前の記事からの続きです。
前の記事は、バンドリ! Vol.31 Poppin’Party 4thライヴ前編 BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館です。
BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館の実況解説 後半
10.Time Lapse
そして、ここで新曲の先行披露です。
シングル発売前ではありますが、会場は大盛り上がりですね。
この時の映像は、すでに公式You Tubeチャンネル、「バンドリちゃんねる☆」にてアップされていて、僕は多分もう100回以上見てると思います。
それほどクオリティの高いライヴパフォーマンスでした。
そして今回、ブルーレイ画質で見ることができて幸せです。
このライヴ内容については、別記事「バンドリ! Vol.24 Poppin’ Party 7thシングル Time Lapseをライヴで見てみる(4thライヴ in 武道館)」で熱く語っていますので、読んでくださるとうれしいです。
記事でも述べてますが、僕の想像を遥かに上回るパフォーマンスが見られました。
アコースティックから、こんなにかっこいいロック曲までこなすポピパは、バンドとして新たなステージに上がったと感じられます。
とにかく、素晴らしいステージが見れて、感動しました。
11.前へススメ!
そしてここから再びアニメの流れで楽曲が進んでいきます。
まずは、第12話のオーディションで歌った楽曲、前へススメ!です。
香澄が挫折を乗り越える話の中で歌われたものなので、この演奏を聴くと目頭が熱くなりますね。
アニメの内容とリンクした、とっても熱いいい曲です。
この曲もライヴでは初披露ではないでしょうか。
全員のコーラスで始まります。
大塚さんのギターのアルペジオが、とっても安定していてきれいな始まりになってますね。
ギターソロのあと、ドヤ顔でカメラに手を向けるところが、めっちゃいいです。
歌唱ソロでも、伸びのよいヴォーカルを聴かせてくれて、とっても良いです。
また伊藤さんのキーボードが、とっても安定しているのも見所だと思いますね。
この曲ではかなりキーボードが活躍していますが、いつも以上に力強く演奏しています。
歌唱ソロのときも、弾きながら上手に歌い上げました。
最後のパートの“今日も会えるかな♪”のロングトーンは、もう、胸が熱くなってしまいます。
最高です。
西本さん、ベースはいつもどおり安定してますね。
ただ、2番の歌唱ソロパートで、ヘッドセットマイクの調子が悪いのか、何度もマイクに手をやっています。
歌は聞こえていたので、モニターとの関係かもしれません。
そのとき、右手をマイクにやっているため、ベースをはじくのが止まってしまうシーンがありました。
当然その部分ではベースの音が聞こえません。
ここまで来たら、もはや、「本当に演奏しているのか?」って言う人もいないのではないかと思いますが、確かにこのシーンは本当に演奏している証拠映像とも言えるでしょう。
ライヴなので、いろんなことがあります。
でも、西本さん、しっかり最後まで笑顔を絶やさずプレイしてくれました。
もはやプロですね。
大橋さんのドラムも、結構この曲では大変そうではありますが、しっかり練習してきたのでしょう。
落ち着いて、新しいリズムも叩ききってくれてます。
サビ裏のスネアのタッタカタッタカのリズムが、非常に難しいと語っておられましたが、プレイを見る限り何の問題もなく叩けていると思います。
あと、2番の歌唱ソロパートは、ドラムが無音なのを利用して、立ち上がって心を込めて歌っていたのがとっても印象的でした。
そして、座ると同時に軽快なリズムをたたき出します。
この人もプロですね。
そして、リーダーの愛美さん。
今回は、歌唱パートが結構他のメンバーに割り当てられているので、サイドギターの演奏のみという状態が多くなっています。
しかし、そういうときを使って、歌ってるメンバーとアイコンタクトしたり、そちらを向いて演奏したりと、とってもリーダー感が強く感じられます。
ただ、サビの自分の歌唱パートでは、力強く歌いきっておられますね。
今まで以上に、ギターヴォーカルでリーダーの愛美さんを頼もしく感じることができました。
5人とも笑顔で、全力でプレイしてくれて、この曲も非常にいいプレイになったと思っています。
12.夢みるSunflower
そして本編ラストは、アニメ第13話、つまり最終話で憧れのライヴハウス「SPACE」でついにライヴを披露出来た、夢みるSunflowerです。
この曲のイントロのギターも大塚さん、しっかり再現してますね。
そして、やはりイントロのドラムのリズムが非常に複雑ですが、大橋さんが見事に叩ききっているところが要注目ですね。
また、伊藤さんのキーボードではいつもと違う音色でしっかりプレイされてます。
この曲は、全体の雰囲気はポップスのイメージがありますが、イントロだけ見ると、非常にバンドサウンドであることに気づかされますね。
そして、ポピパはうまくそれを演奏しています。
伊藤さん、しっかりプレイしながらも合間を縫って会場を煽ってます。
背伸びしてる振り付けは、とってもキュートでした。
大塚さん2番のディレイを使ったフレーズもきれいに弾ききってますね。
そしてギターソロもメロディアスなフレーズを顔も使ってしっかり奏であげてます。
西本さんも指弾きでベースラインを自在に操ってますね。
いや、この曲もライヴでは初めて見ましたが、ポピパ、上手くなってますね。
素晴らしい出来だと思います。
なかなか充実した本編だったと思います。
アンコール1曲目 八月のif
ここでは、アニメ本編終了後に放送されたOVAの挿入歌の、八月のifが演奏されます。
