースマガジン4月号のインタビューで、武道館への意気込みについて西本さん、こう言っています。
これまで教わってきたパフォーマンスも技術も、余すことなく全部出し切れたらなって思います。
曲のフレーズも全部CDどおりに出来るようにしてくるので、フレーズまでしっかり聴いていただけたら・・・と言っておきます。
それで自分を追いつめて頑張ろうかなって(笑)
これほど気合を入れて武道館に臨んでいるということがうかがい知れます。
ちょっと僕もCDどおりか検証するとこまではできなくて申し訳ありませんが、楽曲にしっかりあったベースプレイを披露していることは間違いありません。
彼女も飛んだり跳ねたり、体全体を使ってプレイするタイプなので、とてもいいステージングが出来てると思いますね。
コーラスにもしっかり参加しながら、ベースでバンドを支えています。
Aメロで、ドラムが跳ねたリズムを叩いているときは、ベースパートが休みになってますが、その後A’メロで疾走感を取り戻すところからのベースの入りがとてもかっこいいです。
やっぱりベースの支えって、バンドにとって重要だな、って痛感できるパートになっていますね。
途中、ハーモニクスを入れたり、ソロ的なメロディも奏でたりと、さすがに西本さん安定してます。
少し前に練習のしすぎで腱鞘炎になって右手を封印しておられたので、かなり心配でしたが、完璧に仕上げてこられて安心しました。
それから大橋さん。
彼女のドラムの安定感も、西本さんのベースと共にポピパサウンドの要となっているのは言うまでもありません。
3rdライヴで、練習不足なのか、はたまたロゼリアのプレイに圧倒されたのか、ところどころパフォーマンスに曇りが感じられる部分が若干ではありますが見受けられましたが、今回のこの曲に関して言わせてもらうと、見事に乗り切ったな、と強く感じます。
この曲がBPM192と速いのは、ドラマーとして大変なのは言うまでもありませんが、いろいろ新しいリズムが楽曲に加わっていますね。
今までとは違う、慣れないリズムだったと思いますが、しっかり形にしてきたと思います。
また、この曲ではかなりヴォーカルパートも任せられながらの演奏になっています。
特にハモリは彼女の担当のようで、ドラムを叩きながらのかなりの難易度だったのではと思います。
しかし、見事に決めてくれましたね。
印象的なのは、とても笑顔が多かったこと。
そこは大橋さんのドラムパフォーマンスの1番大事なとこだと思います。
彼女も3rdライヴから、かなりな飛躍を遂げたのでは、と感じさせられる安心できるプレイでした。
そして最後は伊藤さん。
AbemaTVで放送された、「Poppin’Party武道館への軌跡」では、本番近くなっても演奏がうまくいかないため涙する伊藤さんの様子が写されてました。
やっぱりこのプロジェクト加入からキーボードを始めた、全くの初心者だ、ということもあるでしょうし、それ以上に練習時間が十分にとれなかったのではないでしょうか。
武道館の約1ヵ月後には、少女☆歌劇 レヴュースタァライトというミュージカルへの出演も予定されており、当然ながらそちらの練習もやっていってたはずです。
ただでさえ忙しいとされる声優さんが、これほど大きなステージを二つもほぼ同時にこなすってかなり無謀な気がしますね。
3rdライヴのときに、武道館でのライヴが決定したあとで、うれしくて号泣した伊藤さんのことですから、十分に時間が取れなくてうまくできない、というのは相当に辛かったのではないでしょうか。
いうても、武道館のちょっと前に21歳になったばかりの若手声優なのですから。
でも、このTIME LAPSEを見る限り、しっかり吹っ切れてやるべきことをやりきった感があります。
右手プレイのとこでは左手を突き上げ、両手が空いているときは両手を大きく使って歌詞にあわせた振り付けをやっています。
コーラスにもしっかり参加しながら、伊藤さんのもう一つの役割、観客を盛り上げる、という点でしっかり役目を果たしていたと思いますね。
彩沙ちゃん、よくやった、とおじさんが誉めてあげたいと思います。
まとめ
いや、僕はこの曲のレビューをしましたが、(バンドリ! Vol.21 Poppin’ Party 7thシングル Time Lapse c/w 八月のif / 夏のドーン!)、そこで、この曲をポピパがどのように武道館で披露しただろうかというのを、予測交じりで語っています。
そして、こうして、実際にその時の映像を見てみますと、それは僕の予想をはるかに超えたものでした。
いやいや、ここまでやれるとはですね~。
ちょっと、まずは言葉を失いましたよ。
これはもはや、声優さんが片手間にやれるレベルではありませんね。
完全に本気で取り組んでいるに違いない、と強く感じさせられました。
そして、感動と同時にこれからの活動への期待もさらに強く高まりました。
1stライヴから2ndライヴは7ヶ月の間に、非常にクオリティが上がっているのを感じました。
しかし、2ndライヴから3rdライヴは、3ヶ月ちょっとしかなかったせいか、内容に変化があまりなく、まあ、大きなクオリティアップとまではいかなかった印象です。
もちろん、安定したバンドの魅力はありましたが、ちょっと物足りなかった気がしたのです。(こちらが期待しすぎてたのかも・・・です。)
なので、声優さんのバンドの、この辺が限界かな、というのも少し感じてしまいました。
しかし、今回4thライヴの武道館公演のうちのわずか一曲しか見てないわけですが、この仕上がりを見て、これはまだまだ伸び代は十分にあるに違いないと強烈に感じました。
こんなに素晴らしいライヴパフォーマンスを見せてくれる本気の彼女らは、もっと上を目指せるはずです。
というわけで、武道館ライヴが終わってまだ一ヶ月も経ってないのですが、早くフルで見たくてしょうがありません。
3rdライヴも商品化までに7ヶ月ほど待たされましたからね。
今回も来春くらいまで待たなきゃでしょうね。
この辺が、在宅バンドリーマーの悲劇だと思います。
しかし、また来春まで生きる希望が出来ました。
ポピパの武道館ライヴをフルで見るまでは、死んでも死にきれません。
ブシロード様、こんな気持ちで待っているバンドリーマーがいることも忘れないでくださいね。
では、それまでは、1st、2nd、3rdライヴを見て気持ちを落ち着かせることにします。
皆さん、これからもロゼリアもいいですが、ポピパを全力で応援してまいりましょう。