Poppin’ Party 武道館への道のり
Poppin’ Party 6thシングル 前へススメ!/ 夢みるSunflower
2017年5月10日、Poppin’ Party(通称:ポピパ)の両A面 6thシングル、「前へススメ! / 夢みるSunflower」がリリースされました。
これもリリースからだいぶ経ってしまってますが、7thシングルTime Lapseリリース前に、一応内容を整理しておきたいと思って、いまさらながら投稿したいと思い立った次第です。
まずは「前へススメ!」。
作詞:中村航
作曲:上松範康(Elements Garden)
編曲:藤田淳平(Elements Garden)
これはアニメと完全にリンクした内容の楽曲となっています。
アニメストーリーの後半のテーマですね。
香澄(CV:愛美さん)の挫折と、再び前へ進み出す流れで用いられた楽曲です。
もともと、ライブハウスSPACEでの出場をかけたオーディション用に練習していた曲なのだが、ちょっとしたきっかけで香澄は歌えなくなってしまいます。
何とか歌えるようにと努力しますが、本番では声が出ません。
そんな香澄がいかにこの苦境を乗り切るか、というテーマの中での楽曲です。
まあ、なんだかんだあって、ポピパメンバーの友情が香澄のプレッシャーを和らげ、再び前を進み始めることができるようになります。
その過程で、元々は香澄がメインヴォーカルを担当するはずだったこの曲、「前へススメ!」だったのですが、声の出ない香澄のためにおたえ(CV:大塚さん)が役割分担を提案。(有咲(CV:伊藤さん)も同時に思いついていたのだが、おたえに譲った)
AメロからBメロまでを4人が交代で歌い、そしてサビを香澄が歌うことになります。
これも効を奏し、再びオーディションへ参加。
ついにSPACEでの出場を勝ち取るのである。
ポピパの5人の友情が一層深まり、香澄も挫折を乗り越える、とてもいい第11話でした。
なので、この曲に関しては、確かにいい曲ではありますが、アニメを見てから聴くと、その良さは倍増すること間違いありません。
結構不評だったアニメでしたが、この香澄の挫折と復活のストーリーはとても良かったと思いますよ。(作画には問題がありましたが・・・)。
さて、楽曲に注目してみましょう。
今回もBPM180越えの高速ソングです。
今回のイントロは、爽やかなギターとピアノのアルペジオに乗せて、サビ部分を厚みのあるコーラスで歌い上げるところからスタートです。
やっぱりこの子達のコーラスはきれいですね。
そして、ピアノ先導で演奏が始まります。
ピアノも軽やかですし、ドラムも軽快にフィルインを刻んでます。
ここではギターとベースはバックに徹してます。
Aメロのヴォーカルは、りみ(CV:西本さん)からスタートです。
いわゆるアニメ声ですが、演じてしっかりとちょっと弱々しく自信無さげに歌ってます。
そこがまた魅力の一つでもあるんですけどね。
ギターのバッキングが刻み始めると同時に、おたえ(CV:大塚さん)が歌い始める。
この人の声は張りがあってとてもいいですね。
こっちは堂々と、天然クールビューティーとしてしっかり歌い上げてます。
そしてBメロは沙綾(CV:大橋さん)です。
へごちんの歌もとてもいいです。
さすがソロデビューを果たしている経験者です。
最後のパートが有咲(CV伊藤さん)。
この人の声質も非常に好きですね。
いつもコーラスでよく聴こえる、良く通る声です。
そして、ドラムの連打の後、ついに香澄(CV愛美さん)の出番です。
そうだ どんなに今がつらくたって
何もうまくいかなくたって
積み重ねたもの忘れない「前へススメ!」
全身全霊ただ前進!一心不乱に精一杯!