これも当然ながらライヴ初披露、ということで、かなり頑張ってきてますね。
OVAの内容どおり、沙綾(大橋さん)がドラムを叩かずに前に出てきて、香澄(愛美さん)とツインヴォーカルを披露しますね。
というわけで、この曲はドラムのみ打ち込み同期で、残りを全員で演奏する形になります。
もう、CDから素晴らしいと思ってましたが、見事にライヴで再現してくれましたね。
この曲のメインは、当然大橋さんと愛美さんのツインヴォーカルということになるでしょう。
この二人、やっぱり相性抜群ですね。
どちらも、歌が上手いです。
掛け合いは見てて聞いてて、もう目と耳が幸せです。
そして、やはりハモリパートが秀逸ですね。
愛美さんの高音と、大橋さんの低音、これが入り混じって素晴らしいハーモニーを織り成しています。
途中で、顔を見合わせて微笑み合う様子もたっぷり見れて、幸福感倍増です。
もう、素晴らしい、としか言葉がないです。
もちろん、残りのメンバーもいい演奏してました。
もはや、いい演奏するのが当たり前のように感じてしまいますね。
アンコール2曲目 キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜
これは、アニメ、BanG Dream! のエンディング主題歌です。
もう、見事ですね。
アニメのオープニングで始まり、エンディングで終わる。
見事な構成だと思います。
そして、この曲はもう既に披露済みの曲なので、ポピパも思いっきり笑顔でプレイしてますね。
会場のバンドリーマーさんも大盛り上がりです。
もう、安定して素晴らしい演奏が見れますが、一つだけハプニングが。
1番のサビが終わって、間奏の途中で、大塚さんのギターにトラブルが。
途中からエレキの音が消えました。
トラブルがあったので演奏をやめたのか、音が消えるトラブルなのかはわかりませんが、とにかくギターの音が聞こえなくなりました。
しかし、ちょうど間奏明けは大塚さんのソロ歌唱パートだったのですが、スタッフさんから代わりのギターをもらいながら、何事もなかったように自分のパートを歌いあげました。
そして、間もなくすると、彼女のエレキの音が復活。
何事もなかったように演奏を再開したのです。
これまでも、ライヴ中の機材トラブルは何度も起きていますが、今回もうまく対処しましたね。
演奏全体を止めずに、対応できたところなどはさすがにもはや新人バンドとは言えませんね。
見事な危機管理能力だったと思います。
そしてついでにもう一つ。
2番の後の間奏の際、大塚さんと愛美さんがそれぞれギターを演奏しながら向かいあいます。
そして、少ししたら近づいて行き、すれ違いざまにほおずりしていきました!
僕は別に百合的なものには反応しないのですが、これは、何か強い絆が感じられてすっごい良かったですね。
その後のギターソロも大塚さんかっこよく決めてます。
こうして、笑顔笑顔のラストソングも大盛況のうちに終了しました。
最高のエンディングだったと思います。
武道館ライヴまとめ
良かった点
何が良かったってライヴそのものは、本当に素晴らしいものでした。
まず、構成が良かったですね。
今回はアニメ終了後の初のライヴということで、アニメ全体をライヴのモチーフに用いておられました。
ライヴの1曲目がアニメのオープニング、ライヴのラストがエンディングソングという形は非常にわかりやすく、また盛り上がりますよね。
また、アニメに出てくるバンドが結成して5人になっていく流れの再現もよかったです。
そして、その流れの中の要所要所で出てくる楽曲たちが順番に披露されていきました。
アニメ自体は、ちょっと評価の低い部分があるとはいえ、心に響くストーリーもありますので、楽曲を聴くとその感動が蘇ります。
また、全体がアニメの流れで進行していたといっても、その合間合間で、いろんなコーナーが混ざっていましたね。
最初のポピパ初の3曲メドレー、カバーソング、キャラソンメドレー、アコースティックコーナーなどなど、結構盛りだくさんな内容が散りばめられていました。
なので、アニメ見てない人でも十分に楽しめたのではないかと思います。
アニメ終了後の一つの区切りとして、とてもいい構成だったんではないかと思います。
こうした構成も、今回はかなりメンバーたちがいろんな意見を出し合ったと聞いています。
素晴らしい形で実になって本当によかったと思いますね。
そして、ライヴ演奏に関してですが、本当に5人とも成長したと思います。
1stから3rdライヴまでは、毎回少しづつ新しい曲を追加していくという形でしたが、今回は怒涛の新曲ラッシュでしたね。
アコースティックバージョンも入れれば、何と9曲がライヴ初披露になりますね。
3rdライヴから半年ほどの期間でしたが、よくぞそこまで曲を増やせたなと思いますね。
あっぱれです。
もともと忙しい声優さんたちなので、練習の時間も限られていたことでしょう。
でも、寝る時間を削ったかはわかりませんが、一生懸命時間を作って努力したというのが、容易に想像できます。
「Poppin’Party武道館への軌跡」という番組がAbemaTVで放送されました。
その中では、本番が近くなっても演奏がうまくいかないため涙する伊藤さんの様子が写されていました。
きっと伊藤さんだけでなく、5人とも相当な気持ちを持って努力したのではないか、と推察できます。
でも、こうしてライヴを見させていただくと、そんな努力は報われたのではないかと思われます。
とても、クオリティの高いライヴが見れました。
たかが声優がやってるバンド、という表現はもはや使えないと思います。
完全に一つの優れたバンドとして、バンドの聖地である武道館に立ったのだと思います。
最高のライヴに、本当に感動しました!