果てしなくても 遠くても見渡す限りに揺れる輝きが 待っている場所を
夢見ている 夢見ている
いや、この部分の愛美さんの熱唱は、グッと来ますね。
やはり、アニメを見てる者としては、あんなに落ち込んだ香澄を見るのは結構衝撃でしたし、そこから回復した流れはとても感動的でしたので、それも踏まえたうえで聴いてしまいますからね。
まさに青春感あふれる楽曲になってます。
“見渡す限りに揺れる輝きが♪”の部分の、演奏の一瞬のブレイクがドラマティックに楽曲を盛り上げてくれてます。
もう、これをライヴで見た日には、目が潤むこと間違いなし、な感動的な楽曲に仕上がっていると思います。
演奏的にはいつものポピパ節で、取り立てて目を見張るものはありませんが、逆にこれが標準で演奏できるのであれば、それはすごいことだと思います。
きっと武道館では演奏することになったに違いありません。
彼女たちがどんなプレイを見せてくれるか、僕のように武道館で参戦してないバンドリーマーの皆さんは、武道館ライヴの商品化を待ちましょう。
c/w 夢みるSunflower
今回は両A面シングル、と銘打っていますので、c/wの表記でいいのかどうかわかりませんが、もう一曲の楽曲、夢みるSunflowerをご紹介したいと思います。
夢みるSunflower
作詞:中村航
作曲・編曲:藤田淳平(Elements Garden)
今回の楽曲はアニメの最終話で、ついにライブハウスSPACEでライヴをする、という夢を果たしたときに演奏されました。
ここで、まさか新曲が来るかと、びびりました。
バンドを始めてわずか約2,3ヶ月、後半あたりはオーディション落選と香澄の精神トラブルで、曲を作る暇なんてどこにあったんでしょうか。
また、曲を作る暇があったとしても、バンドで、それをかたちにしていく練習はいつできたのでしょうか。
いや、問題ないです。
沙綾は一回聴いただけで、「STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜」のドラムを見事に叩ききった天才ですからね。
きっと、ポピパのメンバーも天才肌が揃っているのに違いありません。
まあ、このリアリティの無さは、アニメのツッコミどころとしておいておく事にして、彼女らはまたも青春感たっぷりの素晴らしい楽曲を作ったということになってます。
BPMは162ほどで、ポピパの楽曲にしては高速ではありませんが、なかなかの爽快な疾走ソングであります。
イントロは、2本のエレキによるもので、ロックらしいかっこよいものになってますね。
特にブラッシングが効果的に用いられていて、痛快です。
また、ディレイをかけた爽やかな効果音もあり、いつもどおり凝ったイントロです。
Aメロの始まるところは、キーボードメインのバッキングで、その裏に少しづつベースがメロディアスに絡まっていくところは非常にいいですね。
そして、Bメロでは、一気に全部の楽器が入ってきてバンドサウンド全開です。
当然のようにメンバーの美しいコーラスが入ってくるところも、青春感を大いにアップさせてます。
サビも、爽やかに駆け抜ける青春の雰囲気いっぱいです。
愛美さんのヴォーカルと他のメンバーのコーラスが絡み合ういつもの展開はまさに青春そのものって感じがします。
両手を広げて
高く 強く 熱く 遠く
でも(けど)たぶん まだ届かないみたい
このサビのメロディラインは非常にキャッチーで素晴らしいですね。
特に、“でも~(けど~)たぶん~♪”の部分は非常に切なさも感じられ、明るく楽しいだけでない青春の甘酸っぱさも表現されているようですごく好きですね。
エレキのブラッシングによるかっこよい間奏を経て、2番に入ります。
ここからは、キーボードがうっすらと後ろで奏でられてますね。
彩沙、出番が多いですね。
伊藤さん、コーラスもあるので、頑張りどころですね。
加えて、ディレイをかけたエレキのバッキングも楽曲を彩ってます。
大塚さん、この辺はばっちりと演奏してくれるはずです。
間奏はキーボードソロからです。
伊藤さんが軽やかに弾いてくれるでしょう。
そして、ギターソロはハイテクはありません。
ロングトーンで、柔らかいメロディを奏であげます。
きっと大塚さんは目をつぶってエモーショナルに弾いてくれることでしょう。
曲全体で、ベースもいつものように動き回ってますので、西本さんやりがいがあることでしょう。
彼女は、笑顔でコーラスもやりながら弾けるはずです。
笑顔と言えば、もう一人のリズム隊、大橋さん。
こちらも、今回ペースが遅めですので、余裕のあるプレイを披露してくれるに違いありません。
6thシングルまとめ
こうして2曲レヴューしてみましたが、今回も引き続きクオリティの高い、素敵な楽曲になっていると思います。
とりわけ、今回はアニメの本編とリンクする部分が多いので、そちらも見るならば、一層この曲たちへの愛着が強まること間違いありません。
いつものようにCDでの演奏はプロのミュージシャンです。
非常にかっこいいバンドサウンドを聴かせてくれてます。
あとは、これをポピパのメンバーがどのようにプレイしてくれるかが非常に楽しみです。
スキル的にはもはや彼女らのキャパの範囲に収まるものだと思われます。
もちろん、簡単ではないでしょうけど、彼女らが努力すれば必ず完成させることのできる楽曲のはずです。
忙しい声優生活の合間ですので、クオリティをどこまで上げてこれるかはわかりませんが、きっと武道館ではこれまでどおり見事にライヴを披露してくれたに違いありません。
現場に行けない在宅バンドリーマーの一人として、早く武道館ライヴの商品化をお願いしたいと強く願います。
その前にやっと3rdライヴが商品化になります。
待ち望んだ、今年の2月5日に開催された、「BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!」の映像作品化です。
9月20日発売のPoppin’ Partyの7thシングルTime Lapseの初回限定盤の付属ブルーレイに収められてます!
これは見逃せませんね。
6thシングルの2曲はまだ演奏されていないとは思いますが、4thの「ときめきエクスペリエンス!」と5thの「キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜」は間違いなくプレイされていると思われます。
それらの新曲披露だけでも十分に見る価値はあると思います。
また、他にもアニソンカバーコーナーでは何を披露するのかというのも非常に気になります。
さらに2ndライヴで非常にクオリティの高い演奏を見せてくれたアコースティックコーナーは3rdライヴでもプレイするのか、また、するのであればどの曲をそうするのか。
などなど、見所は満載です。
ぜひとも3rdライヴを見て彼女らの成長を確かめて温かく見守って行きましょう!