大いに不満な点
今回僕が言いたいのは、ポピパの問題ではありません。
ライヴを収録したブルーレイの問題です。
何ゆえ、MCを大幅にカットしたのか!
ただそれだけが言いたいです。
これまでのライヴでは、演奏前後のおしゃべりも、そして最後の一人ずつキャストからの挨拶がほぼ収められていたと思います。
それが、今回MCが大幅にカットされていました。
収録時間のせいではないと思われます。
なぜなら、収録時間は87分ほどだからです。
なら、なんでカットしたの???
上松さんが語ってましたが、このプロジェクトの一つの目標は、彼女たちの成長を見せること、だったはずです。
もちろん、演奏だけを見ても、成長したことはわかります。
ただ、成長の過程は僕らには見えません。
彼女らはただのロックバンドではないのです。
声優さんが、一生懸命がんばってやっているロックバンドなのです。
曲の終わりにどんな気持ちだったか、緊張したのか、ほっとしたのか、そんな小さなコメントなどから、彼女らがどれだけの気持ちを持ってライヴに臨んでいるのかが垣間見えると思うのです。
また、最後のキャストの挨拶などで、毎回涙ぐみながら思いを伝えている様子を見て、僕らは彼女たちが、余裕でやっているのではない、本当に必死で、時には苦しみながらも頑張ってこのステージを作り上げた、というのがわかるのです。
そういう部分は、彼女たちの努力と成長の物語を語る上で、絶対欠かせないと思うのですが、いかがでしょうか。
加えて今回のブルーレイは、ラストの曲が終わるとすぐに映像が消えていきます。
もはや、ライヴの余韻もへったくれもありません。
普通なら、挨拶のためにステージで右往左往するメンバーを見ながら、良くやった、いいライヴだった、と感慨にふけられるのですが、そんな間さえないのです。
もう少し、そこのところも考えて、収録内容を決めて欲しいと思います。
特別なことを求めてるのではありません。
今までどおりしてくれたら、それで在宅バンドリーマーは満足なのです。
ぜひとも5thライヴではこんなことのないように強く願いたいと思います。
まとめ
とはいえ、今回の4th武道館ライヴは、ポピパ史上最高のライヴだったと思います。
西本さんは練習中に腱鞘炎になってましたが、それを感じさせない見事なプレイを見せてくれてたので安心しました。
普通であれば、こんなタイミングでアニメの2期制作の発表なんかがあって盛り上がるのでしょうけど、まだないようですね。
1期で懲りたのでしょうか。
まだ、アニメ内で高校入学から夏休みまでしか時が経過してないので、もっともっと話をふくらませられると思いますけど。
でも、ムリに急いで、またクオリティに問題が出たらいやなので、2期を作るのであれば、じっくりと時間をかけてほしいと思います。
幸いなことにガルパが好調なので、とりあえず、ゲーム中心に進んでいくのでしょう。
本当に幸いでした。
ところで、この記事を書いている間に、ロゼリアのベース今井リサ役の遠藤ゆりかさんが、引退という非常にショッキングなニュースが飛び込んできました。
あまりにもはまり役だったので本当に残念ですが、体調を壊してまで続ける必要はないと思います。
この件に関しては、また後のロゼリア関係の記事で書くことになると思います。
しかし、このニュースを聞いて、ポピパから誰かが抜けたりしたらどうするの、と考えてしまいました。
結局、各声優さんに負荷がかかりすぎれば、第二の遠藤さんが出てきてもおかしくないわけですよ。
見てる限り、本当に声優さんたちは忙しそうです。
いろんな役になりきり、いろんな仕事を掛け持ちしています。
まあ、仕事があるというのはいいことなんでしょうけど、ブラックな労働は、人間を壊してしまいますよ。
ぜひとも、ポピパや、他の声優さんたちには、長期的な視野をもって扱ってほしいと思います。
僕の願いは、長くポピパやロゼリアの成長を見ていきたい、ということなので、骨の髄まで搾り取るようなブラックな扱いはやめてあげて欲しいと強く願います。
では、次の大舞台は5月の5thライヴです。
次にポピパがどんな成長を遂げているか、大いに期待して待ちたいと思います。
長く、温かく応援して行きましょう。